期間限定・数量限定キャンペーン

2015-02-14

「失敗しないために、先に1000回失敗しておく」という意味


日本がもう右肩上がりの時代ではない。国の成長に乗っかって、楽に生きられる幸せな時期は終わった。

1990年のバブル崩壊で、日本は時代が変わったのだ。(まだ良い国ではあるのだが、良い時代は過ぎ去ってしまった

持っていた土地がどんどん暴落し、負債を抱えた企業は消えて行った。給料が毎年上がる時代も終わりを告げた。

インフレ時代も去り、行き詰まるデフレの時代に入った。自殺者が毎年3万人を超えるようになったのも、バブル崩壊以後の現象だ。

2000年代に入ると、資本主義の中で最も弱い人たち、すなわち若年層から貧困に落ちていき、2010年代にはリストラの繰り返しによって中高年にまで影響が及ぶようになった。

私たちは誰もがこの時代の衰退に巻き込まれるようになった。それは、もう国や会社に面倒を見てもらう時代が終わったということを意味している。


誰も面倒を見てくれない。では、どうするのか?


国も会社も面倒を見てくれなくなっているのであれば、誰が自分の面倒を見るのか。それは、もちろん自分しかない。

いつリストラされるのか分からない、いつ会社が吹き飛ぶのか分からない、いつ経済的に窮乏するのか分からない。そんな中で、誰も助けてくれないのであれば、自分で自分を何とかするしかない。

会社に頼らずに、自分の力で事業を興せる人は、自分の才能や才覚で世の中が渡っていけるように挑戦しなければならない。

しかし、起業というのは生やさしい世界ではない。失敗すれば人生が終わると分かっているから、誰もが起業には慎重になるが、それでも廃業する事業家は珍しくない。

自分の才覚で生きるためには自分に賭けなければならないが、自分に賭けて失敗したら人生が終わるという局面だけは避けなければならない。

自分の才覚を活かして金を儲けるためには、猛烈な努力がいるし、努力だけでなく、運も必要であれば、資金も必要だ。

さらに生き残るために無数のアイデアも必要であれば、行動力や粘着力も必要とする。

すべてを注ぎ込んでも成功するのかどうか分からない。そういった意味で、自分の才覚を活かして「自分で自分の面倒を見る」というのは並大抵のことではない。思った通りにいかず、妥協と変更を強いられ続ける。

行動しなければ生き残れないが、行動しても成功するかどうかは分からない。そのためにはどうすればいいのか。

「スモール・ベット(小さく賭ける)」である。

成功するかどうかは分からない場合の重要な手法


この概念はトランプのポーカーでは必須のものであるが、予測不可能な状況で相手の思考パターンを読み取るために、大きなベット(賭け)の前に行われる。

この「スモール・ベット」の意味は、勝負に勝つためにするのではなく、あくまでも相手の思考を読むためにするものである。すべての勝負に勝つのではなく、大きく勝つために「捨て賭け」をして状況の把握をする。

つまり、自分の才能で世の中に打って出るにも、いきなり今の会社を辞めるとか大きな勝負に出るのではなく、「スモール・ベット」で小さく賭けて確率を高める方法が理に適っている。

世の中は甘くない。だから、自分で金を稼ぐためのほとんどの試みは失敗する。

天才ならば、一度の試みで才能を開花させることができると思うかもしれない。しかし、その天才ですらも、仔細に人生を観察すれば、常人には考えられないほどの努力の積み重ねであることが分かる。

何でもそうだが、最初から一気に成功する確率は低い。成功する試みを無数に試さなければならない。そうしているうちに、稀に成功する確率が高い試みがある。

それを見つけるために、「スモール・ベット」を無数に張り、最も手応えがある部分を見極めて、本勝負に出る。

試行錯誤を繰り返す中で、徐々に「金脈」を発見していくには、最初から大きく賭けてはいけないということになる。「小さな賭け」は、不確実な時代の中で成功するための「大きな戦略」なのである。

「私は実験に1000回失敗しても無駄だったとは考えない。なぜなら1回失敗するごとに一歩前進したということになると知っているので、私はくじけないのだ」

このように言ったのは、エジソンだった。エジソンの思考パターンは「スモール・ベット(小さな賭け)の繰り返し」であることが分かるはずだ。

失敗しないために、先に1000回失敗しておく


成功する人間たちの多くは、最初から成功する方法を分かっていたわけではない。数限りない「スモール・ベット」を繰り出しながら、当たったところで本勝負に出るというやり方をしていることが多い。

新しいことを試みるには、それが成功するかどうかの分析が必要なのだが、その分析のためには学習も経験も必要だ。だからこそ、「スモール・ベット」の概念が必要なのだ。

「スモール・ベット」は、言ってみれば、「失敗しないために、先に1000回失敗しておく」という方法だ。

今できることから、さっさとやっておく。そして、失敗したら、その都度、改善と工夫を繰り返して再度チャレンジし、金脈が見つかったらそこに大きく打って出る。

エジソンは電球を光らせるまで2万回も失敗したが、最後に「光らせる」ための素材を発見した。2万回がなければ、電球は発明されていなかった。

重要なのは、エジソンが1回の失敗で資産が吹き飛ぶような賭けをしていたら、電球は永遠に発明されなかったということだ。それは、スモール・ベットでなければならなかったのである。

電球ですらも無数の試行錯誤が必要なのに、まさか自分の人生の賭けが「一度」で成功すると思ったら大間違いである。人生を賭けるには、その前に「スモール・ベット」が行われていなければならない。

「ありとあらゆる失敗をして、最後に残ったのが正しいやり方である」という言葉がある。

その「最後に残った正しいやり方」を見つけるために「スモール・ベット」が必要なのである。自分で自分の面倒を見たいと思うのであれば、あなたも今日から失敗してみればいいかもしれない。

私はあなたが1000回でも2000回でも失敗してくれることを望む。そうすると、最後に正しいやり方を見つけ、それがあなたの人生の巨大な金脈になるはずだから……。



トーマス・エジソンのやり方は自分の人生に応用できる。失敗はそれが戦略である限り、怖くない。

お願い

ダークネスの本文を他サイト(キュレーションメディア、まとめサイト、個人サイトすべて)へ転載する行為は、いかなる理由があっても固くお断りします。