2016-09-16

アップルの徹底したこだわりの遺伝子は日本がお手本だった


アップルのアイフォン7が発売されている。

下らない批評家の「もうアップルは駄目だ」「アップルは凋落した」という事前評価とは裏腹に、アップルはしっかりと基本を押さえてユーザーの心をつかみ、売れ行きは非常に良い。

アップルの革新は止まっていないし、ユーザーは満足しており、株価や時価総額もそれを大きく反映している。

アップルは着実に前進しており、流れの速いこのIT業界で一歩も遅れを取っていない。(アップルの凋落を預言している批評家はみんなニセモノだ

まともな商品を出せず、世界中で爆発して窮地に陥っているのはパクリ企業である韓国サムスンである。

いまやサムスンのスマートフォンである「ギャラクシー」は爆発物や危険物の扱いと化している。重度の火傷を負ったユーザーも何人かいて、サムスンはこれから高額訴訟に巻き込まれる可能性も高い。

アップルの真似をしていたにも関わらず、アップルを激しくけなしていたサムスンだが、爆発し続けるギャラクシーで相当なダメージを受けるのは間違いない。


儲かる儲からない以前に、重要視しているもの


アップルは、オリジナリティを重視する企業である。

古くは「マッキントッシュ」によるパーソナル・コンピューター機器から始まり、最近ではタブレットからスマートフォンまで、すべてアップルが「世の中を変えてきた」と言ってもいい。

しかも、感嘆すべき部分は、誰かの真似をして作り出したのではなく、独自の美学と哲学で新しい革新を生み出してきたという部分である。

こうしたアップルの革新のDNAは、言うまでもなく創業者であったスティーブ・ジョブズの製品に対する強烈な「こだわり」が、ジョブズなき今も継承されているからである。

アップルの製品を最も愛している民族はアメリカ人ではなく、日本人だと言われている。現に、アイフォンのシェアが日本が一番高いという統計もある。

そのためアップル自身もアイフォン7で日本市場を意識するかのように、フェリカ対応で日本独自仕様を出してきたりしている。

なぜ、アップルの美しい製品群が日本人に最も受け入れられているのかというと、実は日本人もまた、自分の関わる製品に対して強烈な「こだわり」を持っているからだ。

日本は、商人の国でもなく、金融の国でもない。日本は、「職人の国」である。儲かる、儲からない以前に、質に対する強烈な「こだわり」が優先する。

職人というのは、自分の作り出す商品に極限までこだわり、細部を磨き上げ、誰も見ない裏側にさえも美学を求める「狂気のこだわり」を持っている人だ。

「より良くしたい」「もっと良くしたい」という突き上げるような感情が止められない。もっと素晴らしいものにするという部分に「こだわり」を持つ。

本物の日本人は、ひとりひとりがスティーブ・ジョブズと同じ「こだわり」を有している。ここにアップルの製品が日本人を惹きつけて止まない理由がある。

日本の企業が失った「もの」とは何か?


製品の質をとことん磨き上げる日本人の「こだわり」は、諸外国から見ると狂気のように見られている。スティーブ・ジョブズもまた「狂気のようだ」と形容されていた。

スティーブ・ジョブズの哲学や美学は、まさに日本人の「職人魂」と同一のものだったのだ。

スティーブ・ジョブズ自身も日本に惹きつけられ、日本の職人魂を愛していた。音楽革命を引き起こした「iPod」も、ソニーのウォークマンのリスペクトから生み出されている。アップルの徹底したこだわりの遺伝子は日本がお手本だったのだ。

日本人は「なぜ日本にアップル製品のようなものが生み出せなかったのか」と悔しがる。それを言うとき、日本人の頭の中にはアップルの時価総額や経営手法は含まれていない。

純粋に、美しく、精巧で、惚れ惚れするようなアップルの「製品群」だけを見てそう評価している。

日本人はアップルの巨大な売上や資金力に注目しているのではなく、ひたすらその製品の素晴らしさに注目しているのだ。ここに日本人の特性が隠れている。しかし、当の日本人だけが気付いていない。

日本人がアップルの売上に羨望の目を向けているという話は聞いたことがない。日本人がアップルに心酔しているのは、会社の規模ではなく、こだわり抜かれた製品の美しさなのである。

まさに、日本人が「職人の国」である証拠だ。

アップルは、製品を良くしたいという強烈な「こだわり」において世界ナンバーワンであり、日本人はそこに素直に痺れているのである。

翻って現在の日本の家電会社を見つめたとき、こういった強烈な「こだわり」を感じさせる企業は少なくなった。大企業になればなるほど、かつての日本人が持っていた製品に対する強烈な「こだわり」が消えている。

そんなことになってしまったのは多くの複合的な理由があるが、大きいのは経営学を学んで数字だけしか関心のない事なかれ主義のサラリーマン社長が居座っているからだ。

こういった経営者は数字だけしか関心がない。製品にコストがかかっていると思えば、質を落としてもコスト削減の方を優先する。職人は質を追及するが、雇われ経営者は質など普通でよくて、それよりもコストを追及する。

それが積み重なっていくと、最終的に製品から強烈な「こだわり」が消えていき、凡庸な製品だけが残り、個性も、魅力も、何もかもが急速に消えていく。

日本人はアップルの「凄み」を本能的に感じている


もちろん、猛烈なまでに「こだわり」を見せても、それが直接売上に結びつくと決まっているわけではない。

むしろ、妥協を知らない狂気なまでのこだわりは、先行投資が膨らんで赤字になっていったり、期限の遅れの元凶になり、妥協を求める社内の人間たちの強烈な反撥を受けたりして、次第に追い込まれていくこともある。

スティーブ・ジョブズも社内で激しい激論の中で製品を生み出してきている。

妥協を求める声は絶対にある。それでも、そこを突き抜けて「こだわり」を優先していくところに、ジョブズの凄みがあり、さらにはその遺伝子を継承したアップルという特異な企業の凄みがある。

日本人はアップルの「凄み」を本能的に感じている。アップルが「本物」であることを知っている。本来であれば、アップルの立ち位置こそが日本人の目指していたものであることにも気付いている。

日本人は、昔からこのような「こだわり」を自然と持ち合わせて来た。だからこそ日本では職人が大切にされて来たし、職人の生み出す製品の凄さを大切にしてきた。

しかし、グローバル化の時代になり、安物が席捲し、安物しか買わない時代がやってきている。多くの日本企業や日本人がそれに染まっていき、もはや「こだわり」をまったく持たない日本人も増えた。

そうは言っても、長らく日本人に染みついた「より良くしたい」「もっと良くしたい」という職人気質は、簡単に消えてなくなるようなものではない。

重要なことだが、日本人からはまだ職人魂は失われていない。多くの日本人は、今も極上の製品に対する渇望があり、それを評価する目がある。

日本人の凄みは、「こだわり」にある。職人気質の日本人がその気質でビジネスを成功させることができたとき、日本の復興が本物になる。

日本人は自分の内なる「職人魂」を燃え上がらせるべきだ。それは日本人の武器なのだ。職人魂を見つめ直すことが日本の最強の復活となる。



ありし日のスティーブ・ジョブズ。アップルの製品に対する「こだわり」は日本人を魅了し続けている。

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