2017-06-28

「頭が良くても無能」がトップに立つと日本が滅びてしまう


2017年6月26日、世界的なエアバッグ大手「タカタ」が経営に行き詰まり、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、事実上の倒産という形になった。

アメリカにある子会社もその前日に連邦破産法11条の適用を申請して、経営破綻している。

負債総額は約1兆円となる。これほどの負債を抱えて倒産するのは国内製造業では過去最大である。

ここ1年、タカタの株価は400円から500円で推移してきたが、一時的に暴騰・暴落をしており、仕手筋が跋扈するマネーゲームの対象となっていたのは株価の推移に表れている。

いよいよタカタが助からないと投資家が悟ったのが6月15日であり、以後500円台にあった株価はつるべ落としに下がっていき、現在35円前後で取引されている。

6月28日だけでも70%近い下落である。タカタの株式は無価値となった。数百万、数千万の投資資金を喪失した投資家もいるようだが、救われなかった。

問題は投資家の損失で終わらない。タカタに依存して経営を成り立たせてきた国内中小企業も連鎖倒産するのではないかと危惧されている。


トップに立ってはいけない人間がトップにいた


菅義偉官房長官はこれを受けて「万全を期すために、経済産業省において対策を検討している」と答えており、資金繰りについては政府も動く考えであることを示している。

しかし、タカタという巨大な母艦が吹き飛んでいる。そのため事業の再建がないと中小企業の資金繰りは悪化するばかりであり、下手すると中小も助からない。

エアバッグ大手のタカタが破綻に追い込まれたのは、エアバッグのリコール問題に端を発している。

タカタのエアバッグが膨らむ際に金属の破片が飛び散る恐れがあると指摘され、実際にこのタカタのエアバッグによる死者が11人になり、リコールがどんどん拡大していった。

実は「エアバッグの欠陥ではないか」という指摘は2008年からずっと言われ続けてきたことである。

しかし、タカタの動きは鈍かった。不具合が指摘されても徹底的な原因究明や情報公開やリコールを行わなかった。

創業者一族であり、最終責任者である会長兼社長の高田重久も説明責任を放棄して逃げ回っていた。人の上に立つのに無責任とは、この男を指す。

自分たちのミスを認めずに自動車メーカーに責任をなすりつける高田重久の言動に自動車メーカーも匙を投げ、当初はタカタを擁護する声も次第に消えていった。

2016年12月7日には、米司法省はタカタの元幹部3人が、自社に都合の悪い試験データを隠蔽・改竄して自動車メーカーに製品を売っていたとして詐欺罪で起訴した。

すでに死者が発生している中でのデータ隠蔽・改竄であり、あまりにも悪質だった。

こうした中で、タカタの経営は行われてきたのであり、客観的に見ると、最終責任者・高田重久は経営者としての資質はなかったということになる。

創業者の一族であるというだけでトップの座にあったが、誠実でもなければ、明晰でもなければ、行動も伴っていなかった。トップに立ってはいけない人間がトップに立っていたということだ。

その結果、会社は最悪の結果に追い込まれることになった。「頭が良くても無能、人の上に立つのに無責任」な人間がいることについては、もっと深く考えないといけない時期に来ているのではないか。



最終責任者・高田重久。創業者の一族であるというだけでトップの座にあったが、誠実でもなければ、明晰でもなければ、行動も伴っていなかった。トップに立ってはいけない人間がトップに立っていたということだ。

こうした無能でも無駄に学歴が高かったりする


シャープや東芝を見ても分かる通り、最近の日本企業は「トップに立ってはいけない人間がトップにいる」ことで問題が拡大して会社が存続の危機に陥っているケースが多い。

サラリーマン社長に、無能な創業者一族が日本の一流企業にはびこるようになって日本企業はどんどん劣化している。

サラリーマン社長は、自分の任期が滞りなく過ぎれば良いと考えているだけの人間が多いし、創業者一族は自分たちの資産が増えればいいと思っているだけの人間が多い。

すべてのサラリーマン社長、創業者一族が無能であるとは限らないのだが、有能であるとも限らない。

無能であっても無能を自覚して有能な人間に任せるのは無能とは言えない。むしろ、自分の能力の範囲を自覚しているだけ有能であると言える。

しかし、能力がそれほどあるわけではないにも関わらず、トップの座についた自分が有能であると勘違いし、傲慢になり、権力を手放さずにいるのは無能の極みである。高田重久は経営者としては無能だったということだ。

もっとも、こうした無能でも無駄に学歴が高かったりするのは大きな懸念だ。経営者の能力から見るとかなり重症の無能だが、知的能力から見ると決して馬鹿ではないのだ。

今回タカタを破綻させた高田重久は慶応義塾大学の理工学部を卒業している。この大学の理工学部の偏差値はだいたい65あたりだから、この男の頭脳も偏差値で見ると平均よりずっと上回っている。

しかし、学校の偏差値が社会人としての能力を示しているわけではない。いくら偏差値が高くても真性の馬鹿としか思えない人間はいくらでもいる。

たとえば全日本人から頭がおかしいと思われ、アメリカからもルーピー(きちがい)と名指しされた鳩山由紀夫は東大を卒業した人間だ。ケチで人望がなく公私混同を止められなかった舛添要一という男も東大だった。

「頭が良くても無能」がトップに立つと日本が滅びる


「頭が良くても無能、人の上に立っているのに無責任」というのは、かなり顕著な現象になっている。

たとえば最近、世間を呆れさせた高学歴の無能と言えば、豊田真由子議員が上げられる。

この議員も東大を卒業してハーバード大学の大学院を修了したエリートだったが、自分の秘書すらも管理できない無能だったことが露呈している。

秘書に向かって激しい暴言を吐いた上に、ハンガーで殴ってケガさせたりしており、結局は秘書に密告されて自民党を離党せざるを得ない状況に陥った。

「お前の娘が交通事故に遭って轢き殺されて死んでさ、轢くつもりはなかったんですって言われたら腹立たない?」

このような暴言を吐いて秘書を追い込んでおきながら、自分が都合が悪くなると入院して説明責任を果たさない。これを無能と言わないで何を無能と言えばいいのか。

「馬鹿かお前は。お前は頭がおかしいよ!」と豊田真由子は秘書を激しくなじっているが、その暴言で自分のクビが飛んでいるのだから、馬鹿で頭がおかしいのは豊田真由子自身であったことが分かる。

豊田真由子については暴言が面白おかしく取り沙汰されているが、「無駄に学歴が高い無能」が日本に跋扈しており、こうしたタイプの人間が日本をどんどん劣化させているということを恐れなければならない。

このタイプの人間が学歴偏重の社会の中でトップになっていくと、どんなに歴史がある企業や組織であっても、あっと言う間に瓦解する。

今の日本が劣化しているとすれば、頭が良くても無能がトップを占めるようになっているからであり、人の上に立っているのに無責任な人間が権力を持つからでもある。

いい加減、日本人は「頭が良くても無能」な人間が今の日本の大事な組織に大勢いることに気付いた方がいい。

こうしたタイプをそのまま放置し続けるのは、日本の将来に大きな禍根を残す。





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