2017-04-02

今後、衝撃的な円安になったとしてもまったく不思議ではない


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アメリカの株式市場に投資するとなると、為替の変動を気にする人がいる。いくらアメリカの株式市場の優良企業が上昇しても、円高になれば儲けが消えることを恐れて、「為替の変動が怖いからアメリカに投資できない」と言う人も多い。

私が自分の資産の90%をアメリカの株式に変えたのは2012年だったが、この時の為替は80円台の超円高だった。

円は現在1ドル111円前後で推移しているが、もし私の所有している株式がこの5年間でまったく上昇していなかったとしても、為替だけで約38%の利益を得たことになる。

では、すべての人がこのチャンスを逃さずに円資産をドル建ての資産に変えたのかと言えば、まったくそうではない。ほとんどの人は2012年に「為替の変動が怖い」とドルを買わなかったのである。

日本の経済アナリストは朝から晩まで「これからもっと円高になって1ドル50円を目指す」と言っていたし、もっと頭がおかしい人は「1ドル10円になる」と言っていた。

そんな時代だったから、みんな80円を「円安だ」と言って誰も円をドル建ての資産に変えなかった。つまり、誰も為替の動きが読めなかったということでもある。

ところで、為替相場が読めないというのは今も同じだ。


固定相場が外れて円高になったのは陰謀なのか?


為替についてはいろんな考え方をする人がいる。

いくら日本人が円をドルに変えても、アメリカはドルの価値を下げてドル安にするので絶対に日本人の投資家は儲からないようになっていると言う人もいる。

「1971年まで円は1ドル360円の固定相場で、それ以後は日本が儲かるたびにアメリカは円高ドル安に誘導したではないか」というのが、将来的には円高ドル安になると主張する人たちの根拠になっている。

まるでアメリカの陰謀のように、それは語られる。

しかし、冷静に考えれば陰謀も何も、変動相場になって円高になったのは自然の摂理だったということに気付く。

戦後の日本は国土が焼け野原と化し、ほとんどの企業と日本人は破綻していた。日本はゼロからの出発ではなく、マイナスからの出発だった。

1ドル360円という固定相場は、日本が経済的には取るに足らない「貧国」と化したこの時期に最適化された固定相場であったということに気付かなければならない。

その後、日本は奇跡の経済復興を遂げることになるのだが、1945年の時点で日本が高度経済成長を迎えて再び経済大国になるとは誰も思わなかったのである。

つまり、日本が経済復興を果たした時点で、1ドル360円というのは実情に合わない数字と化していた。1960年代は日本はすでに高度成長で湧き上がっていた。

本来であれば、その頃に変動相場に変わっても不思議ではなかったが、それを考えるとアメリカが1971年まで1ドル360円の固定相場を維持していたというのは、相当な我慢強さであったと言うこともできる。

固定相場から変動相場に変わったのは単なる正常化だ。それは、戦後の日本が復興したひとつの証でもあったと見るべきだ。プラザ合意もまた石油ショック以後もなお経済的成長していく日本の実情に合わせたものであった。

確かに、今までは変動相場になってから一貫して円高となっている。だが、勘違いしてはいけないことがある。今後も円高になると思ったら大間違いだ。


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