2016-08-04

このままでは私たちの未来にやって来るのは「喪失の時代」


今後、日本人が考えなければならないのは、手をこまねいていると様々なものを「喪失」してしまうということだ。持っているものがどんどん増えていくのではない。

逆に、どんどん失っていく。

日本人すべてが「喪失」に巻き込まれていく。日本人は何を喪失していくのか。

まず、今の日本は少子高齢化をまったく解決できていない。日本の人口はすでに26.7%、分かりやすく言うと約4人に1人が65歳以上の高齢者の国となっている。この比率はどんどん高まっていく。

日本は老人の国になった。そうなると何を失うのか。まず最初に誰もが指摘するのは、国としての活力だ。

高齢者は新しい動きを嫌い、現状維持を望む。高齢者は医療以外に金を使わず、基本的には消費活動をあまり行わない。散財することはほとんどなく、将来的に不安を感じるので金があればすべて貯蓄に回し、それを節約しながら取り崩して生きる。

ほとんどの高齢者が同じような傾向を示すので、高齢者が増えていくほど、日本に活力がなくなる。内需は増えないのである。つまり、内需を喪失する。


生産も、消費も、税収も、あらゆるものが喪失する


深刻なのは、老人が増え続けると同時に、少子化も同時並行しているので、人口が減ることだ。人口が減少するというのも、また内需の喪失を意味している。

地方はすでに不動産が余り、買い手がなく価値が激減しているのだが、この波はやがて都市圏をも襲いかかる。空き家が増え、不動産価格は暴落し、不動産で資産を持っていた人は価値の減少に呆然とする日が来る。

そして、人口が減るということは、生産活動もまた減少していくということを意味している。つまり生産活動も喪失する。

少子高齢化という問題がまったく解決しない限り、消費も喪失し、生産も喪失するという動きが止まることはない。

労働人口も減り、高齢者が増えたことによって社会福祉の費用も増大していくと、それもまた消費を減退させる。消費が喪失する。

貯金するしか頭の働かない国民がどんどん増えると、企業活動は停滞し、消費の減退に合わせて企業規模もまた減退せざるを得ない。

そうすると、致命的なまでに影響を受けるのは、政府の歳入である。つまり、政府の税収も喪失する。

減り続ける歳入に困惑する政府は、いずれ事態を打開するために消費税を上げるしかないと考える。ある時期から、消費税はどんどん増税されていく。そうすると、それがまた消費を喪失させてしまう。

経済的に日本の将来に待ち受けているのは、「喪失」であるというのは、少子高齢化の問題ひとつを取っても理解できるはずだ。

日本に必要なのは、巨大なベビーブームか、もしくは大量移民であるとよく言われるが、そのどちらもまったく実現する気配はない。

どんどん活力を喪失し、国力を低下させていく


大量移民に拒絶感が深いのであれば、ベビーブームを生み出すしかない。

しかし、今でも安定した職業に就くこともできず、自分の面倒すらも見られない若年層が突如として結婚して子供を作りまくるとは思えない。

となると、少子高齢化問題はこのあと何年も解決不能なまま放置されて、日本はどんどん活力を喪失し、国力を低下させていくことになる。

今、まさにそういった事態が裏で進行している。

それでも日本の社会は硬直化したまま何ひとつ現状を変えることができずに最後の最後まで行き着いてしまう可能性もある。高齢化社会は、現状維持を望む社会だからだ。

高齢化社会は、社会の変革を極端に嫌う。

ダイナミックな政策変更や構造改革にはアレルギー反応を起こし、現状維持が不可能になるまでそれを続けようとする。

柔軟性を「喪失」してしまっており、もうダメだと言われながらも何もできずに右往左往するだけになる。それも国力の喪失の原因となる。

柔軟性を失うということは、世界で起きている巨大な社会転換にも、新技術にも、新時代にも、新システムにも、ありとあらゆるものに立ち遅れるということである。

アメリカは現在、人工知能、ロボット、ドローン、3Dプリンタ、仮想現実、バイオ・テクノロジー……とイノベーションの真っ最中だが、日本はこうしたものに一歩も二歩も遅れる。

はっきり言うと、国全体が「時代遅れ」になってしまい、全世界の潮流から取り残されてしまうことになる。

時代から取り残された国が、いつまでも経済大国でいられるはずもないのは誰でも分かる。

もし日本が変わることができないのであれば、GDPもどんどん他国に抜かれて経済大国だと言えなくなる日が来る。

現状維持を放置すれば、それが最後には致命傷になる


日本人は少子高齢化問題には何ら危機感を持っていないが、この問題は日本をいろんな意味で「喪失」の時代に引き寄せる危険なものであることを、もっと認識すべきかもしれない。

結果的に、経済大国の座を失い、老衰した日本が国力を低下させると何が起きるか。

周辺国からどんどん他民族が流入して来るのは間違いない。中国・韓国・北朝鮮は日本の領土を欲しがっているのだから、この両国からは怒濤のように人口が流れてくることになる。

現状維持を続けて問題を放置していれば、それが最後には致命傷となって、押し寄せる移民を止めることは不可能になってしまう。

そして、最終的には日本は領土も喪失し、日本民族の存在も喪失し、日本文化も喪失する可能性がある。

反日国家との戦争がなくても、ただ少子高齢化問題を放置しているだけで、日本はあらゆるものを「喪失」する可能性が高まるのである。

果たして日本は、少子高齢化問題を解決することができるだろうか。たくさんの子供たちがまわりにいて、活力溢れる日本をもう一度取り戻すことができるだろうか。

誰も未来のことは分からないので、日本がそうなるともならないとも言えない。ただ、現状のまま推移すると、いずれ日本は最悪の結果を迎えることになる。

放置していてはいけない問題がある。しかし、日本人はそれに対してまったく無策のまま放置している。

すでに、日本は1年間で20万人もの人口が減少している国である。高齢者が自然に消滅しているのだ。しかし子供の絶対数が少ないので、中高年が高齢層になって高齢者だけが増える社会と化す。

日本が自壊するとすれば、少子高齢社会の放置が致命傷になる確率はとても高い。これからやってくる「喪失の時代」を私たちは耐えることができるだろうか……。



日本は1年間で20万人もの人口が減少している国だ。高齢者が自然に消滅しているのだ。しかし子供の絶対数が少ないので、中高年が高齢層になって高齢者だけが増える社会と化す。


お願い

ダークネスTIGAの本文の全文転載は、いかなる理由があってもお断りします。
本文の舞台、参考になる写真がありましたら、提供いただければ嬉しく思います。感想やご意見も、お待ちしております。趣旨に合うものについては、積極的に反映していきたいと考えております。(メールはこちら