2015-12-13

中国失速と世界のデフレ化が巨大企業をさらに巨大化させる


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日本では復星国際(フォースン・グループ)と言っても、ほとんどの人は知らない企業であるが、中国では海外M&Aを次々と仕掛ける名門投資企業として名を馳せていた。

そして、この企業を率いる郭広昌(グオ・グアンチャン)は中国でも有数の資産家であり、自他共に「中国のウォーレン・バフェット」と言っていた。その資産は6840億円で中国で17位の資産家であったとされる。

しかし、この男が2015年12月9日午後から行方不明になっている。携帯電話もつながらない。忽然と姿を消した。

何者かに身柄を拘束された可能性が高いが、その「何者か」というのは、中国政府であると言われている。上海の空港で、警察に連れて行かれたという目撃証言が多数ある。

また、郭(グオ)が行方不明になってから中国の短文投稿サイトである微博(ウェイボー)の書き込みもすべて削除された。そんなことができるのは中国政府だけだ。

中国を代表する投資企業の会長が突如として逮捕されて、その後の消息がまったく分からないというのが実に中国らしい。中国とはそんな国なのだというのが如実に分かる。

いつでも、こんなことが起こり得るのが中国の現実である。


不可解なチャイナ・リスクに巻き込まれる


「フォースン・グループ」の会長、郭広昌(グオ・グアンチャン)が身柄拘束されたのは、この男の人脈と資金源が、江沢民につながっているからではないかとも言われている。

つまり、それは現在の国家主席である習近平とは敵対関係にある人脈である。

習近平は汚職狩りと称して、江沢民の人脈をことごとく潰して回っているのだが、郭(グオ)はその一貫として中国政府の標的になったのではないかと指摘されている。

郭(グオ)の失踪の翌日、香港市場で「フォースン・グループ」の株式は売買停止となった。社債も売り飛ばされている。

ちなみにフォースンの株価は2015年6月以降の中国株式バブル崩壊に巻き込まれて20香港ドル台から13ドル台にまで下落していた。

もし、郭(グオ)が他の汚職事件の参考人として拘束されているのではなく、当人が汚職していて逮捕されていたとなると、フォースン・グループは崩壊するか、習近平の息のかかった人間に乗っ取られるかもしれない。

中国の実業家は多くが権力と結びつき、叩けば埃が出てくる身である。そのため、郭(グオ)が助かるかどうかは、当局とどのように折り合いが付けられるかにかかっている。

どちらに転んだとしても、部外者には関係のないことだが、ひとつ重要なのは、中国に投資をするというのは、このような不可解なチャイナ・リスクに巻き込まれるということである。

中国は2015年6月から株式市場のバブル崩壊が始まり、現在は中国政府の強権発動で底抜けが防がれている。すでに中国経済は実体経済が縮小しているのだから、中国のチャイナ・リスクが本格化するのは、実はこれからでもある。

このことは、中国に関係のない私たちにも深刻な影響を与えることを意味している。何が起きるのか……。



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