2016-03-20

私はリスクも取らず10%の配当をコストゼロでもらっている


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馬鹿げた話がある。「個人向け国債」の話だ。

日銀がマイナス金利の導入を決定した後、個人向け国債は3年固定も5年固定も10年変動も、いずれも「0.05%保証」になったので、これが人気を呼んでいるというのだ。

なぜ「0.05%」のような雀の涙が人気なのかというと、もはや普通預金の金利が「0.001%」という限りなくゼロに近いものになってしまっているからである。三井住友銀、みずほ銀、りそな銀、ゆうちょ銀……みんなそうなった。

「0.001%」と言えば100万円を預けて10円の利息である。1000万円を預けても100円の利息。しかし、0.05%保証の個人向け国債ならば、100万円を預けたら500円、1000万円を預けたら5000円になる。

1000万円を預けて100円と、1000万円預けて5000円では、確かに個人向け国債の方が有利であるのは間違いない。しかし、それにしても5000円にしかならないのだから、有利とは言ってもたかが知れている。

「0.05%保証」が有利だと喜んで個人向け国債を保有している間に、たとえば消費税が2%上がったらどうなるのか。

消費税が2%上がると、それだけで普通に生活していても年間20万円以上も出費が増えると言われている。20万円も出費が増える中で少しばかりの利息が戻って来ても焼け石に水もいいところだ。すぐに蒸発してなくなる。


日本の国債を買うメリットはどこにもない


つまり、国が消費税を今後2%も上げると言いながら、個人向け国債の金利を「0.05%」に設定するというのは国の欺瞞である。結局、国民に損をさせているに過ぎない。

そもそも、国は赤字運営である。毎年毎年その赤字が膨らんで自転車操業になっているという現実に気付かなければならない。2016年度予算案の数字を見ると、

歳出 96兆7218億円
歳入 57兆6040億円

となっているので、相変わらず入ってくるよりも出ていく金の方が多い体質であることに気付くはずだ。その結果、国の借金はどんどん膨れ上がり、すでに1000兆円を超えている。

借金が膨らんでいく組織に金を賭けるというのは、常識的に考えれば悪い結果しかもたらされないというのは誰でも分かるはずだ。

信用のできない存在に金を貸すならば、それは大きなリスクなのだから、金利は高く取らなければやってられない。にも関わらず日本国債で得られる金利は0.05%でしかない。

日本の国債を買うメリットはどこにもないし、それは合理的でもない。「個人向け国債」を買うというのが馬鹿げているのは、こうした状況にあるからだ。

にもかかわらず個人向け国債を買う人がいるのは、なぜか。たとえば株式であれば、「0.05%」どころか「3%」の配当すらも珍しくないのに、株式を買わないで国債を買うのは、いったいどのような心理があるのか。

それは、国債が「元本保証」という株式にはない特徴があるからだ。1000万円を預けたら1000万円は絶対に保証される。その元本保証に人々は安心し、だから「0.05%」ですらも魅力だと思うのである。

しかし、これが何重ものワナになる。



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