2016-08-23

日本人はもう憎悪と対立と衝突から逃れることはできない


2011年には中東各国で民主化の嵐が吹き荒れたが、これによって激しい暴力がこの地区で生まれた。

この暴力は収まるどころか加速していく一方で、2014年からは超暴力集団であるISIS(イスラム国)も誕生、尋常でない殺戮が中東一帯を覆い尽くした。

そして、このISISの指導者は「憤怒の中で自決せよ!」と全世界のイスラム教徒を焚き付けて扇動した。これによって、欧米では次々とテロ事件に見舞われている。

欧州では特にフランスがテロのターゲットになっているのだが、こうしたテロを受けてイスラムに対する憎悪が拡散した。

SNSでもイスラム教徒に対する憎悪が吹き荒れ、さらにイスラム教徒もこれに反撃することによってインターネットも荒廃した。

今もまだ欧米では人類愛を説く人もいるが、その主張は憎悪と暴力の前に為す術がない。宗教、民族、人種は、すべて対立構造となって、これから全世界の人々を暴力の渦に巻き込む可能性が高まっている。

日本人もバングラデシュのテロで惨殺されているが、現代はすでに暴力の時代に入っているのだ。


強引な戦争開始により、事態はますます悪化した


すべての始まりは2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロからである。この日を境に、当事者のアメリカだけではなく、世界情勢が劇的に変わった。

アメリカのブッシュ大統領(当時)は、この戦争で「我々の側に付くか、それともテロリスト側に付くか」と二者択一をすべての国に選択させた。

日本の小泉元首相は真っ先にブッシュ大統領を支持したが、ヨーロッパでは、この傲慢なアメリカ帝国の論理に反発を覚える指導者も多かった。

それでも、この時代のアメリカはお構いなしだった。

2001年後半のアフガニスタン攻撃により、アメリカは世界を巻き込む新たな紛争を生み出し、グローバル社会を一触即発の大量殺戮の時代へと前進させた。

さらに、アルカイダからISISまで、イスラム過激派によるテロが続出するような危険な世界を生み出した。

アメリカはこの事件が起きる前からイスラム国家と軋轢があったが、当時のブッシュ大統領の強引な戦争開始により、事態はますます悪化していったのだ。

もともと反米だったイスラム諸国は2003年のアメリカによるイラク侵攻によって決定的になったと言っても過言ではない。

そもそも、当時のアルカイダ指導者であるウサマ・ビンラディンのみならず、全世界のイスラム教徒がアメリカという巨大な帝国に反感を覚えていたのはなぜか。

その根底には、中東の小国イスラエルとパレスチナの血で血を洗う紛争があったからだ。

イスラエルは、かつてこの地に住んでいたパレスチナ人と共存することに失敗して、彼らを近代兵器で追い散らし始めた。パレスチナは荒廃した大地に暮らし、仕事はなく、若者の50パーセントは失業者である。

一方イスラエル人の方は贅沢三昧に暮らしており、夏にはバカンスで浜辺に寝そべって暮らす余裕もある。圧倒的な貧富の差と、徹底的な差別。パレスチナもイスラエルも妥協することはない。

イスラエルとパレスチナの確執は今も変わっていない


イスラエルは、インディファーダー(蜂起)で投石によって抵抗を続けるパレスチナの子供たちに、軍を出動させてゴム弾の入った銃を発射していた。

ゴム弾と言っても弾の中には鉛が入っている。殺傷能力はあるし、何人ものパレスチナ人が弾丸の直撃を受けて死亡している。こういった紛争が絶えずして起きていて、双方の憎悪が途絶えることはない。

このイスラエルの武器弾薬はどこから提供されているのか。それはアメリカである。イスラエルを常に擁護するのもアメリカである。

ウンマ(イスラム共同体)で結びついたイスラム社会はパレスチナの状況を憂うが、アメリカはイスラエルの攻撃を正当化し、パレスチナを「テロリスト」と呼び捨てていた。

「果たして本当にパレスチナはテロリストなのか?」というのがイスラム社会の発する疑問だった。

一方的にイスラエルを擁護し、パレスチナをテロリスト扱いするそのアンフェアな態度こそが、アメリカが長らくイスラムの憎しみを買う一因だったのだ。

積もり積もったその憎しみや怨念が、同時多発テロの背景にあった。だから、イスラム武装組織はアメリカがどんなに兵力を増強しても、激しいゲリラ戦で一歩も引かず、アメリカを泥沼に陥れた。

イスラエルとパレスチナの確執は今も変わっていない。2016年3月8日には、パレスチナ人がテルアビブで通行人を次々と刃物で襲いかかるという事件があった。

この事件はイスラエルを観光で訪れていたアメリカ人も犠牲になったので国際的に報道された。

しかし、イスラエル人とパレスチナ人の殺し合いは恒常的に起きており、この事件が起きる前の半年だけでも双方で200名近くが死亡していた。

殺し合いは日常茶飯事だったのである。


東アジアでも、暴力のマグマは溜まってきている


イスラエルとパレスチナの憎悪はもはや「永遠」に解決しそうにない。

イスラエルがアメリカの軍事力を背景にして、パレスチナを力で叩けば叩くほど、もはや失うものがないパレスチナの人々は燃え上がる。

そうすると、信仰で結びついた周辺イスラム諸国に、反米・反イスラエル熱が伝播し、それがテロとして欧米に拡散していく原動力となる。

イスラエルとパレスチナで衝突や対立が起きるたびに、その周辺国が否応なしに戦争に巻き込まれ、人々は殺し合うようになる。

それが遠因となって対立が連鎖的に広がり、2001年9月11日につながり、現代の「暴力の時代」に至ったのだ。

イスラエル・パレスチナの紛争から始まって、アメリカ同時多発テロ、アフガン戦争、テロの拡散、リーマン・ショック、中東危機、シリア内戦、イラク内戦と続いて、欧米のテロ多発と続いている。

世界は無秩序に落ちようとしている。

中東の危機は、現在進行形で危険な様相になりつつある。アメリカでも、ロシアでも、そして東アジアでも、この暴力のマグマは溜まってきており、いずれ爆発が避けられない。

今、まだ日本人は自分たちが戦争に巻き込まれるとは本気で思っていないが、巨大な衝突が起きるのを想定し、準備し、覚悟しておかなければならない。

なぜなら、中国・韓国・北朝鮮の反日によって、日本人は明らかに「敵視」されているからだ。

反日とは日本人憎悪のことであり、日本人差別のことであり、それが政府の教育方針によって為されているのだから、凄まじい日本人ヘイトであると言える。

この日本人に対するヘイト教育はすでに20年以上経ち、完成された。その中で、「日本人を殺せ」と彼らは明確に叫んでいるのである。有事になったときに何が起きるのかは火を見るより明らかだ。

暴力は拡大し、憎悪は伝播する。日本人も、もう憎悪と対立と衝突から逃れることはできない。刻一刻と、そのような事態に向かっている。



日本との戦争を準備するようになりつつある中国。日本もまた集団的自衛権でそれを迎え撃つ準備を着々と進めている。暴力の時代は、いずれ日本をも巻き込んでいく。

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