2015-03-16

自分の判断と、決断と、決意で、生きていくしかなくなった


世界を取り巻く情勢は一変している。アメリカが世界に君臨していた時代は終わったし、日本経済が世界を席巻していた時代も終わった。

国が自分たちの文化を守る時代も終わり、グローバル化が荒々しく世界を飲み込み、日本でも終身雇用や年功序列という伝統的な経営が廃れて、人材使い捨てになった。

もう「ひとつの会社に長く勤めて定年退職」の時代などとっくに終わって「安定的な生き方」が吹き飛んだ。

寄らば大樹、長いものに巻かれろ、はできなくなっている。大樹は倒れ、長いものが消失したからだ。

こういった巨大で荒々しい環境の変化が起きているのだから、生き方も考え方も変えなければならない時期に入った。基本的に、今の時代に求められているのは、ただひとつ。

「自分の生き方は自分で決めろ」というものだ。人生のレールが消えたので、どの方向に向かうか、何をするのかは、すべて自分で考えて、自分で決断を下さなければならないのだ。


自分よりも先に、会社の寿命の方が早く来る


今までは「なるべく良い大学を卒業して、なるべく良い大企業に入って、定年まで勤める」という生き方のレールがあったのだ。しかし、もうそのレールがなくなっている。

そのレールがあると思って、4月から新しい会社でスタートする若い人たちも多いはずだが、レールに乗っているつもりでいると、遅かれ早かれ脱線する。

今の日本の硬直した大企業で、30年後まで大企業のまま生きていられる会社はそれほどない。事業モデルが15年続くこともないだろう。

ほとんどの企業は時代の激変に躓いて凋落していく。そして、自分よりも先に、会社の寿命の方が早く来る。

レールが消えたのだから、自分がどう生きるのかは自分で決める必要がある。

基本的に今の時代は、「もう会社は面倒を見切れないから、自分で好きで生きてくれ」という方向なのである。「何をしてもいい。それは、あなたの自由だから、自分の生き方は自分で決めてくれ」

もっと分かりやすく言うとこうだ。

「何でもいいから、自分の食い扶持は自分で稼げ」

これが、今の時代があなたに求めている唯一のスキルだ。あなたには「自由」が与えられた。

そして、「もうサラリーマンをやっていても意味がない」ことをあなたに知らしめるために、サラリーマンの権利は次々と剥奪されている。

終身雇用は廃止され、年功序列も廃止され、正社員は非正規労働者に置き換えられ、リストラが容易になるという変化が着々と行われてきた。

サラリーマンでいること自体がリスクになる時代


さらに2015年3月16日、「ホワイトカラー・エグゼンプション(WE)制度」が今国会に提案される見通しになっていることが報道されている。

これは「残業代ゼロ」法案とも言われているが、要するに一部の労働者を労働時間規制から除外して、残業代を払わないようにする法案でもある。

高額賃金を得ている人が対象だが、この「少なくとも1000万円以上」という対象はいずれ切り下げられ、年収400万円でも残業代がなくなるのではないかとも言われている。

本当にそうなるのかどうかは分からないが、サラリーマンでいること自体がリスクになる時代はすでにやって来ていて、それはますますひどいことになっていくのは分かる。

もちろん、雇われて生きるしかない人たちもたくさんいるし、そもそも最初は社会の仕組みが分からないので、雇われて生きるしかないことも多い。

しかし、「いつまでも雇われて生きる」にしがみついていれば、単なる労働者になってしまう。そんな時代に変わった。

だから、大学を卒業して、大企業に入って働くという生き方は、もうレールに敷かれた安泰の人生ではないということに、早く気付いて、今すぐ手を打たなければならないのである。

「サラリーマンをやめて、自分の自由に生きろ」と時代は叫んでいる。奇妙な言い方になるが、やっと私たちは「自由が与えられた」のだ。

「自由」を与えられ、あなたは何を思うだろうか?


嫌な仕事をしたくない、ろくでもない上司に我慢したくない、自分のしたいことをしたい……。

それは、長らく多くのサラリーマンが求めてきたものだ。今までは、そんなことを言ったり考えたりしたら「それはわがままだ」と諫める時代だった。

しかし、今の時代は諫めることはない。「その通りだ、だから我慢しないで出て行ってくれ」と企業は言う。

今度は企業の方が「もう社員を定年まで雇いきれないので、我慢しなくていいから辞めて欲しい。辞めてくれないなら、どんどん条件が悪くなりますよ」と明確に言っている。

希望退職制度と言って、「辞めてくれるなら、退職金を割り増しで払う」という制度も定着した。2014年に入ってからも、学研からJTから横河電機まで、次々と退職者を募集している。これからも、多くの企業が後に続く。

そして今、人々は「自由」になった。あなたも自由だ。

あなたは今や好きなように生きて、それで生計を立てることを求められている。自分の好きを追求しても、それで生計を立てて食べられているのであれば、誰にも咎められない。

もう国も、会社も、あなたの面倒を見ることができないので、あなたが自分で食い扶持を探してくるのを望んでいる。

社会は、あなたの面倒を見ることに匙を投げた。

これからは、好むと好まざるとに関わらず、私たちは自分の判断と、決断と、決意で、生きていくしかなくなったのだ。

「弱肉強食の資本主義」というのは、あなたが個人で生きられるかどうかを突きつける社会でもある。

果たして、あなたは「自由」を与えられたことに喜びを感じるだろうか。それとも、「自由はいらない。低賃金でもいい。だから雇って欲しい」と思うだろうか。

日本は4月から新年度が始まる。果たして、これからどうやって生きていけばいいのか……。自分の生き方を再点検するには相応しい時期でもある。



もう、レールはない。どの方向に行こうが、何をしようが、あなたの「自由」に任されている。あなたは、これからどうやって生きるか、考えなければならない。

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