2015-11-18

止まらない難民。ヨーロッパが地獄を見るのは、これからだ


ヨーロッパは自分たちとは異質な文化を持つイスラム系の移民・難民を大量に受け入れた。その結果、国内で激しい民族対立・文化対立・宗教対立が起きるようになっている。

異質な文化を持った人間を数十万人、数百万人をも受け入れたのだから、社会が混乱するのは目に見えていた。今ごろになって国内でイスラム過激派のテロが起きるようになったが、驚く人はひとりもいなかったに違いない。

ヨーロッパでイスラム過激派のテロが起きるというのは、誰もがそうなると分かっていたことだ。

宗教対立が終わらないのは、ユダヤ教徒とイスラム教徒が激しく殺し合いながらまだ終わりが見えないイスラエル情勢を見ても明白だ。

長い宗教対立は、やがて融和していくのではない。憎悪は果てしなく燃え上がっていき、それが世代を超えて受け継がれ、暴力が先鋭化していくのである。

そして、吹き荒れる暴力で多くの人たちが傷つき、犠牲になった人たちの家族や友人もまた新たに相手を憎んでいく。それが民族的に共有されていく。


決して解決されることのない根深い対立が続く


テロが起きたら日本人の中には「話し合いで解決できるはず」と言う人も出てくるが、話し合いで世の中がうまく収まったら人類の歴史は戦争の歴史になっていない。

憎悪という感情や、宗教という思想は、それが否定されたら自分のアイデンティティが崩壊するほど根深いものだ。ちょっとやそっと話し合って解決できるようなものではない。

憎悪は相手を抹殺してしまいたいという感情であり、宗教は1ミリたりとも否定されたくないという思想である。それを互いに侵すのだから、最初から話し合いになるわけがない。

人は、自分が嫌っている相手とは、何をどうやってもうまくいかないのである。だから、これからも決して解決されることのない根深い対立が続いていく。

ヨーロッパの現在の指導者は、こうした人間が持っている特質を充分に考えなかった。

ただ「低賃金の労働者が手に入る」とか「受け入れれば相手も自分たちの文化に順応するだろう」とか「国の少子化は移民で解決する」とか、ただ自分たちの都合の良い側面だけを見て大量の移民・難民を受け入れた。

しかし「低賃金の労働者が手に入る」と思ったら、彼らは言葉も文化も違ってうまく働けないので、生活保護を毎月出さなければならなくなった。

「社会や文化に順応してくれる」と思ったら、逆に彼らが自分たちの文化を押し付けてきて、それを受け入れなかったら「差別された」「レイシストだ」と徒党を組んで騒ぎ出した。

「少子化は移民で解決する」と思ったら、移民・難民も受け入れた時点ですでに年齢がいっているので、むしろ数十年後には高齢者を増やすことになる。

さらに移民・難民が大量の子供たちを生むと、彼らの子供たちが社会を乗っ取っていくことにもなる。

そして、国内の民族対立と分離と混乱が増長していき、国家そのものが基盤を失ってボロボロになっていく。

ヨーロッパの民族対立・宗教対立は今後も長く続く


いったん受け入れた難民・移民は、「政策が変わったから出て行け」とは言えなくなる。

かつてヨーロッパはユダヤ人に対して激しい排斥を行っていたが、そういった排斥が今もヨーロッパの歴史に暗く重い影をもたらしている。

ユダヤ人の排斥をしていたのはドイツだけではない。それはヨーロッパ中で起きており、フランスでも東ヨーロッパでもロシアでも、凄まじい暴力でユダヤ人を迫害し続けて来た。

ユダヤ人はゲットーに押し込まれ、周期的に襲撃されて流浪を余儀なくされていた。

こうしたユダヤ人の迫害は19世紀の東ヨーロッパでは「ポグロム」と呼ばれていたが、ヨーロッパでポグロムは日常の出来事だったのだ。(激しい差別と迫害の中でユダヤ人がサバイバルできた理由

これをさらに徹底化していったのがドイツのヒトラー政権であり、最終的にこうした動きはユダヤ人の大量殺戮に結びついていき、「ホロコースト」として歴史に残ることになった。

ユダヤ人排斥の歴史を持ち、それによって永劫に贖罪を求められ続けるという重荷を背負ったヨーロッパ人は、もう新たな「民族排斥」をすることはできない。

「政策が変わったから出て行け」とは言えないし、強制的に追い出すこともできない。

そのため、キリスト教文化のヨーロッパの中に大量に流し込まれたイスラム系移民・難民たちは、再びヒトラーのナチス政権ような強大な力を持った排斥者が現れない限り、ヨーロッパから追い出されることはない。

つまり、ヨーロッパの中で起きる民族対立・宗教対立は今後も長く続く。それは避けられない。そして、対立はさらに激化することも、新たなテロが起きるのも避けられない。

ヨーロッパは止まらない暴力の泥沼に落ちた


2015年11月13日金曜日にフランスで起きた同時多発テロで、欧米とロシアは、シリア・イラクのISIS拠点に対して激しく空爆を行うことを決意している。

それが行われると、どうなるのか。

ISISが壊滅できないのであれば、ここに住む人々の生活環境はさらに破壊されて、ますます大量の移民・難民が発生することになる。空爆はより多くの難民を生み出すのだ。

オバマ大統領はこうした中で「シリア難民を歓迎する」として受け入れ継続を表明しているのだが、逆にアメリカの50州のうち、22州の知事がシリア難民の受け入れを拒絶している。

ヨーロッパでも、フランスの同時多発テロ事件の犯人が難民申請していた人物だったということが分かってから、一気に世論が動揺している。

「低賃金の労働者、多文化主義、少子化解決」と言った安易な理由で移民や難民を受け入れることに、懐疑的な人々が増え始めている。

しかし、シリア・イラクにいても殺されるしかないのであれば、誰もが国を捨てて新天地で安全に暮らしたいと思うわけで、ISISが壊滅しない限り、難民はどんどん増えていく。

結局、難民たちはすでに大量の難民を受け入れているヨーロッパ各国を目指すことになるのは明らかだ。

ヨーロッパはそれを押しとどめる力を失って、なし崩しに難民を受け入れることになっていくだろう。

今ですらもヨーロッパでは移民・難民によって、国内対立が激しくなっているのに、これからはもっと過激な事件が発生していくことになる。

移民・難民反対派の中で過激なグループが、難民施設に放火したり、集団暴行を行ったりしているが、今後は移民や難民側が大規模抗議デモや暴動を引き起こす。

さらに、第二・第三のテロもヨーロッパの各地で何度でも起きるようになる。ヨーロッパは止まらない暴力の泥沼に落ちたのだ。

ヨーロッパが地獄を見るのは、これからだ。




今ですらもヨーロッパでは移民・難民によって、国内対立が激しくなっているのに、これからはもっと過激な事件が発生していくことになる。ヨーロッパが地獄を見るのは、これからだ。

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