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2015-11-23

テレビ局は完全に凋落して「大勢の中の小さな存在」と化す


フジテレビが苦境に落ちているが、フジテレビだけでなくテレビ業界全体がこれから凋落していくのは、インターネットが映像を取り込むようになり、「放送免許」に守られた寡占が意味をなくしていくからだ。

総務省は電波法に基づいて放送局に「放送免許」を与えているのだが、それは厳しく査定されている。そのために通常の企業が容易に放送局を持つことができず、放送業界は事実上の「寡占企業」でもある。

だから、テレビ業界は自分たちの好き勝手に世論を操作できていたのである。

しかし時代は変わった。インターネットではユーチューブを筆頭に多くの動画サイトが台頭するようになり、今や誰もが自分の好きなものをインターネットで見ることができるようになっている。

今まで人々は「日常で気軽に映像を見たい」と思えば、テレビを見るしかなかったのだが、これからはテレビではなくインターネットが最初に選ばれるようになっていく。

テレビは「見たいものをすぐに見る」というニーズに合っていない。映像を飛ばしたり巻き戻したりして「見たいものだけ見る」というニーズも満たしていない。つまり、時代遅れと言うしかないメディアになっているのである。


テレビの凋落は、もう隠せないものになっている


テレビは自分たちが映したいものだけを映す。テレビは自分たちの都合の良いものだけを映す。都合の悪い意見や映像は決して見せない。

最近、集団的自衛権でテレビが反対意見ばかりを抽出して報道し、賛成意見はまったく取り上げないで隠蔽していたとして一部のスポンサーが「偏向している」と激怒したという事件もあった。

日本は言論の自由が守られているので、集団的自衛権に反対の意見があったとしても不思議ではない。しかし問題は、それがすべてのように、その反対意見ばかりをテレビが流していたことだ。

そこに映っているのは事実かもしれないが、賛成意見を完全に黙殺することによってテレビは世論を歪め、自分たちの都合の良い方向に誘導していた。それがテレビの巧妙な世論誘導のやり方なのである。

「放送免許」に守られた寡占があったから、そんなことができたのだ。

ところが、今や多くの人々がインターネットで情報を得て、そこにある「生の動画」で賛成意見をも知るようになっている。テレビの「放送免許」に守られた世論誘導が意味をなくして影響力を急激に失っている。

もちろん、これらもテレビ局という巨大メディアの影響力は突如として消失するものではない。いまだにその影響力は、計り知れないものがある。

しかし、フジテレビが単体決算で赤字転落したのを見ても分かる通り、凋落は隠せないものとなっている。その影響力は徐々に減退していく。

テレビには誰も逆らえないし、テレビの影響力を誰も凌駕できないと少し前の私たちは考えていた。「放映」という分野はテレビが囲い込んでいたからだ。

今では自分で撮った動画はインターネットに流せば多くの人たちが見てくれるようになっている。人々やテレビ局の囲い込みから脱するようになったのだ。

テレビ局はインターネットでは完全に無力だ


見たいものだけを見る。何度も繰り返し見る。瞬時に検索で引き出して見る。世界中の人たちの動画を見る。マニアックだが自分が好きな動画を見る……。

こうした要望に、テレビは何ひとつ応えることができない。テレビは今の人々の要望に対応できていない。

しかし、インターネットではそれが可能になっており、技術の進歩で映像の質もクオリティも上がってきている。

そのため、テレビがこれからも寡占ビジネスでいることはできなくなる。決して消えることはないが、ビジネスとしては縮小していくようになり、今までの強大なパワーは消える。

テレビからインターネットへの転換が起きて、結果として世論操作をする力も消えていく。

下手な世論操作をしていると、2011年のフジテレビのように「偏向報道するな」という抗議デモが起こされて見捨てられることになる。

かと言って、インターネットの台頭に危機感を覚えた日本のテレビ局がインターネットを支配しようと思っても、そんなことは無理な話である。

インターネット全世界につながった巨大なネットワークであり、たかが日本のテレビ局ごときがすべてを支配しようとしても不可能なスケールである。

日本のテレビ局が自分たちの都合の良いものだけ流れるように細工することなど最初からできないのである。

今までテレビ局は「放送免許」を盾にとって放映権をコントロールしていたが、インターネットでは最初からそれができないので、自分たちが「大勢の中の小さな存在」と化す。

インターネットの場合、人々は自分の見たいものを検索エンジンによって引き出すが、日本のテレビ局が自分たちの番組だけ検索に引っ掛かって、残りは引っ掛からないようにしたいと思ってもできない。

テレビ局はインターネットの前では無力だ。何もできない。

テレビ局がいつまでも世の中に君臨できるわけがない


「放送免許」にあぐらをかき、視聴者を囲い込んできたテレビ局はその環境をインターネットに奪われてしまった。だから、テレビ局の凋落はもう決定付けられている。

「放送を支配して君臨する」というビジネス・モデルはすでに旧世代のものになっており、そこには未来がない。もうテレビ局のビジネスには未来がない。終わりだ。

インターネットで動画を配信するのに対してコストはかからない。自分の撮った、ちょっとしたビデオ動画をインターネットに載せて見てもらうのは、あきれるほど簡単にできてしまう。

それがどんな些細な動画であっても、それを面白いと思う人もいるし、実際に大量の視聴者が付く。インターネット時代では、何気なくアップしたさりげない動画でも、一瞬にして地球の裏側まで配信される。

そんな時代になっているのだから、下らない番組しか作る能力のないテレビ局がいつまでも世の中に君臨できると思う方がどうかしている。

物量でもインターネットに適わない。テレビ局が24時間ぶっ通しで何かを放映したとしても、その間にインターネットの動画サイトでは、テレビを上回る莫大な数の動画がアップされる。

しかもインターネットでは、ストック能力が無尽蔵であり、テレビのように「過去のものが見られない」という欠点はない。むしろ、過去のものがいつでも見られるのがインターネットの大きな利点なのだ。

たしかにネットに散乱するコンテンツは、玉石混淆の状況だ。しかし、テレビ局はそれを批判することはできない。なぜなら、テレビ局が見せるコンテンツも玉石混淆だからだ。

どのみち視聴者も玉石混淆だ。だから、ありとあらゆるタイプのコンテンツが膨大に提供されるネットの方が、完全に優位にあるのは間違いない。

こんな中でテレビ局は生き残れるのだろうか。もちろん、生き残るだろうが、その影響力は完全に喪失して、完全なる斜陽産業と化す。

それは、テレビ局の人間が一番よく知っているはずだ。下らない世論操作をしていると、それだけ視聴者に見捨てられるのが早まるだけだ。



インターネットがすべてを飲み込む。こんな中でテレビ局は生き残れるのだろうか。もちろん、生き残るだろうが、その影響力は完全に喪失して、完全なる斜陽産業と化す。

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