2015-09-07

世界で起きている現象は「暴力の時代」を指し示している


相場の乱高下は続く。なぜなら、中国のバブルが崩壊したことは、何でもかんでも情報隠蔽する中国自身でさえも隠し切れない事実となっているからだ。

嘘の数字、欺瞞の説明、傲慢な態度で、市場を煙に巻いていた中国も、いよいよ現実を前に青ざめる日が来ている。

1990年代から「中国は成長する」という前提の元で突き進んできたグローバル経済は、いよいよ曲がり角に来た。世界経済を牽引する次のエンジンが見つからないと、世界経済がぐんぐん成長していくというのはあり得ない。

中国のバブル崩壊は、単に「株式市場が下落した」という単純な状況ではない。中国の成長が終わったので、グローバル経済が成長エンジンをなくして途方に暮れているという深刻な状況なのである。

従って、中国のバブル崩壊と共に、グローバル経済もまた方向感のない低迷と閉塞に落ちていく。

中国がひとりで自滅していくのは勝手だが、中国がこければ新興国もまた一緒にこけることになるわけで、これから悪いことは次から次へと起きてくる。

すでに中南米諸国の多くは破綻寸前である。東南アジアもマレーシアやインドネシアは通貨危機寸前にまで来ている。このままでは1年以内に国家破綻する国が出てきても不思議ではない状況だ。


機能しない国連、混乱していくユーロ圏


それだけではない。中東はISISの暴虐が止まらない状況で、完全なる殺戮の大地と化した。

シリア・イラクからは難民が膨大に溢れているが、国連は史上最悪の「無能」事務総長と言われている潘基文(パン・ギムン)のせいで、まったく機能していない。

この男は中東の難民問題が限界を突破しているというのに、中国の軍事パレードに参加して「国連は中立ではない」とうそぶいているのである。

潘基文が何もしないので、難民はついに中東からユーロを目指すようになり、溢れる難民にユーロ各国が蒼白になった。

ドイツ政府は難民を引き入れる方策を出したが、これによって全難民の目的地がドイツとなったわけで、ドイツ国民はメルケル首相の判断を激しく批判している。

メルケル首相は中国を成長する市場だと判断ミスをしており、AIIB(アジア・インフラ投資銀行)にも参加し、前のめりに中国傾斜を進めていた。

しかし、その矢先に中国の成長が止まり、難民が国内に押し寄せるようになっているわけで、メルケル首相の政治力は今後は大きく失速してしまうことになる。

難民や移民の受け入れは、グローバル化を推し進める現在の政治家には既定路線でしかないが、国民の忍耐はもはや切れかけている。

ドイツだけではない。ユーロ圏すべての国民が移民や難民の過剰な受け入れに強い不満を感じている。

そのため、今後はグローバル・メディアが「極右」とレッテル貼りをしている移民反対の政党が各国で躍進するのは目に見えており、ユーロは大混乱に落ちていくことになる。

ユーロはこの大量難民を受け入れる前から、すでに「移民問題」で崩壊しそうになっていたのである。(移民崩壊していく地獄のユーロ。いよいよ限界に到達か?

そんな中で、ユーロが躍進できるはずもない。

すべての国を巻き込んで地獄に堕ちていく展開


こうした中で、アメリカ経済だけは順調であり、利上げするかしないかの判断を迫られているのだが、もしここでアメリカが利上げすると、世界経済はさらに混乱する。

そのため、利上げはしないのではないかという見方が強くなっているのだが、まだまだFRBがどのような判断をしてくるのかは分からない。

仮に利上げが行われると、世界中に出回っているドルはアメリカ国内に回帰するので、中国を初めとする新興国から投資資金が引いていく。新興国の株式市場は全滅し、実体経済の悪化も重なって混乱は深く激しくなっていく。

仮に利上げが伸ばされても、現在の停滞が続き崩壊が先延ばしされたということであり、劇的に何かが良くなるというわけでもない。

世界経済は成長を求めている。しかし、その成長エンジンが見当たらない。そのため、混乱が長引き、その混乱が各国の衝突を先鋭化させていく。

グローバル化は全世界を密接に結びつけたわけで、経済がうまく回っているときは全世界がその恩恵を得て共に成長するが、いったん逆回転を始めると、すべての国を巻き込んで地獄に堕ちていくという展開になる。

たとえば、ギリシャのような小さな国でも世界経済に組み込まれていて、ギリシャの混乱がユーロを激震させ、それが世界に波及していくのを私たちはすでに見てきた。

中国はギリシャのような小さな国ではないのだから、中国の混乱がどれほど世界経済に影響を与えるのか、その衝撃度は計り知れないものがある。

グローバル経済の急激な悪化はすべての国の実体経済を破壊していく。内需は縮小し、不景気、賃金削減、リストラ、失業という波がじわじわと蔓延していく。治安も悪化していく。

こうした動きが政治への不満として膨れ上がっていくと、ストライキや暴動が多発するようになり、やがて時代は暴力化していく。

すべて「暴力の時代」を指し示している


折しもロシアはウクライナ問題で欧米と対立し、中国もAIIB(アジア・インフラ投資銀行)でアメリカの逆鱗に触れ、この両者は共にアメリカと敵対化するようになっている。

中国はサイバー攻撃でもアメリカを激怒させており、それに関わった個人や企業が経済制裁を受けるかもしれない。

中国のサイバー攻撃は、その大元が中国政府であることは誰でも知っている。この経済制裁は突き進めていくと中国政府にまで行き着くのである。

さらに、中国は南沙諸島でもアメリカと対立している。中国は2015年9月3日に軍事パレードを行って、自らの軍事力を全世界に誇示しているが、こうした行為もいちいちアメリカを刺激している。

アメリカと中国はもはや冷戦状態のような状態に入っており、オバマ大統領が当初進めていた「米中蜜月関係」は完全に破綻してしまっている。

こうして俯瞰して見ると、グローバル化した世界は2015年になって一気に不安定化に傾いていることが分かるはずだ。

不安定化の先には何があるのか。もちろん、戦争である。全世界のあちこちで「暴力の種」がばらまかれているのだから、それはどこかで芽を出す。

すでに中東やウクライナでは暴力と殺戮の大地と化しているが、この流れはいずれ中南米や中国国内にも到達していき、やがて国と国の対立が、もっと巨大な暴力を生み出す。

世界の不安定化は、最終的に「暴力の時代」を出現させて、巨大な破壊をもたらすのである。

人間の歴史は暴力の歴史であるのは間違いない事実なのだから、巨大な暴力が起きないと考えるよりも、むしろ起きると考えた方が確率が高い。

今、世界で起きている現象はすべて「暴力の時代」を指し示しているものである。あなたは暴力の臭いを感じ取らなければならない。時代はますます危険になっているのだ。



中東で起きている暴力は、アメリカ、ユーロ、ロシアと全世界が絡んでいる。そして、こうした暴力はグローバル化の波によって全世界に伝播していく。世界の不安定化は、最終的に「暴力の時代」を出現させて、巨大な破壊をもたらす危険性が高い。

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