2015-10-26

地道に金を貯めるという基本を実行させないのが現代社会だ


世の中がどんな時代になっても、いや悪くなればなるほど助かる方法がある。

たとえば、現在は格差社会であり、富裕層と貧困層が分離する弱肉強食の資本主義社会であり、雇用も収入も保証されない使い捨て社会である。

この傾向は日本のみならず、全世界で広がっており、今やどこの国に逃げても同じだ。

世界の覇権国家であるアメリカでも貧困層は爆発的に増えているし、GDP成長率が7%あると自称している中国でも貧困層が年間数十万件も暴動を起こすような国である。

中進国や途上国に行けば、さらに貧困層の窮状は深まっており、グローバル経済が発展しても経済的な問題は解決するどころか、ますます問題を引き起こしているのが分かるはずだ。

現在、全世界で景気悪化の影響で政府が金融緩和を行っている。金融緩和が行われるというのは、一向に景気が回復しないから金融緩和しているのであって、景気が良いからそうしているのではない。

景気が良ければ逆に経済の過熱を冷やすために金融引き締めをする。金融緩和は景気が悪い証拠なのである。


生き残りのためにやるべきことは「たったひとつ」


金融緩和が行われると、そうした資金は株式市場に回っていくので、景気は良くなっていないにも関わらず世界中の株式市場が株高になって、株式を資産と持つ者だけが金融緩和の恩恵に与ることになる。

日本が金融緩和をするようになったのは2013年4月だが、それ以前に金融緩和すると言われていたのだから、本当は安倍政権が成立した瞬間にドルを手に入れるか、全力で株式を買うべきだった。

それができた人は今ごろ資産を倍増させている。もともと株式資産を持っていた人は、この2013年の金融緩和でかなりの恩恵を受けたはずだ。

資産がない人は今のところ、まだ恩恵らしき恩恵はない。

2013年から現在までで給料が二倍になったという人はいない。資産が二倍になったという人はいるが、給料は決して二倍にならない。企業は時価総額が膨らんでも、それを賃金に反映することは決してないからである。

そのため、資産を持つ者と持たない者の間で、大きな格差が生まれており、その傾向はますます強くなっていく。持たざる者にとって、状況は悪化していると言ってもいい。

これから企業が突き進むのは、雇用を排除するイノベーションである。(今、世界で起きているのは雇用を排除するイノベーションだ

だから、いずれどこかのタイミングで景気が好況になっても、労働者にその恩恵が巡ってくるのは相当先の話だ。逆に不景気になれば企業は容赦なく雇用を切り捨てるので、一瞬にして労働者に悪影響が及ぶ。

こんな時代の中で、株式資産どころか貯金もあまりない人間はどうやって生き残ったらいいのか、とても悩むはずだ。しかし、生き残りのためにやるべきことは「たったひとつ」しかない。

しかも、それはとてもシンプルで誰もが知っている。どんな時代でも通用して、誰もがこの「たったひとつ」を守れば効果がある。

基本中の基本は、面白味がなくて関心が続かない


人間は知っていることや単純なことや昔から言われていることは、「面白くない」ので関心を持たない。誰もが知っていることなので、それより何か別の奇策がないか考える。

しかし、時代が難しくなればなるほど、必要なのは奇策よりも基本なのである。どんな難しい時代になっても、生き残ることができる「たったひとつ」の基本。それは、「貯金する」ということだ。

貯金する。無駄金は使わない。

こうした「当たり前」は、誰もが面白みがないと思っていたり、当たり前すぎてやる気がなかったり、地味すぎてつまらないと感じたり、古くさいと見向きもしないものである。

「じれったいし、辛気くさい」と嫌悪を持つ人すらもいる。

一方で、いつの時代でも、派手で、確信的で、珍奇で、話題があるものや、ギャンブル性のある「儲け話」の方は、華々しく喧伝され、人々はそういったものに飛びつく。

「金を使うな、貯金しろ」という当たり前は、誰も話題にすらならない。金をコツコツと貯めると聞いただけで、人々はうんざりして、夢のある珍妙な儲け話に耳を傾ける。

貯金のような退屈なことをするより、何か一攫千金の儲け話に乗る方が早いと人々は思う。海千山千の儲け話の方が面白いのである。

しかし、世間で出回っている怪しい儲け話の多くは、本当にそれで儲かるのかどうか分からない珍妙なものが多く、普通の人にとって役に立たないものであることが多い。

結局、地道にコツコツ貯めるという基本ができていないと、振り回されるだけで終わって何も残らない。

貯金できる体質を持っている人が資産を作る


そもそも、いくら稼いでも、貯金できなければ意味がない。稼ぐだけ使っていたら、資産というべき資産が貯まらない。

稼ぐ額は多ければ多いほどいいのは当然かもしれないが、それを上回る浪費をしていれば、借金の方が膨れ上がり、逆に破綻する確率の方が高くなる。

宝くじで巨額の当たりを出しても、親の遺産が転がり込んでも、浪費体質の人はすべてそれを浪費してしまうので、時間が経てば資産ゼロに戻る。

浪費型の人が巨額の金を稼ぐと、それを元手に巨額の借入を行って無謀なビジネスに邁進したり、無駄な物を爆買いしたりするので、逆に巨額の負債を抱えることにもなる。

巨額の稼ぎがあって、なおかつ倹約型であるのが理想だ。しかし、稼ぎは少なくとも着実に貯金できる体質を持っている人は、気が付けば資産が貯まっているので悲観することはない。

世の中が生きるのに難しい時代になればなるほど、胡散臭い儲け話が溢れるようになっていくのだが、その胡散臭い儲け話こそが無駄金を使う最たるものなのである。

別に絶対に金を使うなと言っているのではない。必要なものや、ちょっとした楽しみに金を使うのは人生を豊かにするためにも大切なことだ。

知的なものに金を使うのは自分への投資でもあると言える。そういったものは削るべきではない。

しかし、明らかに無駄なものや、必要なのかどうか分からないようなものは山ほどある。あるいは、収入よりも金のかかる趣味も中にはある。見栄のために存在するようなものもある。

消費欲に任せて、そんなものを次から次へと買うことが無駄なのである。

基本ができないような社会の仕組みになっている


実は現代は、他のどの時代よりも「地道に貯金する」という当たり前が難しい時代になっている。その基本ができないような社会の仕組みができあがっているのである。

誰が、コツコツ貯金するという基本ができないように人々を阻害しているのか。

それは、言うまでもなくマスメディアである。

マスメディアは朝から晩まで人々をコマーシャル漬けにして、疲れ果てるまで「あれを買え、これを買え」と人々を追い立てていく。

ありとあらゆる空間を広告で埋め尽くし、現代人はもはや広告を見ないで生きるのは不可能な時代となっている。

現代社会のゆがみがここにある。

「貯金する。無駄金は使わない」というのは資産を持つ基本なのだが、マスメディアの広告主は企業なので、人々には絶対に「金を使わせたい」と思っているのである。

だから、貯金をさせないようにコマーシャルで執拗に洗脳し、消費欲を煽り立て、無駄金を使うことが素晴らしいことであると人々に思わせる。

そして、人々は「地道に貯金する」という当たり前からどんどん外れていき、給料をもらった側からコマーシャルに煽り立てられるように消費していく。

消費することが素晴らしいことであり、消費しないで貯金することは、つまらなく、退屈で、辛気くさく、面白味がないことであると洗脳する。

洗脳されたことすらも気付かず、人々は消費に動く。マスコミに毒されて下らないコマーシャルなど毎日見ていたら、私たちは基本を見失って人生を誤る。

結局、私たちが生き残りたければ、マスメディアを信じないことが重要であると言える。マスメディアは私たちを基本から逸脱させる。

マスメディアが煽り立てる消費地獄から逃れ、静かに基本に戻っていく。「地道に貯金する」という当たり前に還る。それはシンプルだが、効果絶大だ。



マスメディアが煽り立てる消費地獄から逃れ、静かに基本に戻っていく。「地道に貯金する」という当たり前に還る。それはシンプルだが、効果絶大だ。

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