2015-03-06

ハゲタカはみんな2013年の甘い汁に群がり、まだそこにいる


「これからインフレになりますよ。でも、株式市場を上げるのでそこで収支を合わせて下さい」というのがアベノミクスの特徴である。

安倍政権は、円安に向かって舵を切っていたし、株価を上昇させていたし、さらに異次元金融緩和も行っている。2013年にドルを手に入れるか、株を買っておけば、何の問題もなくインフレ分くらいの上昇は取り返せていた。

だから、株式を買う余裕のある人は、みんな2013年にドルを手に入れていたし株を買っていた。

「株式市場に参加すればお金を上げます」とわざわざ公言していたのも同然だったのだから、ドルや株を手に入れない理由を探す方が難しかった。

結局、2013年は経済に関心がある人が全員が儲かるとても幸せな年となった。

誰もが「過去にこんな分かりやすい相場は一度もなかった」と口を揃えて言うくらいの幸せな相場だったので、本当にこんな簡単に儲けていいのかと罪悪感を訴える投資家もいたほどだ。


2013年の大盤振る舞いを、あなたは手に入れたか?


普段、政府というのは国民から容赦なく奪うだけの存在なので、2013年の政府の大盤振る舞いは私自身も意外に思ったほどだ。

もっとも、政府が2013年に大盤振る舞いをしようと思った理由は、企業や国民を豊かにさせるためというよりも、株式市場を上昇させることによって、政権を維持しようとする思惑の方が強かったはずだ。

だから、それほど感謝をする必要はないのかもしれないが、おおよそ株式を買える余裕のあった層は、ほぼ99%は安倍政権に素直に感謝しているように見受けられる。

資産を50%も増やしてくれる政権は、そうザラにない。安倍政権の高支持率はここにある。

しかし、どん底だった株式市場が、たかが50%上げただけで「バブルだ、危険だ、ギャンブル相場だ」と騒ぐ頭の悪い民主党議員もいた。

バブルが聞いて呆れる。

この頭の悪い民主党議員が騒いでいた頃の株価は1万5000円にも満たなかったが、そんなものはバブルの入口にすら到達していないのは明白だった。(バブル崩壊? まだバブルの入口にさえも到達していない相場

2015年3月6日、日経平均株価があと少しで1万9000円を突破しそうで大きな話題となっているが、では今はバブルなのかと言われれば、そうではない。

バブル時代の時代の雰囲気を知っている人間は、これがバブルだと聞いたら哄笑する。「あの頃の雰囲気は、こんなものではなかった。こんなものでバブル扱いするな」と怒り出す人さえいるはずだ。

バブル時代というのは、どんな時代なのか?


1万9000円を突破しようが、2万円を突破しようが、この程度でバブルだと騒いでいる人は、ほんの20年前のことすらも知らない人である。

今の時代がバブルとは程遠いというのは、株をあまりよく知らない人たちの反応を見ても分かる。

「私は少額のお金しかありませんが、それでも株を買った方がいいのでしょうか?」と普通の人が誰かに相談したり悩んだりしているというのは、バブルではない証拠のひとつだ。

バブル時代というのは、株の「か」すらも知らない人々が、まるで熱に浮かされ、狂気に憑かれたかのようになって、株を買いまくる時代のことを言う。

消費者金融で金を借りても、会社の金を横領してでも、株を買いたいと思わせる時代が「本物のバブル」時代である。あるいは、高齢者が全資産を株式に投じ、お母さんが子供の教育費をみんな株にしてしまうのが「本物のバブル」時代である。

株式市場は空前の好況に沸き立ち、株成金が札束をばらまきながら歩き、女性がディスコで気が狂ったようになって踊り狂い、本屋では「私は株で1億円儲けた」とロレックスの時計をはめた著者が自慢する本が並ぶのが、バブルというのだ。

あなたの回りの人たちを見て欲しい。そんな人がいるだろうか。あるいは、あなた自身が「株を買わないと時代に遅れる」と焦燥感に駆られているだろうか。

株式市場は、確かに「上昇」しているが、どう考えてもこれはバブルではない。バブルは、まだ日本に来ていない。だから、これをバブルだと言っている経済評論家を見たら、思いきり嘲笑してもいい。

信じられないかも知れないが、経済を見つめているプロで、これがバブルだと認識するおかしな人がいるのである。

このような状況の中で言えることがひとつある


日本は金融緩和を続けている。ドル高円安も続いている。株式市場の上昇を一貫して志向している安倍政権もまだ続いている。野党は間抜けが首を揃えていて、安倍政権が瓦解する兆しは今のところまったくない。

このような状況の中で言えることがひとつある。これは重要なことなので、よく覚えておいた方がいい。

「今は、株を売る理由がない」

2013年に優良企業の株式を買った人たちは、それが50%も60%も上がっているはずだ。場合によっては買った価格よりも2倍になっているものもあるかもしれない。

それぞれ個別企業の業績にもよるが、今、手持ちの株式を売るべき時期なのかどうなのかと言えば、誰もが「今は、株を売る理由がない」と答えるはずだ。

私たちは超能力者ではないので、株式市場が上がるのか下がるのか、いつバブルが来るのか来ないのか、まったく見通すことができない。

世の中は何が起きるのか分からないのだから、予測したところで何らかの突発事項がひとつ起きればそれで予測は外れる。だから、予測はそれほど意味がない。

意味があるのは何か。それは、日本の株式市場を取り巻く状況が株式市場の上昇が始まった2013年とそれほど変わりがないという状況認識である。

日々の乱高下などはどうでもいい。それは単なる「相場」だ。

相場よりももっと奥深い部分の潮流を見ると、株式を上昇させる環境はまだ壊れていないと認識することが重要なのだ。

だとすれば、2013年以前から株式市場に乗って、長期投資を実践している人は、さらに利を伸ばしていく確率が高い。

ここに来て、表舞台から遠ざかっていた「村上ファンド」の村上世彰氏も「2013年」から戻って来ていて、怒濤の如く日本株を買いまくっているとも報道されている。

ハゲタカは、みんな2013年の甘い汁に群がった。そして、彼らは「まだ」そこにいる。「まだ」そこにいるという意味を、私たちはよく考えた方がいいのかもしれない。


株式市場は、確かに「上昇」しているが、これはバブルではない。バブルは、「まだ」日本に来ていない。そして、ハゲタカはみんな「まだ」ここにいる。

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