2017-05-21

投資家は協調性を捨て他人の意見を聞かずにその真逆をいけ


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別に驚くべきことではないかもしれないが、株式市場で成功する人は基本的に「変人」か「自己中心」か「頑固な人間」が多い。その理由は簡単だ。

株式市場で利益を得る基本形は「相場が安い時に買って高い時に売る」というものだ。これはどういうことなのかというと、「誰も評価していない時に買って、誰もが欲しがっている時に売る」ということに他ならない。

あるいは「他人が恐怖で売り飛ばしている時に買い集め、株が上がって他人が幸せな気分に浸っている時に自分だけイチ抜けする」ということでもある。

これは口で言うほど簡単なことではない。人は他人と同調すると安心する心理がある。同調と反する行為はなかなか普通の人にはできない。

その上「買いたくない時に買って、売りたくない時に売らなければならない」わけで、ますます人間心理に反する行為を強いられることになる。

同調や心理的抵抗を乗り越えることができるのは、「変人」か「自己中心」か「頑固な人間」くらいなものだ。生まれつきそういった気質を持った人もいれば、訓練してそのような行動パターンを身につける人もいる。普通の心理のままでは危険なだけだ。


多くの成功した投資家は、他人の真逆を平然といく


成功した投資家を見ていると、だいたいは他人と逆の考え方や行動をしている。

世界最大の投資家であるウォーレン・バフェットや、投機家であるジョージ・ソロスも、基本的に他人に迎合せず、むしろ他人と逆の行動をあえてしている「変人」である。

中国の時代が来ると言ってシンガポールに住み着いてしまったジム・ロジャーズも変人だし、メキシコがデフォルトして株式市場が大暴落したときに全財産を賭けて株を買ったカルロス・スリムも変人だ。

あるいはシティバンクが破綻しかけた時や、アップルが破綻寸前だった時に、大量に株式を購入したアラビアの大富豪であるアルワリード・ビンタラール王子も変人だ。

アルワリード王子は投資で何度も他人の逆をいく賭けを行っているが、アップルへの投資は当時は「気が狂ったのか?」とも評されていた取引だった。

この当時のことを私は今でもよく覚えている。1996年にスティーブ・ジョブズが戻った頃のアップル社はもはや破綻寸前になっていて普通ではとても買えない株式だった。

アップルはGUI(グラフィカル・ユーザインタフェース)の先駆者であったにも関わらず、マイクロソフトのウィンドウズに市場を奪われた。

OSはバグだらけで改善できず、マッキントッシュは競争力を失い、社内は混乱し、会社は現金を失い、いつ倒産してもおかしくなかった。

ジョブスが復活して3年経っても市場は懐疑的なままだった。財務諸表を見ても、市場競争力を見ても、将来性を見ても、買える要素はどこにもなかった。

確かにスティーブ・ジョブズがアップルに復帰したというのは朗報だったが、それでもアップルを立て直せるかどうかは完全に未知数だったのだ。

だから当時は誰もアップルの株を買わなかったし、アップルは見捨てられていた。誰もアップルの株を欲しくなかったし、持っている人は処分したがった。

アルワリード王子がアップルに大量投資したのはそんな時だ。ちなみにこのアルワリード王子は、リーマン・ショックでアメリカの金融機関がボロボロになった頃、シティーグループに大量投資を行っている。

いかに成功している投資家が「筋金入りの変人」か分かるはずだ。多くの成功した投資家は他人の真逆を平然といく。そのような気質がある。ということは、どういうことなのか。



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