2016-11-12

ツイッターは憎悪と暴力を拡散するのに効率的なシステムだ


インターネットは情報を共有するために欠かせないインフラだが、人間社会には表と裏があるように、インターネットにも表と裏がある。

インターネットにおいての表側というのは、ビジネスやショッピングや教育や娯楽に役立つものであるとすると、インターネットの裏側というのは、詐欺、違法ポルノ、いじめ、ヘイトスピーチに代表されるものである。

「憎悪」もまたインターネットによって拡散され、共有されていくことになる。

現在、ツイッター社が利益を出せずに苦しんでおり、累積赤字がかさんで経営者が離脱したり、サービスの一部を停止したり、身売り交渉をしたりして足掻いている。

当初、ツイッターの身売り交渉にはアップル、グーグル、マイクロソフト、フェイスブック、ディズニー、セールスフォース等、錚々たるIT企業が名を連ねていた。

ところが、時間が経つにつれて、すべての企業がツイッターから身を引いた。

なぜか。ツイッターは短文投稿サイトだが、罵詈雑言と憎悪と差別と嘲笑とプロパガンダと醜悪な言論闘争と詐欺の温床になっており、それを止めることができないでいるからだ。


ツイッターの身売り交渉が頓挫していく理由とは?


現在も、ISISやアルカイダと言ったイスラム過激組織、メキシコのドラッグ・カルテルとその一員、各国に存在する反社会的組織とその賛同者が、入り乱れて嬉々としてツイッターで暴力的煽動を行っている。

日本でも、「お前の赤ん坊を豚の餌にしてやる」と平然とツイッターに書き込む新潟日報の社員がいた。(お前の赤ん坊を豚の餌にしてやるという男が新潟日報にいる

最近ではインテリヤクザを自称する大和証券の部長がツイッターで他人に罵詈雑言を投げつけていた。(身元調査、思想調査、内部調査で反社会的な人間を排除せよ

こんな薄気味悪い反社会的な人間が、朝から晩まで憎悪をまき散らす。そして、こうした人間たちが水を得た魚のように自由自在に活動することができるのがツイッターの大きな特徴なのである。

もちろん、ツイッター社は問題あるユーザーのアカウントを潰して回っている。

しかし、アカウントは凍結されたところですぐに新しいものを作ることができるのだから意味がない。それは、果てしないいたちごっこになる。

憎悪を拡散するのにツイッターは非常に有効かつ効果的に機能する。ツイッターは人間の憎悪が渦巻く場所として機能しており、それが止められないのである。

そのため、ツイッターでは表側の愛と平和とユーモアに満ち溢れた投稿と共に、裏側の暴力と中傷と憎悪にまみれた投稿もまた満ち溢れていく。

ツイッターを買収するというのは、アップルやマイクロソフトやフェイスブックやディズニーが、こうしたドロドロした暗部を抱え込むということだ。

買収した後でも憎悪の拡散が止められないと、企業イメージは壮絶なまでに悪化するのは目に見えている。

ツイッターはクールな側面もあるのだが、それ以上にあまりにもダーティーな側面が目立っていて、それが身売りを阻んでいるのである。

「憎悪もグローバル化した」という事実を認識しろ


日常生活では、誰かが誰かを中傷しても、それはごく狭い範囲でしか伝わらず、しかもほとんど後に残らない。

どうでもいい中傷は数日後に消えて痕跡も残らない。残るとしたら、言われた本人の心の中だけだ。

しかし、インターネットではそれが一瞬にして全世界に拡散していく。これこそ「情報のグローバル化」の最たる例だが、これによって憎悪もグローバル化したのである。

そして、インターネットでは、憎悪も文章や写真で残されていくので永遠に消えることがない。あらゆる中傷が、日々積み重なっていく。そのため、蓄積した憎悪は、さらに新たな憎悪を掻き立てていく。

情報がグローバル化して起きている「負の側面」を、私たちは見逃してはいけない。これこそが、まさに現代社会を特徴づけているからである。

見渡せば、インターネットが人口に膾炙するようになってから、世界中のあちこちで異なる価値感を持った人間たちの間で対立、口論、衝突が湧きあがっている。

インターネットによって人類の蓄積してきた宝のような知識を誰でも検索エンジンで引き出せるようになった反面、裏側では憎悪までもが引き出せるようになった。

その結果、社会がどんどん殺伐としたものになり、人心が荒廃してきている。

インターネットはビッグデータである。何もかも記録する。情報の取捨選択はない。そのため、負の側面である憎悪をも克明に記録するシステムになっている。

そして、自然と「対立と憎悪」が掻き立てられる仕組みになっている。

インターネットがなければ目に触れなかったはずの「憎悪」は、インターネットではグローバルで見つけることができるようになっている。

これは何をもたらすのか。もちろん、新たな憎悪である。憎悪は拡散し、継承される。

「情報のグローバル化」が戦争を引き起こす


人間社会から憎悪が消えた日は歴史上、一日たりともなかったように、今後も憎悪が消えることはない。消えるどころかインターネットによる「情報のグローバル化」によって、さらに拡散し、深化し、深刻になっていく。

憎悪とひとことで言っても、その種類はひとつではない。人間が互いに大規模に殺戮し合うほどの凄まじい憎悪は、大きく考えて8つの種類がある。(8つの憎悪が、グローバル社会を暴力まみれにしていくのだ

(1)人種対立の憎悪
(2)敵対民族の憎悪
(3)敵対国家の憎悪
(4)宗教を巡る憎悪
(5)思想を巡る憎悪
(6)領土を巡る憎悪
(7)文化を巡る憎悪
(8)歴史を巡る憎悪

憎悪は共鳴し、社会をどんどん荒廃させていく。こうした憎悪にいったん火が付くと、互いに殺し合うまで止まらなくなっていくのだ。言ってみれば、「情報のグローバル化」が戦争を引き起こす可能性がある。

2016年11月9日に次期大統領に選ばれたドナルド・トランプも、大統領選挙でツイッターを駆使して、様々な憎悪を煽り立てるアジテーター(扇動者)となっていた。

アジテーターは対立を燃え上がらせていく。そのため、暴力が生まれるのは必然だ。つまり、ドナルド・トランプの存在は、アメリカ国内に暴力を生み出すということだ。

現在のアジテーターがツイッターを好み、使いこなすのは、もちろんツイッターが憎悪の拡散のために効率的に機能するシステムとなっているからだ。

そのため、ツイッターは身売りしようとしてもすべてのIT企業がことごとく辞退するような状況と化した。

ツイッターがこれからどうなるのか誰にも分からない。

憎悪が剥き出しに流れる現在の状況はシステム的に規制されて改善されるかもしれないし、手に負えなくなって自壊してしまうかもしれない。

累積赤字が積み上がる状況は、ユーザーを拡大するための先行投資も含まれているのだが、ユーザー拡大が思うように進んでいないので先行投資が実を結んでいない。

身売りしたくてもあまりにもダーティーな側面が強すぎて拾ってくれる企業もなかなか見つからない。そんな中で、憎悪は日夜ツイッターによって拡散され続ける。



起業家ジャックドーシーが生み出したツイッターは、情報を拡散させるための最良のシステムを作り上げたが、それによって憎悪もまた拡散させることになった。それが今、ツイッターを苦しめている。


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