2015-05-12

日本人なら誰でも持っている「特殊な才能」を生かして勝つ


国外に長くいて日本に戻ってくると、日本の製品やサービスが尋常でないほど素晴らしいことに気付く。その安心感と信頼感はずば抜けていると言ってもいい。

どこの国でも何かの製品を買ったら、それが本物なのかどうか、きちんと動くのかどうか、その根本的な部分から心配しなければならない。

そんな心配をしたくなければ、日米欧のブランド品を買う必要があるのだが、そのブランドすらも盗用されたニセモノであったりするので油断できない。

しかし、日本に戻れば様相が一変する。製品・サービスの多くは安心できる。日本で売っている日本製の商品は、「目の前のものを信頼してもいい」という気持ちになれるのだ。

日本人のビジネスの素晴らしいところは、他人を騙したり、陥れたり、ごまかしたりして何かを売るのではないことだ。

きちんと製品やサービスを作り込み、しかもそれを何度も何度も微調整を入れて改善して「良いもの」にしていく姿勢があることだ。


積極的に日本の消費者を欺こうとする企業は多い


もっとも、日本でも粗悪品はないこともない。

研究開発を避けて他の企業のパクリ商品を出し、値段だけを下げて粗悪品を消費者に騙すように売りつける会社は日本にも多くがなだれ込んで来ている。

その多くは中国製・韓国製なので、日本人は売られている商品の原産地を見て、それが「メイド・イン・中国」だとか、「メイド・イン・韓国」と書かれていたら買わない。

するとどうなったのかというと、中国や韓国はそれすらも消費者に分からないように騙すようになっている。

「メイド・イン・中国」は「メイド・イン・PRC」
「メイド・イン・韓国」は「メイド・イン・ROK」

「PRC」だとか「ROK」と言われて、それがすぐに中国・韓国製だと分かる人はいない。そうなのだ。わざと中国・韓国製と分からないように「消費者を混乱」させて売っているのである。

現在、消費生活センターに苦情が寄せられているということだが、このような姑息なことをして消費者を騙す企業が後を絶たない。

積極的に日本の消費者を欺こうとする企業は多い。たとえば、韓国のサムスンは、コマーシャルからも社名も製造地も一切を隠している。

ドコモやAUと言ったキャリアの名前を使って商品を宣伝し、日本風のコマーシャルも打って、まるで日本の製品のように消費者を騙して製品を売ろうとしている。

誠実さを突き詰めれば、それは自ずと高品質に


こうした騙しが横行する世界で、日本の企業は誠実さを武器にして戦ってきた。現在、日本の輸出企業の多くは、誠実さが評価されているが故に世界的企業となっているのだ。

自らの製品に誠実さを突き詰めれば、それは自ずと高品質になっていく。

日本製品の多くは高品質を志向しているが、多くの日本人は、それが正しい姿勢であると知っている。逆に、自分が儲かるためだけの、消費者を騙してモノを売るようなビジネスを嫌悪して遠ざける。

「真っ当な製品を作り、改善を続けて良いものにする」というのは、日本人や日本企業の文化の中に脈々と受け継がれている伝統であるとも言える。

私たちが日本人であれば、誰に言われることなくそれを目指すことになるはずだ。

なぜなら、それが正しい道であると誰に言われることもなく分かっているので、自然とそれをしなければならないと無意識の段階で思うからだ。

逆に言えば、「真っ当な製品を作り、改善を続けて良いものにする」という日本人の血に逆らわずに愚直に進む企業や個人が成功しやすいと言える。

こうした文化の中に育っていない民族は「高品質を目指して、とことん改善する」というのは一種の苦行かもしれないが、日本人にとってはそれは苦行でも何でもない。当たり前のことだから、呼吸するようにそれをする。

だから、日本人が何かを成功させようと思ったら、「真っ当な製品を作り、改善を続けて良いものにする」を追求していけばいいということが分かるはずだ。

そして、この「絶え間ない改善」は、実は中国や韓国のパクリに対する自然な対抗措置にもなる。

それは世界中の誰よりも日本人が一番得意としている


「絶え間ない改善」が行われるということは、ある時点の製品がパクられても、本家はさらに改善されてさらに良いものになっているということだ。

あらゆる部分が改善されていくと、パクリがどんなに巧妙であっても、気が付けば本家の劣化製品となって競争力を失う。それが何度も何度も繰り返されれば、結局、消費者が選ぶのは最初から本家本元のものになる。

パクられても、徹底的な改善が行われ続けているのであれば、いずれはその姿勢がパクリを駆逐することになっていく。ある時点まで到達すると、パクることさえも不可能な領域に入っていく。

改善に次ぐ改善、改良に次ぐ改良。それは非常に手間と時間と知恵が必要な作業でもある。言うのは簡単だが、行うのはとても難しい。地道で忍耐の必要な仕事だ。

しかし、それは世界中の誰よりも日本人が一番得意としており、現に日本企業はその「絶え間ない改善」によって世界で評価を得るようになっている。

日本人は昔からそうだったし、今もそれは変わっていない。日本にはいろんな分野で「職人」がいるが、職人とは「絶え間ない改善」をひたすら続けて高品質を生み出せる人を言う。

「ひたすら改善を繰り返して勝つ」というのは、日本人の持って生まれた天賦の才能と言うこともできる。

だとすれば、私たちが個人的にも成功するためには、自分の人生の中に「絶え間ない改善」を取り入れることであるというのが分かってくるはずだ。

私たちは日本人として生まれ、知らずしてこの「ひたすら改善を繰り返して勝つ」という才能を持っている。あとは、それをどこまで深く突き詰めることができるかにかかっている。



私たちは日本人として生まれ、知らずしてこの「ひたすら改善を繰り返して勝つ」という才能を持っている。あとは、それをどこまで深く突き詰めることができるかにかかっている。

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