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2016-02-27

国家が機能しなくなりつつあり、凄まじい激震がやってくる


国家は財政が悪化すると行政の執行能力を失うので、国民が困窮に落ちても助けられなくなる。そうすると国民は政府を見切る。国家は統治能力を失い、ますます機能不全に陥る。

すると最終的には政治的混乱が起きて、それが国民生活をさらに悪化させるという負のスパイラルに巻き込まれる。そして、国そのものが沈没していく。

現在、多くの国でそのような「国家崩壊」の兆候が現れるようになってきている。

たとえば、中国でも2015年後半からのバブル崩壊によってもはや経済失速が隠せない状況になっている。中国経済の成長は、グローバル経済の成長エンジンとして機能していた。

そのため、中国の失速はグローバル経済の失速となる。

世界経済は次に何を成長エンジンにしていいのか分からない状況の中でもがき、中国に依存してきた新興国も中国以上に経済的な苦境に落ちていくようになっている。

かつて新興国投資はリスクを取るに値する投資であったので、大量の資金が新興国に流れていった。

しかし、新興国が成長をやめたのであれば、そこは「不安定でリスキーな場所」にすぎない。資金は急激に引き揚げられることになる。


2016年、国家的な危機に直面している新興国


中国も、ロシアも、南アフリカ、ブラジルも、ベネズエラも、アルゼンチンも、みんな資金流出で国家運営が不安定化してしまっている。

ブラジルやベネズエラは今年持つかどうか分からない瀬戸際にまで追い込まれている。

特にベネズエラはもう国家崩壊寸前と化しており、資金のキャピタルフライトどころか、国民が「もう暮らせない」と国外脱出をするようになっているのだ。

ブラジルも政治的混乱が収まらないのだが、このような状況を受けて、2016年2月24日にはいよいよソブリン格付けがジャンク級に引き下げられた。

これは「ブラジルという国家はもう投資に値しない」と世界に宣言されたと認識していい。

まともな投資資金はジャンク級の債券に投資することはできないので、ブラジルという国はこの2016年2月24日に「経済的には終わった国」になったと言うことだ。

国家的な危機に直面しているのは中東各国でも同じだ。中東諸国は2011年の民主化デモから混乱が止まらないのだが、シリアで起きた内戦はISISという凄まじい超暴力集団を生み出して、全世界に暴力を輸出するようになっている。

シリア・イラクはもう人間の住むところではなくなってしまっているので、国民は難民となってどんどん国外に逃げていき、今度はそれを受け入れる側のEU諸国が混乱に見舞われるようになっていった。

一方でウクライナ侵攻で経済制裁され、あげくの果てに原油価格の暴落で国家予算すらも組むことができなくなっているロシアも、国家崩壊の瀬戸際にまで追い込まれている。

瀬戸際と言えば、北朝鮮も体制崩壊が2年以内に起きるのではないかとも言われており、さらに輸出に依存しすぎている韓国も国民が「ヘル韓国」と自嘲するようになっている。

アメリカでも「世直し」の動きが出てきている


そのような中で、比較的マシな国家運営をしているのがアメリカだった。

しかしそのアメリカも、グローバル経済が混乱している中でひとりだけ経済運営が機能するわけがない。徐々に失速を隠せない状況となりつつある。

日本も中国のバブル崩壊に巻き込まれている。新興国から逃げ出した資金が安全通貨と思われている円に殺到したので、たちまちのうちに円高となっていった。

その結果、円安を好感して上がっていた日本の株式もどんどん暴落していった。

全世界を俯瞰して見ると、国の経済崩壊の確率は遠のいているのではなく近づいているのが分かる。グローバル経済に関わるすべての国が、グローバル経済の失策によって問題を抱えるようになっているのである。

現在、アメリカは選挙戦の真っ最中だが、ここで保守本流だったはずのジェブ・ブッシュ候補が大統領選から撤退し、暴走気味のドナルド・トランプ大統領候補がトップに躍り出るという異例の動きとなっている。

民主党でもヒラリー・クリントンが苦戦し、社会主義思想を持つバーニー・サンダース氏が大きな支持を得る異例の動きとなっている。

ドナルド・トランプとバーニー・サンダースを支持しているのは、アメリカの富裕層ではない。格差社会から弾き飛ばされた99%の層、すなわちアメリカの底辺に属する階層の人たちである。彼らが「世直し」の願いを込めて、この両氏を支持しているのである。

そういった意味で、アメリカもまた現行の政治に不満を持つ層が巨大化しているという見方をすることができる。

アメリカの格差は非常に苛烈なものになっている。その格差が今のアメリカの大統領選挙を激震させており、国が変わろうとしている。

巨大なスケールで、急激に悪化している


2016年に入って起きているのは、全世界の「混沌化」だ。今までの世界秩序がどんどん崩れてきており、全世界で国家運営がうまくいかなくなってきているのだ。それも、巨大なスケールで、急激に悪化している。

国家が機能しなくなりつつあり、全世界がその流れに巻き込まれている。

今のところ、この危機に突入しつつあるグローバル経済を復活させる次の起爆剤は存在しない。次にグローバル経済を成長させるためのエンジンが見つからない。

そのため、2016年の混沌がさらに悪化していけば、間違いなく国民がそのツケを払うことになる。

分かりやすく言えば、2016年のグローバル経済の混乱は、私たちの生活をもっと悪化させていく。場合によっては数年間に渡ってこのような状況が続く可能性もある。

政府が追い詰められると、行政は縮小されていき、国民生活の質は低下していく。

経済状況が悪化することによって、行政サービスも、教育も、福祉も、医療も、生活環境も、すべてが悪化していき、国民はその中で孤立無援になっていく。

真っ先に困窮に落ちるのは貧困層なのだが、貧困層だけの問題で終わるのではなく、すべての国民が生活環境の低下を味わうことになる。

グローバル経済は、方向性としては危険な方角を指しているのだから、いずれ遅かれ早かれ凄まじい激震がくると思って間違いない。そのとき、私たちはもう国に頼れない。



G20が開催されているが、その華やかな雰囲気とは裏腹に国際情勢はひどく悪化している。2016年の混沌がさらに悪化していけば、間違いなく国民がそのツケを払うことになる。

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