2015-03-26

「機密情報」をいかに守り切れるかにかかっている日本企業


東芝が半導体(フラッシュメモリー)での最新技術を開発し、2015年の後半から量産できる体制が整ったと言われている。

現代社会はコンピュータやスマートフォンを中心に、情報化社会が成り立っているが、そこに欠かせないのがフラッシュメモリーである。

フラッシュメモリーは要するに「記憶媒体」のことだ。私たちが何らかのデータを保存する際に使われる。全世界の人間がインターネットに接続し、データを保存するわけで、記憶媒体に対する重要性は高まるばかりである。

クラウド化する現代社会ではなおさらデータは増えていくわけであり、この分野での市場価値は現在の10倍にも膨らむと試算されている。

東芝が今回開発したのは、3次元タイプの48層タイプのNAND型フラッシュメモリーで、特別な製造技術を使うことによって限界を超えたと言われている。この製造技術によって、東芝は半導体分野で、再び世界ナンバーワンの座に返り咲くことになる。


「機密情報」をいかに守り切れるかにかかっている


もちろん、こうした技術は、単に技術的に優れているから市場を席巻できるほど甘い世界ではない。生産技術がコモディティ化してしまうと、一瞬にして価格競争に巻き込まれ、東芝の投資は無駄になる可能性もある。

そうなる可能性はあるのだろうか。

それは、東芝が半導体の製造技術という最重要「機密情報」をいかに守り切れるかにかかっていると言っても過言ではない。

何しろ、東芝は過去に半導体の最重要機密情報を盗まれて、多大な損害を被った経験がある。

杉田吉隆という53歳の元技術者が「一生遊んで暮らす」ために、東芝の半導体技術を韓国のパクリ企業であるSKハイニックスに売り飛ばした。

これについては、こちらで詳しく書いた。(杉田吉隆。韓国のパクリ企業に機密情報を売り飛ばした男

東芝のみならず、日本企業のこうした機密情報は、数々の産業スパイに狙われており、特に中国・韓国が虎視眈々と機密情報の不正入手を画策している。

日本企業のブランドから技術まで、ありとあらゆる「資産」はパクリ企業にとっては強奪の対象になっているのである。(日本から重要技術を盗む「7つの方法」が、実行されている

日本企業は盗まれるだけ盗まれている。いくら最先端の技術を開発しても、裏口から情報が漏れていれば開発費をかけないパクリ企業の方が有利になるのは当然のことだ。

「常軌を逸した秘密主義」でも盗まれる現実


つまり、日本企業が生き残れるかどうかは、技術が優れているだけではなく、いかにその技術漏洩を防げるかというところにも焦点が向きつつある。

こうした技術漏洩に最も力を入れていたのはご存知アップル社だが、スティーブ・ジョブズの時代から現代まで、アップル社の厳格な秘密主義と技術防衛は「常軌を逸している」と言われているほどだ。

ところが、それほど「常軌を逸した秘密主義」でも、アップルの最新情報の漏洩は防げていない。グローバル社会においては、どうしても製造に他社が絡むので、その他社の社員から情報が漏れていくのである。

また、アップルははじめの頃、アイフォーンの製造の多くをサムスンに任せていたが、サムスンはこのアイフォーンのパクリ製品を出してアップルを激怒させたことも記憶に新しい。

サムスンは恥も外聞もないパクリ企業であることは、今や全世界が認識している。

技術をパクって安売りするのだから、価格だけに釣られてサムスン製品を買う人間も多い。これによって「悪貨は良貨を駆逐する」ような状況になる。

つまり、情報漏洩を防ぐというのは並大抵のことではないし、何の手も打たないと、これからもどんどん情報漏洩が起きるという時代になっているということである。

日本企業はやっと「産業スパイがウヨウヨしていて、何もしなければ盗まれていく」ということにやっと気が付いた段階である。日本の経営者はあまりにも、無防備すぎる。

あまりにもそれに気付くのが遅いと、シャープのような悲惨な状況になっていく。(あまりにもお人好しすぎて骨の髄までしゃぶられるシャープ

盗まれているのは、最先端の技術だけではない


日本人のすべては「日本は盗まれて凋落している」ということに気付く必要がある。

ありとあらゆるものが盗まれており、それによって日本は壊滅的なダメージを受けている。盗まれているのは、最先端の技術だけではないのだ。

日本企業のブランドも、日本文化も、日本の技術も、日本のオリジナリティーも、日本の料理も、すべて盗まれる。盗まれるばかりではなく、盗んだ相手がその起源を主張するという信じがたいことも起きている。

たとえば、韓国は何でも日本のものを「韓国起源だ」と主張して止まない。

味噌は韓国起源だ、ワサビも韓国起源だ、柔道も、剣道も、空手も、サムライも、忍者も、折り紙も、生け花も、サクラも、何もかもが韓国起源だと彼らは叫び、そして文化そのものを乗っ取っていこうとしている。

それほどの「パクリ」が行われているのを日本人はぼんやりと見ているだけである。何ら「防衛」もしない。マスコミの中枢でさえも乗っ取られて、何が起きているのか報道しないのだから、日本人が危機感を抱かないのも無理はない。

しかし、もう中国や韓国に、ありとあらゆるものを盗まれ続けても放置している鷹揚な時代はとっくに終わっている。これ以上盗まれ続けると、日本は盗まれて致命傷を負うことになる。

だからこそ、日本企業は「技術の向上」を目指すと同時に、「技術の防衛」にも力を入れなければ、今後はもう生き残れない。逆に言えば、「技術漏洩の防衛も、競争力の強化」となり得るということでもある。

東芝が、新しい技術の機密情報を守れるのかどうかは、これからが正念場になるのだろう。



日本企業のブランドも、日本文化も、日本の技術も、日本のオリジナリティーも、日本の料理も、すべて盗まれる。盗まれるばかりではなく、盗んだ相手がその起源を主張するという信じがたいことも起きている。

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