2015-11-14

フランスで、再び血なまぐさい同時多発テロが発生している


フランスが再びテロ暴力にさらされ、オランド大統領はフランス全土に「非常事態宣言」を発令し、国境を封鎖している。

フランスでは2015年1月7日にシャルリ・エブドで発行者たちが17人も惨殺されるテロが起きた国だ。(イスラム過激派による新聞社襲撃テロと血みどろになる欧州

その後、「テロには負けない」と国民は決意デモを起こし、アメリカと共にシリア・イラク一帯を暴力の渦に巻き込んでいるISIS(イスラム国)を掃討していた。

しかし、2015年11月13日金曜日、再びこのフランスに巨大テロが起きた。

劇場、レストラン、競技場で、次々と爆弾が炸裂し、「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながら武装組織が銃を乱射したとされている。

現在、情報が錯綜していて正確なことはまだ分かっていないが、7ヶ所で一斉に同時多発テロが起きて、死者は少なくとも150人に上っているという。

けが人も200人以上いて、そのうちの80人近くは重傷を負っているようで、まだまだ死者は増えそうだ。


空爆が激しくなると、テロも激しくなっていく


そのうち、劇場では犯人が100人以上の人質を取って立てこもっており、ここにフランスの特殊部隊が突入し、武装組織4人を死亡させている。

劇場を占拠した犯人は、特殊部隊が突入した際、ひとりが射殺され、残りの3人は身体に巻き付けていた爆弾を爆発させて自爆したようだ。

競技場の方ではフランス代表とドイツ代表によるサッカーの親善試合が行われていたのだが、この現場にはオランド大統領もいたと言われている。

他の地区で銃を乱射していた犯人たちも警察や特殊部隊との銃撃戦で死亡している。分かっているだけでも、合計で8人の容疑者が死亡したようだ。

この時、人質にされた人たちの証言によると、「フランスはISISの空爆に参加すべきではなかった」「シリアに介入するべきではなかった」と叫んでいたとされる。

そのため、この武装組織がISISが引き起こしたテロであることはほぼ確実な状況になっている。

ISISはエジプトでも2015年10月31日にロシア航空機を爆破して民間人を220名近くを全員死亡させたばかりだ。

ロシアはISISの掃討に参加したばかりだったが、その直後にこのテロが起きており、ISISの壊滅に動き出したプーチン大統領の出鼻をくじくものとなった。

空爆が激しくなればなるほど、ISISのテロもまた激しくなっているのが分かる。

オランド大統領は「前例のないテロが起きた」とすぐに非常事態宣言を発令、緊急対策会議を招集し、実直の外交をすべてキャンセルした。

この事件を受けて、フランスと共にISISへの空爆を行っているアメリカも、オバマ大統領を通じて、「民間人を恐怖に陥れる非道な企てだ」と武装組織を激しく非難している。

ISISという凄まじい「超過激」暴力集団


ISISはアブ・ムサブ・ザルカウィが作り出した残虐な暴力集団「イラクの聖戦アルカイダ組織」を前身とするイスラムの超過激暴力集団だ。(アルカイダまでもが暴力的だと敬遠する、狂気の超暴力国家

斬首、暴力、虐殺、処刑を繰り返し、メキシコのドラッグ・カルテルと並んで人類史上で最も残酷な殺人集団としてこの現代に活動を活発化させている。

その血まみれの現場は正視できないほどひどい。(斬首。レイプ。血と暴力でイラクを制圧する異常な暴力国家

日本人も湯川遥菜や後藤健二と言ったシリアに関わった人間が斬首されている。最近では斬首のインパクトが薄れ、生きたまま爆殺するとか、戦車で捕虜を轢き潰すとか、様々な処刑が「考案」されている。

さらに現地で捕獲した少数民族の女性たちを完全に性奴隷として扱っており、女性に対する巨大な人権侵害も放置されたままになっている。

ISISに拉致されたアメリカ女性カイラ・ミューラーも、アブバクル・バグダディにレイプされていたとされるが、このバグダディは「異邦人の女をレイプするのは、神に近づく行為である」と言っている人間なのだ。(「レイプは神への祈り」と言って性奴隷を陵辱するISIS

通常、このような超暴力組織が長らく存続できるとは誰も考えていなかった。

ところが、ISISは全世界を敵に回し、もう壊滅寸前であると言われ続けながら、まったく壊滅する気配がない。ISISの戦闘員を2万人殺したら、すぐに世界中から2万人が集まって兵力には困っていないとも言われている。

さらに、現地の子供たちを戦闘員に仕立て上げており、脱走兵の処刑を子供兵士にさせたりしている姿もある。(ISISの殺人教育を受けた子供がイスラエル人を処刑する

こうした中で、アメリカは2015年11月12日に、モハメド・エンワジ、通称「ジハーディ・ジョン」と呼ばれる男をシリア北部のラッカで殺害したと報じた。

それはISISを掃討する先進国の勝利宣言だったはずだった。しかし、その翌日にこのニュースを吹き飛ばすかのごとく起きたのが、今回のフランスの同時多発テロである。

ようやくフランス人は理想と現実の違いに目が覚めた


現在、ヨーロッパではシリア・イラクから多くの難民が流れ込んでいて、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は最初こそ難民の受け入れを表明していた。

しかし、それを知って難民が怒濤のごとくドイツを目指すようになって収拾がつかなくなると、手の平を返すように難民を追い返すようになった。

この難民の中には難民に偽装したISISの兵士も大量に流れ込んでいると言われており、偽装難民によるテロが憂慮されていた。今回のフランスの同時多発テロはそんな状況の中で起きたテロである。

フランスもまた大量の移民・難民を受け入れていて、国内では激しい「反移民」のうねりが台頭しており、その急先鋒となっているマリーヌ・ルペンは、今やフランス政治の「台風の目」となっている。(民族憎悪の高まり。ユーロ圏で多文化主義が危機に瀕している

フランスは「自由・平等・博愛」の精神を持って多文化主義を受け入れようとして、移民・難民の受け入れを懸念したり、「反移民」を標榜する人間は極右だとかレイシストと呼び捨てにされる雰囲気が強かった。

移民に反対すると差別主義者というレッテルを貼られるので、誰も反対できなかったのである。マリーヌ・ルペンも、グローバルメディアに「極右主義者」「フランスの女ヒトラー」と激しく誹謗中傷されている。

しかし、移民・難民を大量に受け入れ、各所で移民しか住まないスラム地区が生まれて治安悪化が止められなくなり、フランス文化ですらも侵食されてイスラム化していった。

そして移民・難民を受け入れたことによって自国でテロリストが活発に活動するようになり、ようやくフランス人は理想と現実の違いに目が覚めた。

その結果、反移民を強く表明しているマリーヌ・ルペンの「国民戦線」を、多くのフランス人が支持するようになっている。

今回の13日の金曜日に起きた同時多発テロによって、さらにこの「反移民」「反難民」の動きは加速していきそうだ。テロリストは移民・難民として入り込んで来るからである。





2015年11月13日のフランスの同時多発テロ。現在、死者は150人以上であると言われているが、もっと増える可能性がある。

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