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2017-01-30

保護貿易と関税で混乱する世界でも日本企業が生き残る理由


アメリカのドナルド・トランプ大統領が、「TPP離脱」「メキシコに壁」「移民制限」「中国や日本に関税」と矢継ぎ早に「米国第一」の選挙公約を果たそうとしている。

トランプ大統領がブルドーザーのように推し進める保護貿易政策が成功するとは思えないが、トランプ政権が続く限り、日本製品の売り上げはダメージを負うこともあるだろう。

しかし、それで日本は終わりになるわけではない。日本は「日本の強み」を強化していくと、最終的にはより重要な企業となってアメリカの保護貿易下でも生き残る可能性が高い。

日本の文化は、改善・改良の連続から生み出されたものが多い。また日本企業が作り出す製品も、そこにあるものを改善・改良しながら良くなっていく。

日本人はどんな些細なものでも、長い時間をかけて、ありとあらゆる部分を磨き上げる。たゆまぬ改善をしていくことで、最後には極上のものに昇華させる。日本人は、そのような才能を持っている。

その気質が世界でも類を見ない精密精巧な製品を生み出し時代を席巻する。それが日本の勝ちパターンだった。このやり方を踏襲している限り、貿易における一時的な障害はやがて克服されると見ても間違いない。


どれもが最高級の品質となって絶賛されていく


カメラ、フィルム、レンズ、炭素繊維、ファスナー、スナップ・ボタン、ネジ、タオル、工具、刃物……。

日本人は、本当に「何気ないもの」を狂気を感じさせるまでに改善・改良した結果、そのどれもが最高級の品質となって、世界中から絶賛されるようになっていった。

こうした「改善・改良」はトヨタのものがよく知られていて、今やトヨタの「カイゼン」は国際的に通用するビジネス用語となっている。

しかし、カイゼンはトヨタだけのものではない。多くの日本企業とその経営者は、方向性はトヨタとまったく同じ「改善・改良」にある。

トヨタは、日本人が昔から持っている「改善・改良」を、とことん突き詰めてひとつのビジネス・モデルにして成功した企業だが、それは日本企業の特性であり、日本人の特性である。

逆に言えば、日本人が最もしっくりくるビジネス・モデルがここにある。日本人が自分たちの気質に合わせて無理なく理解できるビジネス・モデルもここにある。

他の会社が儲かっているからと言って、その会社をワナにかけて買収したり、その会社の製品をパクって安物を大量に流して儲けたり、金融でバクチのような投機を行って利ザヤを得るようなビジネスは、日本人に合っていないことが多い。

そういったビジネスを好む民族はまた別にいる。こうした日本人の気質とはまったく相容れないビジネス・モデルを好む民族もいるのである。

もちろん、そうしたビジネスでも大きく成功する可能性はある。富に至る道はひとつではないからだ。

しかし、日本社会や日本人気質に、そうしたあこぎなやり方は合っていない。

日本人が無理して、そんな苦手なビジネス・モデルを真似ても、それが得意な民族にしてやれれるのがオチだ。日本人は日本人に合った得意のビジネスをしないと足元をすくわれる。

民族が得意とするものと、苦手とするものがある


分野によって、その国の民族が得意とするものと、苦手とするものがある。

ユダヤ人は金融が得意で、アメリカ人が革新が得意で、日本人が改良が得意というのは、ややもすればステレオ・タイプであるとして、あまり好まれない見方だ。

それでも全体を俯瞰して見れば、民族特有の「傾向」がある。それは紛れもない事実だ。その国の文化や国民性が、ビジネスの方向性に影響を与えているのである。

多くの人間は自分の民族性に合ったビジネスの方法論が一番うまく馴染める。それに戸惑わない。そして、一番うまく運用できる。つまり、それが一番成功しやすい。

もちろん、民族性がそうだとしても、自分の気質や性格がそれに合わなければそれまでだが、合わないことよりも合うことの方が多い。

日本人は、自分の対象を改善したり改良したりして「良いものにしていく」という方法論が一番しっくりと合う。そして、それが日本人に富をもたらしてきたという実績もある。

だからこそ、私たち日本人が自分の人生で最も「生きやすい」のは、目標にあらゆる創意工夫、改良、改善を組み込んで、とにかく、今よりも良いものにしていくことであると言える。

日本人にとって、改善・改良を重視するのは当たり前だと思うが、当たり前だと思うのは日本人だけで、他の民族はそう思っていない。

たとえば、中国では改善・改良するよりも、いかに今あるものから利益が出せるのかを優先するので、利益が出れば粗悪品でも何でも良いという発想になる。

品質にこだわるのではなく、儲けにこだわるので、粗悪品でも売れれば中国人にとって「良い製品」なのである。日本人とはまったく違う。

民族の気質に合わないやり方は決して定着しない


世界はグローバル化しており、多くのビジネス・モデルが日本に上陸した。

利ザヤを取って儲けるビジネスや、粗悪品を売って儲けるビジネスや、儲かっている会社を買収して自分のものにするビジネス等、いろんなものが入ってきた。

しかし、結局のところ日本人の気質に合わないビジネスは日本では定着しない。無理に、それを日本人が扱ってもうまくいかない。

逆に日本の「改善・改良」を海外に持って行っても、その国の民族に合わなければ、監督をしている日本人がいなくなった時点でそれは消えていく。

合わないものは、定着しない。それはやがて変質し、その民族の気質にあったものに歪められ、まったくの別物となっていく。日本人ができることが他の民族にできるとは限らないし、定着するとも限らないのだ。

そう考えると、これからの日本企業が弱肉強食化した世界で生き残れるのは、まさに日本人に合う「改善・改良」に邁進している企業であるということが分かる。

日本人の経営者が、日本人の従業員を使い、愚直なまでに日本的な改善・改良をしている企業が、世界的に支持されていくことになるし、日本人も誇れる企業になる。

また個人個人も、日本の特性である「改善・改良」が活かせる部分で人生を送っている人が、成功確率も高く、精神的な満足度も高いと言える。

日本人のDNAを継承し、日本人として生まれ育ったら、知らずして思考や感情や気質は日本的なものになり、それが日本人的な行動へと結実していく。

気質とは自分の身体の中に流れる大河のような、理屈ではない行動原理を生み出す。

そうであれば、日本人は日本人気質に沿って生きるというのが一番生きやすいし、成功しやすい。

日本人は、日本人であることに徹すれば勝てる。こうした原理を知っている日本企業は生き残る。逆にここから外れた日本企業は滅びる。

幸いにして多くの日本企業は、自分たちが生き残るには日本人気質を生かすことであると自覚しているように見受けられる。そうであれば、保護貿易と関税で混乱する世界でも日本企業は生き残るだろう。



現在のカメラは、日本の技術がないと作れないとも言われている。日本人の狂気なまでのこだわりが現代文明の最先端を支えている。

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