2017-03-01

ブログと電子書籍は何がどう違うのか、じっくりと考えてみた


電子書籍『邪悪な世界のもがき方』を早速購入して下さった方、このテーマに関心を寄せてプレゼントにご応募して下さった方に感謝します。

また、たくさんのコメントを読ませて頂きました。選に漏れてしまった方々には申し訳なく思います。とても親しみのこもったコメントの数々が選から漏れてしまうことに思わず動揺してしまいました。

お気持ちはしっかりと受け取らせて頂いておりますので、この場を借りて深い感謝を申し上げたいと思います。

今年は電子書籍を多めに出します。ダークネスとブラックアジアでこれからも電子書籍プレゼントの企画を開きますので、チャンスを逃さず、何回でもチャレンジしてみて下さい。

ちなみに、ブラックアジアでは今月も電子書籍を発行する予定です。もう準備ができているのですが、少しペースが早いので、2週間くらいに後に刊行したいと思います。

いくら何でも宝くじのような倍率ではありませんので、継続してチャレンジして頂きますと、いつかは良いことも起きるはずです。奮ってご応募下さい。


ブログという媒体はなぜか「作品」と思われない


当選されたのですが、メールをお送りするとエラーになって戻って来た方もおられます。

携帯電話のキャリアメールをお使いの方は、デフォルトが「パソコンからのメールを受け取らない」という設定になっているはずです。その設定のままですと、何をどうしても送れないので、諦めました。

次回の挑戦の時は、そのあたりをクリアにしておいて頂くと、良いことがあるかもしれません。絶対に当確であるとは限らないのですが、当選されているのに受け取れないのはもったいないと思いますので、どうぞご確認下さい。

ところで、電子書籍について、良い機会ですので私の考えをここで書いておこうと思います。

「ブログがあれば電子書籍にしなくても良いのではないか」という意見があります。実は私も長らくまったく同じ意見でした。最近までそう考えていました。

電子書籍にすると、それを読むのに「キンドル」というアプリケーションも必要ですし、アマゾンに囲い込まれるような閉塞感も感じます。インターネットの自由度とは雲泥の差です。

また、ブログは思い立った次の瞬間に投稿ができておりますし、後でいくらでも誤字脱字の修正から加筆・削除ができます。全面改定すら問題ありません。

電子書籍も不可能ではないのですが、それらすべてに制限があります。スピードを考えると、電子書籍というフォーマットはいろいろ問題があります。

しかし、電子書籍にはブログにはないメリットもあります。

私は紙の書籍も出しておりますし、電子書籍も出しています。さらにブログも書いて、メルマガも書いています。

私自身は媒体はまったく意識しておらず、すべて自分の大切な表現物であり作品だと考えているのですが、「作品」という観点で見るとブログと書籍はまったく意味合いが違います。

自分が聞きたいものが忠実に再現される


この違いは、音楽に例えれば分かりやすいかもしれません。

音楽の聴き方には2つあります。コンサートに行って生で聞く方法と、CD等を買って固定された音源で聞く方法です。

生演奏(ライブ)と記録(レコード)。音楽を聞くという意味ではどちらも同じです。しかし、ライブはライブなりの臨場感があります。

一方で、媒体に記録(レコード)されたものは、気に入った曲を毎回「同じ」音、すなわち自分が聞きたい曲が忠実に再現されるという安心感があります。

ライブ=臨場感。
レコード=安心感。

同じ音楽を聞くにしても、ライブで聞くのかレコードで聞くのかは求めているものがまったく違うのです。これは、音楽が好きな人であればあるほど身に染みて分かると思います。

曲が同じでもライブであると、その場の空気や雰囲気で息づかいや感情の強さが違って、すべてがスタジオ録音とは違うものになっていきます。

翻ってブログと書籍を見ると、かなりライブとレコードの関係に似ています。ブログは読者と時間を共有している一体感があり、書籍はレコード(記録物)としての安心感があるわけです。

同じものであっても、そこに求めているものが微妙に違っていることに気付きます。

私は長らく「ブログで読めるものをわざわざ電子書籍にする必要はないのではないか」と考えていたのですが、臨場感と安心感の「違い」に気付いてから認識を改めました。

ライブは流れて消えていきますが、レコードは記録されたものが残り、読み手はいつでもそれを再現できます。

私も気に入った書籍は何度も読み返すタイプですが、ブログではあまりにも大量に新しい記事が流れるために、再現が難しいという大きな欠点があったわけです。

なぜ私は紙より電子書籍にこだわっているのか?


だから、ブログで書いたものを改めてひとつの大きな塊として書籍にしておくというのは、とても意味があることだと考えるようになり、それが故に今年から積極的に電子書籍に邁進しようと思うようになりました。

ちなみに電子書籍にこだわっているのは、やはり将来は間違いなく電子書籍の方に未来があると確信しているからです。それは遠い未来の話ではありません。(もう紙の書籍にこだわるな。電子書籍に完全移行を成し遂げよ

これについては、インプレス総合研究所が出している「電子書籍ビジネス調査報告書2016」での電子書籍の伸び率を見れば驚くべき成長を見ることができます(下図)。

この美しいグラフを見て、何も感じない人がいたらかなりの不感症であると言えます。

出版業界は現在のビジネスモデルが崩壊寸前になっているのは知らない人はいないはずです。ところが、電子書籍の方は「不況」など、どこ吹く風の世界になっているわけです。

確かに私も紙の書籍が好きで、書籍と言えば紙というこだわりも理解できます。しかし、もう誰もニュースを紙の新聞で読まなくなっているように、書籍も紙で読まなくなる時代がそこまで来ています。

恐らく、ここまで書いてもこの大きな潮流に疑念を抱く人も多いと思います。本好きであればあるほど、「まさか、本当に紙の書籍が電子書籍に取って変わるようには思えない」と頑なに思うはずです。

その気持ちは分かります。

2000年頃、「これからニュースはネットで見る時代になる」「これから買い物はネットでする時代になる」と言われていたのですが、新聞社もデパートも「馬鹿馬鹿しい」と一笑に付して相手にしませんでした。

しかし、今では新聞社もデパートも顧客をインターネットに取られて斜陽産業になりました。

この時代、誰もがインターネットでニュースを読み、インターネットで買い物をするようになって、新聞社もデパートも存続が危ぶまれています。

紙の書籍は、あと10年もしないで同じ運命を辿ります。



インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2016」。より。2017年以後は推測値。Y軸単位は億円。

すべて自分でコントロールできてしまうのが電子書籍


さらに私が電子書籍を好む別の理由があります。

それは、今まで大人数が関わらないとできなかった書籍が、今や「たった一人でできるようになった」ということです。

その気になれば他人を一切介することなく、執筆から出版までをすべて自分自身のみでコントロールすることができるようになります。

これは可能性の話をしているのではなく、現実の話をしています。本当に誰も関わらせずに、「すべて」を自分がコントロールすることができます。

現に私は最近刊行した電子書籍については、思い立ってから出版まで誰にも何も相談していません。企画書も出版会議も意見調整も何も必要ありませんでした。

なぜなら、すべて自分ひとりで決めて自分だけで執筆から出版までを完結させることができたからです。ある程度のノウハウは必要だとしても、そのノウハウさえ身につければ電子書籍ならひとりですべてすることが可能なのです。

ただ、すべて自分でコントロールしたいというのは私がワンマンで傲慢だからではなく、単に私は今までずっと孤独で生きてきてひとりが慣れているからだというだけの話です。

「すべてひとりで完結しなければいけない」わけではないのです。しかし「それができてしまう」というのが、電子書籍の素晴らしいところです。

電子書籍のスタイルは一匹狼的な気質を持っている私には合っていると言えます。

ライブとしてのブログは私には慣れた世界なのですが、レコード(記録)としての電子書籍の意義も自分なりに理解した今、これからは電子書籍も意識して出していきたいと思うようになったのは必然だったかもしれません。

現在、紙の書籍が4冊。電子書籍で売春地帯の小説が5冊、旅紀行が1冊、そして投資関連が1冊を刊行しておりますが、ブログの記事と共に電子書籍もきちんと揃えていき、両方で楽しんでもらえるようにしたいと考えています。

これらはブログとはまた違った雰囲気や印象がありますので、もし関心を持って下さった方は、試しにどれでも興味があるものを読んでみて下さい。



私は最近刊行した電子書籍については、思い立ってから出版まで誰にも何も相談していません。企画書も出版会議も意見調整も何も必要ありませんでした。なぜなら、すべて自分ひとりで決めて自分だけで執筆から出版までを完結させることができたからです。


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