2017-03-26

何もしないで資産を70倍にすることが可能だったということ


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石油株は総悲観一色だが、この時期に石油株を売り飛ばす人の気持ちが理解できない。私は売り飛ばすどころかむしろ逆に買い増ししている。

2015年から石油企業を買い始め、私の資産の3分の1はすでに石油株である。ポートフォリオはガソリンの匂いで充満するようになっているが、この状況に満足している。

可能ならば、自分の資産の半分を石油株で埋めても構わないとも思っている。今後も石油株が下がっていくのであれば、金があればあるだけ石油株を買いたい。

それは石油株が絶好調であることを意味しない。逆だ。トランプ相場でニューヨーク株式市場はラリーしているのだが、その中で地獄を見ているのが石油株だ。

たとえばエクソンモービルなどは2009年には35%もあった利益率は、原油価格が吹き飛んだ2014年から急激に下がって今や4%台に入っており、どうしても浮上できない。

原油価格は1バレル50ドルを維持することも精一杯であり、いつ上昇するのか誰にも分からない。エクソンモービルは利益を失い、資産売却に追い込まれ、リストラを繰り返し、投資家が離散して株価も下落したままだ。


人々に嫌われ続けてきた業界が、石油業界である


さらに石油業界は今や「環境破壊の元凶である」「地球温暖化も石油会社のせいだ」として嫌われており、グーグルやアップルのような企業と違って賞賛されることはない。

あげくの果てに「これからは脱石油の時代だ」とも言われており、石油に変わる代替エネルギーの研究が進んでいる。

それだけではない。シェールガス、シェールオイルの技術革新が進むことによって「石油はだぶつく」と言われており、原油価格は長期的に上がらなくなってしまうのではないかという懸念も抱かれている。

まさに、悪材料の連発である。

こうした悪材料に嫌気が指して投資家は石油企業を売り飛ばしているわけで、それが現在の石油株の長期低迷の原因となっている。どこで好転できるのか分からない。今後数年、苦境が続いたとしても不思議ではない。

石油業界は昔からイメージが良くない業界であり、世間に嫌われるのは今に始まったことではない。

1950年代には石油株はすでに「ビジネスが古臭くて泥臭くて汚い産業だ」というイメージが染みついていて投資家から敬遠されてきた。

すでに1950年代、石油業界は「古くさい産業=オールド産業」と言われて見捨てられていたのである。当時、投資家を喜ばせていたのは、IBMやイーストマン・コダックやゼロックスだった。

石油株が常に高配当だったのは、石油企業が気前が良かったというよりも、誰も石油株を欲しがらなかったので株が低いまま放置されていたというのが真相に近い。

世界中で紛争が起きると、そこには必ず石油の争奪戦があって石油企業が潜り込んだので、「紛争を陰で煽っているのが石油企業だ」と人道的にも批判されてきたことも石油企業のイメージを悪化させていた。

今まで石油業界がクリーンで輝かしい世界だと思われることは、ただの一度もなかったと言っても過言ではない。

地球を破壊しながら黒い液体を絞り出し、世界中の紛争に介入し、政治家を買収して事業を拡張するダーティーな業界であるとして、人々に嫌われ続けてきた業界だったのである。

しかし、大切なことを見落としてはいけない。30年前にエクソンモービルを買っていればどうなっていたのか……。


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