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2016-11-15

マスコミが凋落すると共に「失ったもの」とは何だったのか


ドナルド・トランプはマスコミにとっては都合の悪い候補者だった。なぜなら、この人物は当初からグローバル化に疑念を抱き、移民・難民を「追い出す」と公言し、保護貿易を主張していたからだ。

グローバル・メディアが数十年かけてやってきたグローバル化推進を止めてしまおうとしている候補者だったのだ。

そのため、マスコミは当初からドナルド・トランプを激しく責め立て、欠点を暴き、スキャンダルをほじくり回してきた。

確かにドナルド・トランプは品行方正な人間でもないし、誠実な人間でもない。この男は政治家というよりもアジテーター(扇動者)である。

そのため、ドナルド・トランプの攻撃のネタには困らなかったが、連日のようにそれを暴き立ててあからさまにヒラリー・クリントンに誘導する姿勢には激しい反発を抱いたアメリカ国民も多かった。

そして、ドナルド・トランプが次期大統領になった今、浮き彫りになっているのは、マスコミが異常なまでに偏向していることと、その影響力に陰りができていることだ。

国民はマスコミが信頼できない存在であることを知るようになり、距離を置き始めているのである。


世界各国で同時並行的に起きている動きとは?


マスコミは自分たちの思うがままに何かをプッシュして世論を誘導しようとしている。今までずっとそうやって世論は誘導されてきた。

確かにマスコミは今でも巨大で、流行らせたいものを流行らせ、都合の悪いものは徹底無視して叩きつぶすことができる。国民の意識を自由自在に操る存在だったのだ。

インターネット時代になっても、マスコミはテレビと新聞を使って世論誘導をしているし、これからもそれは続いていくことになる。

しかし、インターネットがより浸透していく中で、時代は変わりつつある。マスコミはいまだに「巨大権力」には違いないが、その神通力は少しずつ消え去ろうとしているのだ。

アメリカでは、ブッシュ政権時の2000年代からマスコミが率先して世論誘導し、国民を無益な中東の戦争に駆り立てたとして信用を失っていた。

面白いことに、マスコミが信用を失う動きはアメリカだけではないことだ。世界中で同時進行で起きている。

日本でも2000年代からマスコミは信頼されなくなってきた。韓流の押し付けを続けたり、日本を想いきり蔑むことによって信用を失った。

中国では、もともとマスコミも政府も信用されていない。信用どころか、世論誘導されているという前提で国民はマスコミを見つけている。

ヨーロッパでも、マスコミが移民・難民に対して異様なまでに好意的であったり、移民・難民の犯罪を報道しなかったり、移民・難民の反対派のことを頭ごなしに「極右」とレッテル貼りをして信用を失っていった。

世界各国で同時並行的に起きているこれらの動きは、裏側に何があるのか。それは、言うまでもなくインターネットの台頭が原因であるのは明白だ。

マスコミが凋落すると共に失ったものとは?


インターネットが重要なインフラになればなるほど、世界中のマスコミの影響力は劇的に削り取られていき、ひとつの企業体として存続できないところにまで追い込まれている。

新聞、ラジオ、テレビ。すべての媒体でそれが起きている。テレビでは、視聴率もテレビの全盛期だった頃の70%や80%など、もはやあり得ない世界となっている。

視聴率が取れないのであれば、広告主も離れて行く。それによってますます制作費は削られる。

結果的に、くだらない番組ばかりが増えて、それがまた視聴者の離反を招く。新聞も購読者が減らしている。新たなビジネスモデルが構築できないのであれば、いずれは淘汰される。

そして、マスコミが凋落すると共に失ったものがある。

それは、「世論誘導」をする力だ。国民を洗脳して、全員を一定方向に向ける力がなくなってしまった。

今回のアメリカの大統領選挙を見ても分かる通り、テレビや新聞で、無理やり世論を作ろうとしても、それができなくなりつつあるのだ。何かを押し付ければ押し付けるほど、多くの国民が嫌悪感を持って拒絶するようになっている。

かつて、マスコミが押し付けて人為的にブームを作り出したら、国民全員がそれになびいたはずなのに、そうならない。

ステルス・マーケティングや、サブリミナルまでもが、ことごとくインターネットで見破られてしまうので、小細工をすればするほど逆に嫌われる。

マスコミが圧倒的な露出を演出しても、国民はしらけきってそれを眺め、誰も飛びつかない。

食べたくもないものを無理やり口の中に押し込まれれば、誰でも吐き出して気分が悪くなる。

それを「ごり押し」というが、今までマスコミがごり押しすれば国民は何も考えずに喜んで食べてくれていたはずなのに、今はもう誰も食べない。

「世論誘導」も「情報操作」もすぐにバレる時代に


ごり押しするためには、巨額な資金が必要だ。今ではその資金を使って反感を買うのだから、マスコミが衰退しても不思議ではない。

もう、マスコミが押し付けるものに飛びつく人は減少してしまって、今までのやり方が通用しなくなってきているのだ。それが、誰に目にも明らかになりつつある。

すなわち、「世論誘導」も「情報操作」も効かない世の中になっているのである。何か小細工をしたら見破られて、世論が逆にブレる。

これは、マスコミにとっては悪夢かもしれないが、実はやっと正常な姿になりつつあると言えるかもしれない。

人間の趣味や、考え方や、生き方や、価値観や、嗜好や、関心や、興味は、みんなバラバラだ。世代も人生も違うのに、関心が同じだというのはあり得ない。

ところが、今まではそれを「大量宣伝」「大量露出」「メディアミックス」で無理やり1つの流行を押し付けて、それに成功していた。

今までが異常だったのである。

グローバル化を推進するに当たって、マスコミは「多様性が必要だ」と言ってきたが、皮肉なことにマスコミ自身の言論が多様性を失って淘汰される存在と化してしまった。

マスコミが凋落すると共に「失ったもの」とは、世論操作の力だ。国民はもうマスコミが押し付ける世論誘導に白けきって、押し付けられても受け入れなくなってしまっている。

「押し付けられて受け入れる」というのは過去の視聴者の姿で、「検索して引き出す」というのが今の視聴者の姿となっているのである。

それでも世論誘導を繰り返すのであれば、マスコミの凋落は止められないものになってしまう。



マスコミが凋落すると共に「失ったもの」とは、世論操作の力だ。国民はもうマスコミが押し付ける世論誘導に白けきって、押し付けられても受け入れなくなってしまっている。


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