2015-01-06

ワーキングプアから脱するために考えるべき2つのポイント


今後、働いても働いても豊かになれないワーキングプアの人口が大量に増えていく。

なぜなら、多くの企業はムダにコストがかかる正社員を絞るようになり、今後は労働者を「使い捨て」するようになるからだ。

「使い捨て」というのは、月単位、あるいは週単位、日単位で働く人との契約をいったんリセットするということだ。

必要であれば次も雇うし、必要なければそのまま切り捨てるということを意味する。企業はそうすることによってコストを微調整することができるようになる。

IT化によって企業はコストが秒単位で読めるようになり、それによって雇用の調整もできるようになったのだ。だから、労働者は月単位で増やすか減らすかを決められる。

そうなると、雇用が安定しない労働者はいったん不況が来れば雇ってもらえない状況が続き、安い給料でも甘んじて受け入れるしかなくなる。それがワーキングプアを生み出す。

ワーキングプアの最大の問題点は、その月の仕事は月末に精算されて、その時点で評価も成果も消えてしまうことだ。つまり、仕事において評価も信用も成果も「積み上げる」ことができない。だから昇級もない。


長い人生を生き延びるために押さえるべきポイント


人生は短く、やり直しがきかないので、「積み上げる」ことができるかどうかは意外に生きる上での重要なポイントになる。

何にしろ、毎月毎月ゼロからのスタートを強いられるよりも、過去の生き方や仕事が、きちんと現在に評価や信用に「積み上げられる」方が有利に決まっている。

(1)生き方が首尾一貫していること。
(2)経験や仕事が「積み上げられる」こと。

別に首尾一貫していなくても、積み上げる仕事がなくても、生きていけることは生きていける。現に、行き当たりばったりで生きている人もたくさんいる。

しかし、この2つがきちんと押さえられていないと、長い人生を生き延びるのに非常に苦労する。新しいことをしたり、ゼロからスタートするというのは、誰にとっても大変なことであり、エネルギーが要るからだ。

にも関わらず、多くの人が首尾一貫した生き方をすることも、積み上げられる仕事をすることも考えないで、適当ななりゆきで生きようとする。

恐らく「時間はたっぷりある」と考えるからだろう。

しかし、人生はやり直しが効かず、時間は取り戻すことができない。毎日が変わらないと思っているのは自分だけだ。私たちは刻一刻と時間を失う。

時間を元に戻すことは誰にもできない。だから、「首尾一貫していること」と「積み上げられること」は、生き延びるために、とても大切なポイントになるのだ。

ムダがなくなれば、生きやすくなるのは当然のこと


もちろん、若いうちは試行錯誤も必要で、いろんなことを試すのも重要だ。しかし、早くから自分の適性や才能を見極めて、一貫した方向性があれば、試行錯誤が短くて済む。

自分の人生の目的が定まり、一貫した方向性があれば、自然とやっていることにムダがなくなるのだから、生きやすくなるのは当然のことだ。

人生の早いうちから一貫した方向性が決まれば幸運だ。なぜなら、やることがすべて「積み上がる」からである。

この「積み上がる」というのが馬鹿にならない。

たとえば、あるときは建設現場のとび職をやって、あるときは料理人をやって、あるときはウェブデザイナーをやって、あるときは営業マンをやっている人がいるとする。

この人の経歴は多彩かもしれないが、そこに一貫性も方向性もないので、何かをやるたびにゼロからのスタートになる。

前職の経験で得たものがあるかもしれないが、あまりにも関連性がないので経験がムダになる可能性の方が高い。つまり、「積み上がり」がない。

この人とは別に、ある人はプログラマーをやって、あるときはシステムエンジニアをやって、あるときはサーバー管理をやって、あるときはIT専門の講師をやっていたとする。

この人も違う職業を渡り歩いているのかもしれないが、そこには一貫してIT系という筋が通っている。

過去の経験はすべて現在に活かすことができているはずだと推測できる。つまり、人生に方向性があるので経験がムダにならない可能性が高い。つまり、「積み上がり」がある。

方向性が一貫していれば、このように経験を積み上げることが可能となる。経験が積み上がり、業界を俯瞰することができるようになり、技能が洗練される。

それによって、当然のことながら評価も上がり、信用も付く。一貫した方向性があれば、過去を現在に「積み上げる」ことができるようになるのである。

成功している人は「積み上がる仕事」をしている人


本当に成功している人は「積み上がる仕事」をしている人であると言われている。

「積み上がる仕事」というのは、過去にやった仕事に対して、その時に生み出した技能・製品・サービス・土台・信頼が、現在の自分に利益をもたらすものを言う。

成功している不動産投資家は、過去に買った不動産で収益を得て、さらにその収益で別の不動産を買ってそこでも収益を得るというシステムを作り上げている。つまり、「積み上がる仕事」をしている。

成功している株式投資家も、過去に買った株式でキャピタルゲインもインカムゲインも得て、さらにインカムゲインで新しい株式を買って資産を膨らませる。やはり、「積み上がる仕事」をしている。

成功している事業家は、過去に作った製品で収益を得ながら、新しい製品を生み出して、そこでもまた収益を得る。これも、「積み上がる仕事」である。

彼らは、ワーキングプアのように切り売りして終わりではない。「積み上げ」がきちんとあるのである。その「積み上げる仕事」によって余剰や内部留保をどんどん増やしている。

逆に言えば、「積み上げる仕事」ができないと余剰や内部留保を増やすことはできない。ここが、弱肉強食の人生を生き延びることができるかどうかの分かれ目になる。

使い捨てにされ、ワーキングプアにならないためには、

(1)首尾一貫していること。
(2)経験や仕事が「積み上げられる」こと。

が、きちんと自分の人生や仕事に織り込まれているかどうか、充分に考える必要がある。それも、早急にだ。

積み上げられないことに時間をかけていると、いずれ時間切れを宣告される。あなたは、大丈夫だろうか?


「働けど働けど我が暮らし楽にならざり。じっと手を見る」。「積み上げる仕事」がきちんとできているかどうかは重要なポイントだ。

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