2016-08-14

その「果実」を貪っているのはエリートではないという事実


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現代社会を動かしているのはエリートである。たとえば、政府官僚組織の多くはエリートである。彼らは一流大学を優秀な成績で卒業し、MBA(経営学修士)の資格を持ち、豊富な人脈があり、仕事熱心だ。

エリートは政府機関だけでなく、多国籍企業等の一流の組織体にいることが多く、その学歴や職歴のキャリアが評価されるので、一般人に比べるとかなり収入が良くて資産も多い。

ところが、フォーブスでしばしば取り上げられる超富裕層の面々を見ていると、不思議なことにエリートがそこにいるわけではないことに気付く。

エリートどころか、超富裕層の座にいるのは海千山千の事業家や、その事業家から株式を譲り受けた凡庸な一族であるのに気付くはずだ。

ビル・ゲイツはエリートでも官僚でもなく、コンピュータ・マニアから事業家になった人物だし、カルロス・スリムもただの数学の教授でエリートではなかった。

香港の英雄である長江実業グループの李嘉誠は中卒で造花の仕事から成り上がった人物であるし、アマンシオ・オルテガはシャツ屋の雑用をしていた人物だ。


その「果実」を貪っているのは、エリートではない


ウォルマートの一族、クリスティ・ウォルトン、ジム・ウォルトン、アリス・ウォルトン、ロブソン・ウォルトンは4人揃っていつもビリオネアのトップに名前を出すが、彼らは別に何をしたわけでもない。

ただ、傑出したビジネスマンの父サム・ウォルトンからウォルマートの株を譲り受けたというだけである。

同じことはフランス最大の資産家の女性であるリリアンヌ・ベタンクールにも言える。彼女も資産をロレアルの創業者だった父ウージェンヌ・シュエレールから譲り受けたことによって超資産家になった。

彼女は政治家アンドレ・ベタンクールと結婚しているのだが、その結婚が彼女を裕福にしたのではなく、逆にアンドレ・ベタンクールが彼女と結婚することによって豊かになった。

皮肉なことに、超富裕層の中にエリート出身はほとんどいない。頭脳明晰なはずの官僚や評論家や学者の名前は、超富裕層の中にひとつも名前がないのである。

これは、現代社会を動かしているのはエリートであるにも関わらず、その「果実」を貪っているのは、彼らではないということを意味している。

果実を貪っているのは、エリートではなく「大株主」である。彼らの中には自分で事業を興してその会社を世界的大企業に育てて成り上がったビル・ゲイツやアマンシオ・オルテガのような「起業家」もいる。

あるいは、買収した企業を基点にして、巧みな投資によって会社の規模を拡張させたウォーレン・バフェットのような「投資家」もいる。あるいは、父親や一族の事業を譲り受けた「相続者」もいる。

超富裕層がそこに至る道は「起業家」「投資家」「相続者」という道があるのだが、そのすべてに共通しているのは、計らずも「優良企業の株式を莫大に所有する者」という一点だ。

結論を言えば、金を増やすのにエリートになる必要はなかったということになる。


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