2015-12-23

サラリーマンを続けていたら自ら貧困に落ちる絶望の時代へ


政府統計によると日本人の8割がサラリーマンだ。それなのに今、サラリーマンという雇用形態そのものがグローバル化によって危機に瀕している。

世界がグローバル化していくことによって、労働者は新興国の「安い人材」で間に合わせるようになってきたので、先進国の高い人材は要らなくなっている。

考えてみて欲しい。新興国は日本人の10分の1の人件費で国際社会に参入して来ているのだ。コスト削減のためには先進国の人間は雇わないようにする流れが起きるのは当然だ。

グローバル化で競争も世界的になったので、企業はどこもコスト削減に追われていて、ひとまず先進国の労働者、すなわち「サラリーマン」を会社から放り出す必要性が出て来ている。

日本でもリストラは恒常化しているが、賃金の高い日本人を雇っていればグローバル競争に勝てないのであれば、企業は「サラリーマン」をやっている人間を放り出すしかない。

それでもサラリーマンとして生き残ろうと思えば、このような人材になる必要がある。「高い専門知識を持ち、猛烈に働き、安い給料に文句を言わない人」

「安い給料に文句を言わない」という部分が重要だ。グローバル化が進む中で、全世界の企業がそれを求め出しているからである。


富は「多国籍企業」の内部に蓄積されていく


サラリーマンは今後、貧困者になる。そしてサラリーマンという仕事は貧困の象徴になる。サラリーマンでは、もう生きていけなくなる。グローバル化と技術革新がそれをとことん推し進めるからだ。

世界がグローバル化したというのは、低賃金で働くことができる人が雇われ、できない人が捨てられるという動きが定着したということである。

グローバリズムが急激に世界に広まっていくと、企業は多国籍への道を辿った。

なぜ多国籍するのかというと、企業は常にシビアな競争に晒されており、コスト削減を常に要求されているからだ。

コスト削減といえば、最もコストの高い「人件費」は無視できない削減対象となる。だから、それは削減される。しかし、ただリストラするだけでは企業自体が縮小化していくので、リストラした分「もっと安い給料」で働く人を探し求める。

それが海外移転での低賃金者雇用の動きになる。安ければ労働者の国籍など関係がない。これが企業を多国籍化させる大きな要因となった。

そうやって日本人サラリーマンはリストラされていく。次に働くところは派遣くらいしかなくなってしまうわけである。そうやって日本人の賃金と労働環境は毎年のように悪化し続けていき、貧困の拡大が止められなくなっている。

今後もサラリーマンの使い捨ては続く。それは国際的な競争力をつけるためにコスト削減が企業に課された大きな使命になっているからである。

そして、利益はサラリーマンという労働者には還元されない。還元したらコストになるからだ。利益は働いている人たちではなく、企業に投資した株主や経営者に還元される。

それが現在の弱肉強食の資本主義のルールだ。かつて、「会社は働く人たちのもの」と馬鹿な勘違いをしている人たちも多かったが、もうそんな勘違いをしている人は消えた。会社は、株主のものなのである。

「働く人たち」は、今や単なるコストに過ぎない。

労働力の価値が下がった結果生まれてきたもの


サラリーマンになっても、ギリギリの給料を強いられる。その上、会社が要らないと思ったらすぐにリストラされる。だからサラリーマンは貧困の職業となり、ワーキングプア層が膨大に増えていく。

ワーキングプアとは、「労働力の価値」が下がった結果生まれてきたものである。グローバル化の流れがとまらない限り、世界中でワーキングプアが生まれていく。

グローバル化の流れが日本に襲いかかっていた1990年代、日本人は誰ひとりその結果を想像せずに放置したままだった。それが、今になってボディーブローのように効いてきている。

1990年代以降、工場がどんどん海外に移転しても、日本人は何ら危機感を持たなかった。それが自分たちの仕事を消し去るものであると誰も考えなかったのだ。

実際に国内の工場が閉鎖されていき、仕事が目の前から消えてから、やっと人々はグローバル化が自分たちの仕事や賃金を奪うものであることに気付いた。

あるいは、100円ショップのような劣悪な店がどんどん増殖しても、日本人はその背景を読み取れなかった。

それが増えると安物しか買えない賃金にまで落ちるという想像力が働かなかったのだ。今も気付いていない人も多い。(100円ショップでの安物買いが、人生を破綻させる5つの理由

今、人工知能、クラウド、ドローン、ロボット化、3Dプリンター等、雇用を排除する環境が目白押しになっている。

こうした「雇用を排除する技術革新」がさらにサラリーマンという職業を死滅させていく。(あなたは技術革新で生き残る側か、それとも犠牲になる側か

ところが、今の労働者の多くはまだ想像力が停止したままであり、その技術革新が雇用の排除になるということすらも気付かない。すなわち、自分が技術革新でリストラされるということに気付いていない。

グローバル化にも、100円ショップの躍進にも、何も気付かなかったのだから、技術革新でリストラされるという未来が気付かなくても仕方がないのかもしれないが、このままではサラリーマンはこのまま座して死滅していくということになる。

凄まじい時代に、私たちは足を踏み入れている


サラリーマンを続けるというのは、これからは自ら貧困地獄に落ちるということだ。そんな時代になっている。もうサラリーマンは安定した職業になり得ないのだ。

景気の回復は当面難しい。グローバリズムは暴走している。その結果、企業はコスト削減をさらに加速させて、サラリーマンをリストラし、賃金を削減し、雇用をも削減する。

これらの意味をひとつひとつ考える必要がある。景気の回復が難しければ企業はリストラに走る。誰をリストラするのか。もちろん、利益を上げられなかった経営者ではない。サラリーマンとして働いている人間をリストラするのである。

グローバリズムが深化していくとどうなるか。企業は国際競争力に打ち勝つために、労働力の安いところを探して自国を捨てる。つまり、日本企業ならば日本人のサラリーマンをそのままリストラすることになる。

グローバル化は製品の価格を劇的に下げていく。それに打ち勝つにはどうするか。これも結論は同じだ。社員を……つまり、サラリーマンを極限まで減らす方策を取る。雇用を排除する技術革新を取り入れてどんどん人を減らす。

今、サラリーマンをやっているというのは、よほど優秀でもない限り、じり貧になっていくのが避けられない。

どんなに身を粉にして働いても給料もボーナスも増えることはない。そして突然リストラされる可能性もあるし、突然会社が消えてなくなる危険性もとてつもなく高い。

サラリーマンとして働いている人のほとんどが、これから貧困に落ちていく。

もし、あなたがサラリーマンだったらどうなるのか。もちろん、時代の大きな流れに巻き込まれてしまう。すでに、リストラされた人も多い。次の仕事が見つからない人も膨大にいる。

日本人の大半は、そろそろ生き方を考えるか、生き残りを考える時代になってきたということでもある。サラリーマンを滅ぼす絶望の未来は、すでに解き放たれている。

凄まじい時代に、私たちは足を踏み入れているのだ。

のんきにクリスマスや年末を祝っていられる人は、幸せな人であると言えるかもしれない。(人はなぜ、クリスマスや年末に自殺したくなってしまうのか



遅くまで働いても、どんなに会社に忠誠を誓っても無駄になる時代。サラリーマンを滅ぼす絶望の未来は、すでに解き放たれている。

お願い

ダークネスの本文を他サイト(キュレーションメディア、まとめサイト、個人サイトすべて)へ転載する行為は、いかなる理由があっても固くお断りします。