2016-04-08

世の中が悪くなればなるほど効果を発揮するサバイバル方法


安倍政権は2017年4月に予定されている消費税率10%の引き上げに関して、グローバル経済の状況を分析して政治判断で決定する必要があると述べている。

今までの「リーマン・ショックや大震災のような重大な事態が発生しない限り、予定通り引き上げていく」という言い方から後退していることから、再延期の方向性に向かっていると言われている。

グローバル経済の状況は芳しくない。グローバル経済を牽引していた中国経済が停滞している上に、次の経済成長を担うとされていたブラジル、ロシア、南アフリカ、インド経済が軒並み不振を極めている。

さらにEU(欧州連合)もまた経済失速に加えて難民問題、テロ事件によって混乱している。

EUの事実上の支配者はドイツだが、そのドイツも2015年には難民問題で大混乱し、さらにVWグループの不正問題や、ドイツ銀行の経営悪化で経済沈没に見舞われている。

あまり問題になっていないが、ドイツ銀行は現在、リーマン・ショックの時よりも株価が下落し、倒産するかしないかの瀬戸際にまで追い込まれているような末期的な状況にある。


消費税を引き上げるのは誰がどう見ても愚策だ


現在、こうした中でアメリカだけが平穏な状況にあるが、グローバル経済の混乱が続くのであれば、アメリカもまた失速していったとしても不思議ではない。

そんな状況なので、グローバル経済の変調は2016年いっぱい続き、場合によっては2017年にも引きずる可能性は充分になる。何しろグローバル経済の次の成長エンジンがまだ見つからないので、世界はどのように成長していいのか分からない。

当然のことながら、グローバル経済と密接に関連している日本もまたこうした波に飲まれて徐々に危機に追い込まれている。

2016年に入ってから円安の流れが一転して円高基調となって110円をあっさり割っているが、グローバル経済が混乱する中で新興国に流れ込んでいた金が円を志向するようになった結果としてこのような動きになっている。

そのため、円安を材料にして上昇していた日本株式市場も崩壊し、ずるずると下落が止まらない。2013年から始まったアベノミクスでの円安株高は2015年にとどめを刺された恰好になる。

そんな中で消費税を引き上げるのは誰がどう見ても愚策だ。消費が消えて企業の利益が悪化し、それによって株価が売られてますます景気は悪化する。

つまり、消費増税が触媒(カタリスト)となって日本経済は負のスパイラルに落ちる。

経済学者は「日本の景気を悪化させないためには、消費を増やすべき」という話をするが、私たちは経済学に奉仕するために生きているわけではない。

消費税が上がって消費を増やせるわけがない。経済学者が何を言っても、国民は生活防衛のために消費を減らさないと生活できなくなるのだから、きっぱりとそうする。

常識的に考えれば、「物価が上がっているのに、なぜ消費活動を増やさないといけないのか」と言う話になる。それこそ、経済学に反した行動だ。

消費税を上げれば消費が減るのは、給料が減れば消費が減るのと同じことである。

どうすればいいのかは、難しく考える必要はない


誰もが消費を控えると、景気が悪化して巡り巡って自分の首が絞まる。それは、以下のメカニズムが働くからだ。

(1)全員が生活防衛のために消費を控える。
(2)景気がどんどん悪化する。
(3)自分の勤めている会社も経営悪化する。
(4)自分の首が絞まる。

誰もが正しいと思ったことをしたら、それが全体に悪影響を与えて逆に問題を悪化するという現象を「合成の誤謬」という。

上記の例で言うと、消費を控えるというのは個人個人にとっては正しい行動なのだが、結果を見ると自分の首が絞まる。したがって、全体から考えるのであれば、消費を控えるのは良くないというのが「合成の誤謬」だ。

しかし、この合成の誤謬は避けることができない。個人は自分の生活を守らなければならないからである。

どうすればいいのかは、簡単で単純な話だ。上記のような結果をもたらす消費税の引き上げを止めればいいだけなのである。

そうすれば、消費を控えるという行動が生まれないのだから、合成の誤謬を招くような結果にならない。

それをわざわざするのであれば、悪いのは国民ではなくて政府であると言える。正確に言えば、政府に消費税アップを執拗に求める財務省であると言える。

しかし、消費税をアップしなくても、グローバル経済が失速して景気が悪くなるのは分かっている。私たちは消費税がどうなるかの前に、もうすでに生活防衛をしなければならない状況になっている。

景気が悪くなるのは分かりきっているのだから、合成の誤謬が発生するのを分かっていても、個人は余計な部分の消費を減らして蓄えるしかないのである。

基本的にたった1つのことだけを守っていればいい


消費を減らすと言えば、何かつらい修行のようなことをしなければならないと思うかもしれない。しかし、基本的にたった1つのことだけを守っていればいい。

それは、「自分の人生をシンプルにする」ということだけだ。自分の人生に関係のなくなったものは捨てていく。

価値のなくなったものを見つけ出して、自分の人生から切り離す。そして、それを捨て去る。自分の人生に価値のあるものだけを残し、そうでないと判断したものは削いでいく。

作物を育てるのと同じだ。自分の人生から「雑草」に過ぎないものは抜き取って捨て、よけいな枝も切り捨てて、大事なものだけに集中する。

物だけの話をしているのではない。不要な人間関係、意味のない習い事、惰性の趣味も、切り捨てる。そうすることによって人生も、生活も、行動も、持ち物も、非常にシンプルになっていく。

結果的に余計な出費が減るばかりか、時間も増え、さらに自分にとって一番大事なことに集中できるというメリットすらも味わうことができる。

人生は試行錯誤の連続だから、よけいなものは数年ごとに増えて行く。だから、そういったものを捨てることによって人生をリセットをして、無駄な出費も時間も減らす。

消費を減らすというのは、自分の人生の中から無駄を見つけるということだ。必要なものを削るのではなく、無駄なものを極限まで削るのである。「捨てる」というのは、「生き残る」というのと同義なのだ。

合成の誤謬を解決しなければならないのは政府であり、国民ではないということに注意すべきだ。「消費しないと世の中が悪くなる」と言われて、好きに消費していれば生活破綻して自己責任論を押し付けられる。

どのみち、世の中が悪くなればなるほど、よけいな物を抱えている余裕はなくなっていく。

今、まさに世の中が悪くなっていこうとしているのだから、自分の人生から無駄なものを切り捨てるために動く時期がやってきている。

「自分の人生をシンプルにする」というのは、どんな時代でも通用する法則である。無駄なものを徹底的に切り捨てる。それは世の中が悪くなればなるほど効果を発揮するシンプルなサバイバル方法である。



「自分の人生をシンプルにする」というのは、どんな時代でも通用する法則であり、世の中が悪くなればなるほど効果を発揮するサバイバルでもある。

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