2017-04-24

日本の大手企業は、愚かな経営陣のせいで全面崩壊の危機に



2017年4月24日、業績の悪化が深刻化している日本の名門企業「東芝」が今後は本体をいくつかに分社化して2万人を転籍させることを発表した。東芝は、もう死んだも同然だ。

東芝は2015年4月に、粉飾決算が発覚して歴代3社長が辞任するという未曾有の不祥事を引き起こし、さらにその後もアメリカの原子力会社ウエスチングハウスの巨額損失も隠蔽していることが発覚した。

ここで重要なのは、巨額損失が出ているという部分ではなく、それを隠蔽して、決算の数字を粉飾したという部分である。

この会社の幹部は、株主、債権者、消費者、得意先、地域社会、行政機関等の関係者全員を「騙した」のだ。それも歴代3社長がそうした。

それで会社が傾いたので、経営者は残して社員に犠牲を強いるのだから、必死で勉強して東芝に入社し、懸命に働いて会社に貢献してきた社員の絶望感は相当なものだろう。

経営者として何の才能も実力もない保身だけしか考えない無能なサラリーマン社長がトップに立つと何が起きるのかは、今の東芝が示している。トップが無能だと名門企業でさえも一瞬にして崩壊する。


日本を代表する企業が次々と窮地に落ちている


シャープから東芝まで、日本を代表する企業が次々と窮地に落ちているが、これらはバラバラに起きている無関係の出来事ではない。すべて一貫してひとつの傾向を示している。

「大手企業の衰退・凋落・崩壊」という動きだ。

日本のありとあらゆる業界で、名門だったはずの大手企業が経営に失敗し、信用失墜を招く事件が続いている。これは、「偶然」起きている問題ではない。

大手企業だからこそ、そこで構造的な問題が発生していると考えなければならない。何が問題になっているのか。

それは誰が見ても「トップの資質」である。

環境が激変するビジネス環境の中で、実力のないサラリーマン社長が経営の舵を取っている。そして彼らが保身に走り、責任を回避し、逃げ回り、嘘をつく。

それでも「大手企業」のトップなのである。トップが保身に走り、責任回避しながら経営している。だから「大手企業の衰退・凋落・崩壊」が生まれているのだ。

日本の大手企業のトップの多くは、すでにサラリーマン社長が、自分たちの任期の間だけ滞りなく企業経営ができていればいいという「事なかれ主義」に陥っている。

企業内に何らかの問題があったとしても、それを任期内はずっと隠蔽して問題を「先延ばし」させている。そして、問題が発覚したら「隠蔽」を試みて、バレたら運が悪かったとして辞任して幕引きを図る。

これがシャープから東芝まで、多くの凋落企業のトップが行っていることだ。こんな無責任なやり方で企業が繁栄していくと思ったら大間違いだ。

無能なサラリーマン社長が「事なかれ主義」で経営を続け、大手企業は衰退し、凋落し、崩壊していく。

日本の大手企業は、愚かな経営陣に囲まれて、すでに存在すらも危うい状態になっているということを、私たちは気が付かなければならない。

「人食い鮫」のような人間がひしめく世界


なぜ、このような問題のある経営陣ばかりが集まるのかは、以前にも書いた。(そろそろ、優秀な人材の定義を変えなければならない時代だ

大手企業に集まっている人間たちは、学校で優秀であっても、ビジネス環境の中では優秀な人間たちではないのだ。よく考えれば分かることだが、学校で優秀だった人間がビジネスでも優秀であるとは限らない。

ビジネスは泥臭い世界である。予測できないことが次々と起きて、環境が二転三転し、きれい事も理想も通用せず、何が正解なのか誰も分からない中での孤独な決断を強いられる。

しかも今の時代はグローバル化した社会の中で、凄まじい裏工作を仕掛け、馬の目をくり抜くようなアグレッシブな経営を行う全世界の抜け目ない企業経営者が相手なのである。

外国企業の「勝ち方」の凄まじさは半端なものではない。

現在のグローバル化社会では、相手企業の技術を盗むために、サイバー攻撃から、技術者の引き抜きから、経営幹部へのハニートラップでさえ辞さない「人食い鮫」のような人間がひしめく無法世界だ。

サムスンは日本企業がから技術を盗みまくっていたが、シャープの経営者は「与えられるものはどんどん与えて、感謝してくれればいいと思っていた」と馬鹿丸出しのお人好しぶりを発揮して会社を吹き飛ばした。(シャープ。技術を盗まれて手を打たない企業は転落して当然

社長をクビにされないように保身第一で経営し、「きれい事」で生きているような経営者が「世界の人食い鮫」と渡り合えるはずがない。

しかし、日本の大企業の多くは、そんな浮き世を遊ぶお公家さんのような人間が幹部をやっている。

私たちが知っている多くの一流企業は、責任も取れなければ胆力もないような人間ばかりがトップに立っていて、会社も社員も守ることができない。

弱肉強食の資本主義に突入した現代、こうしたサラリーマン社長がトップに立つと、その瞬間から時代の波に抗えず、他のしたたかな企業に食い散らかされて消えていく。

時代の波が激変しているのに、こんな無能なトップが続いていると、日本は時代に取り残される一方になる。そして、社員が数千人単位でリストラされるのだ。

経営者が衰退・凋落・崩壊から逃れられない理由


日本の「大手企業」がもう衰退・凋落・崩壊から逃れられない理由は以下の7点がある。

(1)経営陣は変革できない人間が揃っている。
(2)保守的なビジネスモデルで時代に遅れる。
(3)大手という立場に安住し、世論に鈍感。
(4)トップが顧問として残り、老害を垂れ流す。
(5)時代の早さについていけず、取り残される。
(6)大きな図体で、方向転換が遅い。
(7)利害がありすぎて構造改革もできない。

頭がうまく働かなくなると、人間は致命的なダメージを負う。トップがうまく働かなくなると、企業は致命的なダメージを負う。日本の大手企業に起きているのは、そのような事象だ。

外国企業に技術をパクられてもヘラヘラ笑っているような愚かな経営幹部が並ぶ日本企業は終わりだ。「人食い鮫」になれないトップが立つ企業が、海外の「人食い鮫」のようなトップのいる企業に食われてしまうのだ。

グローバル化の時代になり、資本主義は弱肉強食と化した。そして、時代の変わり目はいつでも下克上を生み出す。

時代の安定期は大手が弱小企業を踏みつぶす時代だが、激動の時代に入っていくと大手が食い荒らされてボロボロになる時代になっていく。

激動の時代に入ったというのは、すなわち時代が右に転がるのか、左に転がるのか、潮の流れが一転して変化して先が読めない時代になるということだ。

そんな時代は、巨大であってもトップが無能ならすぐに獰猛なサメが寄ってきて図体を食いちぎっていく。 巨大なだけでまともに動けない組織体は生き残れない。

今、私たちはとんでもない技術革新の渦の中にあって、ありとあらゆる業界が再編される途上にある。

世の中に君臨していたメディア企業が、十年であっと言う間に衰退産業になったのを見ても分かる通り、大手企業は時代に飲まれて凋落する光景があちこちで出てきている。

いよいよ日本人も生き残りのために「人食い鮫」のような凶暴さが必要になっている。いろんな場面で、日本人はあまりに「お人好し」になりすぎた。

今後、崩壊に見舞われかねない日本の大企業はいくらでもある。信じられないからもしれないが、キャノンも、ニコンも、リコーも、同じような道を辿ったとしても何ら不思議ではない。



時代の安定期は大手が弱小企業を踏みつぶす時代だが、激動の時代に入っていくと大手が食い荒らされてボロボロになる時代になっていく。


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