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2016-03-14

日米欧、新興国。全世界で政治的な混乱が同時進行している


ベネズエラのインフレ率は、今や700%に達しようとしているという。これはインフレというレベルを超えており、ハイパーインフレというレベルである。

マドゥロ大統領はもはや打つ手がなく、国内情勢の失策を他者に転嫁するために「アメリカがベネズエラに経済戦争を仕掛けているのだ」と言い張って責任逃れに終始している。

ベネズエラの経済成長はマイナス10%近くにもなっており、2016年中にデフォルトしても何ら不思議ではない。

この苦境に堕ちるベネズエラと共に、ブラジルもまた凄まじい状況に陥っている。ブラジルは今年オリンピックが行われることになっているのだが、それどころではない。

2016年3月13日、ブラジル各地でルセフ大統領の退陣を求める激しいデモが繰り広げられており、その数は350万人を超えている状況なのである。

このデモは一過性のものではなく、2015年から延々と続いており、どんどん規模が拡大している。

ルセフ大統領の支持率はもう11%でしかない。国民の大半は現政権を支持していない。さらに悪いことに、前職のルラ元大統領にもペトロブラスに関わる汚職が発覚した。


ブラジルもロシアも中国も、すべて行き詰まった


このブラジル経済もベネズエラほどではないが、マイナス成長であり、2016年も改善する見込みはまったくない。

政治も混乱し、経済も悪化し、財政赤字も膨れ上がり、失業率もうなぎ登りとなり、もともと悪かった治安はさらにひどいものになっている。

ブラジルは投資すべき新興国どころか、一目散に逃げなければならない破綻寸前国家として捉えられている。

危機に瀕している新興国はブラジルだけではない。ロシアもウクライナ問題で経済制裁を受けているのに加えて、原油価格の下落によって追い込まれている。

プーチン大統領は悪化していく国内経済の閉塞感を戦争に求めて、シリアでの介入をどんどん深めているのだが、この戦争から得るものがなければ莫大な戦費がさらに国家財政を追い詰めていく。

新興国の雄だった中国も2015年後半からバブル崩壊に喘いでおり、2016年3月9日には、証券行政のトップが両手を額の前で合わせて「皆さん、株を買ってください。株を売らないでください」と哀願する始末である。

哀願して株が上がるのであれば苦労はしない。むしろ、この姿を見て世界はより不安に駆られて中国から逃げ出そうとするだろう。すでに外資は2013年から続々と中国を引き揚げている。

2015年に入ってから中国の輸出も輸入も止まっており、内需も悪化している。

中国経済は以前から経済成長をしているように見せかけるために、片っ端からビルを建てて建てて建てまくってきたが、需要があって作っていたのではなく、単に経済成長をしているように見せかけるために作っていただけだった。

ビルやマンションが完成しても誰も住まないので、作り終わる端からゴーストタウン(鬼城)になってそれが不良債権化して中国の財政を悪化させている。

ユーロを支えるドイツの大混乱とイギリスの動き


新興国がこのような状況にある中、ユーロ圏もまた経済悪化と政治的混乱が深刻化しつつある。

ユーロの事実上の支配者はドイツであると言われているが、このドイツが2015年から急激に政治的混乱に見舞われており、メルケル首相が追い込まれるようになっている。

2015年のドイツはVWグループの不正問題と、ドイツ銀行の経営悪化問題と、難民大量流入問題で、大きなダメージを受けていた。その中でも、特に難民問題が尾を引いており、メルケル首相の支持率が大きく下落した。

このダメージが明確になったのが2016年3月13日だ。

この日、ドイツ国内の3州で議会選挙が行われたのだが、ここで反移民を掲げる右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進し、メルケル首相の率いる「キリスト教民主同盟(CDU)」が敗北した。

この選挙の際、ドイツ国民は「メルケルは出ていけ!」と叫んでいたとされるが、移民・難民を大量に国内に流入させようとするメルケル首相のやり方はまったく国民の同意を得られていないことが鮮明になった。

そして、このユーロ圏の問題はイギリスにも飛び火している。

イギリスは2015年からEU離脱(ブレグジット)議論が活発化していたのだが、いよいよEU離脱の是非を問う国民投票を2016年6月に行うことになった。

キャメロン首相はEUに留まるよう国民を説得しているのだが、今のところ残留と離脱の状況は拮抗しており、イギリスがどちらに転ぶのかは分からない。

仮にイギリスが国民投票でEU離脱(ブレグジット)を選択したら、ただでさえ不協和音でガタガタになっているEUは本格的に崩壊に向けて動きだすかもしれない。

2016年に入って、そんな状況にまで追い込まれている。

政治の混乱だけでなく、経済の混乱も起きる


こうした中で、アメリカでは大統領選挙が佳境に入っているのだが、アメリカでも大混乱が広がっている。言うまでもなく、ドナルド・トランプとバーニー・サンダースという異端候補の大躍進である。

ヒラリー・クリントンはドナルド・トランプを「政治的放火犯だ」と言って激しく批判しているのだが、そのように批判すればするほど、炎上をエネルギーにするトランプが勢いづくばかりである。

「イスラム教徒はアメリカに入国させるな」「アメリカがやられたらやり返す」「メキシコとの国境には巨大な万里の長城を築く」「北朝鮮問題を解決しないなら中国を潰してしまえ」

ドナルド・トランプは、炎上するのを承知で、アメリカの保守的な白人層の本音とも思われる暴言を次から次へと口にして話題をかっさらい、批判をもエネルギーにする。

こうした候補は本来は「キワモノ」で、一時的に燃え上がってもやがては消え去っていくと思われていた。ところが、ドナルド・トランプは消えるどころか、むしろ大統領選挙全体を振り回して、今も台風の目であり続けている。

大統領選挙の結果がどうであれ、アメリカもまたこうした候補者の大言壮語で2016年は大混乱のまま終わりそうだ。

このような状況を見ていると、2016年は政治的混乱が全世界を覆い尽くしていく年になっているというのが分かるはずだ。

注意しなければならないのは、全世界が混乱に陥ると、予期せぬ出来事が次々と起きて経済も大波乱となり、株式市場も為替市場も、暴騰や暴落が頻繁に起きる可能性があることだ。

政治の混乱だけでなく、経済の混乱も起きる。

もちろん世界情勢の混乱は日本にもダイレクトに入ってくるので、日本もまた政治的にも経済的にも混乱は避けられない年であると言える。

全世界で政治的な混乱が同時進行しているのだから、日本だけが何もないと考える方がどうかしている。



2016年は政治的混乱が全世界を覆い尽くしていく年になっている。全世界で政治的な混乱が同時進行しているのだから、日本だけが何もないと考える方がどうかしている。

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