2014-11-26

日本政府も、日本版の『民間防衛』を早急に出版すべきだ


スイスは永世中立国であり、どこの国で戦争が起きても、どこの国にも加担しないと宣言している。永世中立国は、中立であるが故に、どこの国にも侵略を行わない。

しかし、他国を侵略しないからスイスを侵略するなと言っても、そんな口約束が守られるのかどうかは分からない。

ナポレオンやヒトラーやムッソリーニのような「危険な指導者」が他国に登場した場合、「お前たちが侵略しなくても、こちらから侵略してやる」と軍事行動を起こされる可能性がある。

ヨーロッパの歴史は戦争と侵略の歴史だったのだ。他国からの侵略は空想の世界ではなく、現実に起こり得ることなのである。

したがって、スイスは「他国を攻めない」と宣言するだけではなく、「自国を攻めてきたら、全国民が一丸となって防衛戦に臨む」とも宣言している。

スイス人は全員、中立である領土を他国からの侵害から守るという「義務」がある。国民であるからには、その義務は「強制」である。スイスでは徴兵制度が採用されており、スイス人の男性は他の仕事に就いていても、予備役軍人として登録されている。


書籍『民間防衛』を発行して国民を啓蒙するスイス


こういった背景があるため、スイスはどこの国からも侵略や影響を受けないための「防衛」が非常によく研究されており、スイス政府は『民間防衛』という書籍を発行して国民の啓蒙に努めている。

言うまでもないが、侵略というのは武力侵略だけを指すのではない。他国は、スイスを内部から影響力を行使するためにスパイを潜り込ませてくる。

そうやって、スイスを外国の影響下に置く「内部工作」もまた、中立化を破壊する「侵略」であると捉えている。書籍『民間防衛』は、こうした内部工作が絶えず、スイス国内で行われているということを国民に意識させて、その内部工作に乗らないように話しかけている。

スイス連邦法務警察長官が「まえがき」を寄せているのだが、そこにはこのような一文もある。

「我々は今、脅威に直面しているわけではありません。この本は危急を告げるものではありません。しかしながら、国民に対して責任を持つ政府当局の義務は、最悪の事態を予測し、準備することです」

そして、戦争が起きるといかに対処すべきなのかを『民間防衛』は微細に述べている。また、侵略はどのような形で起きるのかを国民に知らしめている。

この書籍『民間防衛』はそういった意味で非常に貴重なものなのだが、実は皮肉なことにこの書籍は悪用も可能だ。どのように侵略されるか書いているということは、逆に「どのように他国を侵略すればいいか」を書いているということだからだ。

日本を侵略したいと考えている売国奴がこの書籍を興味を示したとしても不思議ではない。

侵略者はどのような手法で革命を成功させるのか


『民間防衛』では、侵略者は最終的に国内で革命を起こして政府転覆を目指すと想定しているので、「侵略=革命闘争」と捉えている。たとえば、侵略者はどのような手法で革命を成功させるのか。

まず、侵略国は、侵略の際、以下の3点を準備するようだ。

(1)外交ルートによる圧力行為
(2)職業的革命家・破壊工作員・テロリストの養成
(3)宣伝・破壊工作・テロ行為のための物資・資金提供

そして、こうした侵略国は自国で上記の3点を準備するだけではなく、他方で国際組織を使って圧力をかけていくのだと言う。

その国際組織は、「防衛意欲を崩壊させる」ための目的で使われる。その手先になるのが、「平和組織、婦人、青年、学生、人道主義的相互扶助連盟など」であると言われている。

国連を利用して圧力を加えることもあれば、最近の例で言えば、NGO団体を隠れ蓑にして、学生を政府破壊工作の手先として使う例が増えている。

学生が自発的に行っている活動に見せかけて、その背後に政府破壊工作を目的としたグループが背後に隠れている。

こうした外部からの圧力に加えて、侵略国はその国の内部に「侵略チーム」を送り込むと書かれている。その侵略チームは5つの分野に分かれている。

(1)宣伝(プロパガンダ)
(2)スパイ
(3)破壊工作
(4)テロ行為
(5)物資補給

日本は、今や「計画的に侵略されている」のだ


こうした5つの分野を持つ侵略チームは、その国の政府・企業に忍び込み、活動を開始すると『民間防衛』は説く。具体的にはどこか。

「政府当局、行政組織、輸送、新聞出版、ラジオ、テレビ企業」だと書かれている。

他国からの侵略チームは、こうしたところに潜り込んで、自国の「中立」を変質させるために活動を開始し、最終的に「革命」を成功させる。

スイスは中立国という立場を守るために、どこの国よりも「防衛」に敏感であり、よく研究されている。

戦争が起きたらどうしたらいいのかという内容も重要なのだが、本来は戦争よりも平和の期間の方が長いので、「侵略工作」の方が重要になって来るはずだ。

こういった内容は多くの日本人は関心を持たないので、スイス人必読の書『民間防衛』はもちろん、普通の日本人が手に取るような本ではない。

しかし、他国を侵略したい立場の人間は興味を持ってこの書籍を手に取って、いかに他国を侵略していけばいいかの参考にするはずだ。それが危険なのである。

現在、中国・韓国が日本にとって大きな敵として浮上しているが、多くの日本人は「もしかしたら日本は侵略されつつあるのではないか」と危機感を抱くようになっている。

尖閣諸島、竹島のみならず、今や沖縄や対馬も危機に瀕している。そして、九州も北海道も中韓およびロシアの視野に入っている。

「お遍路事件」を見ても分かる通り、韓国人は四国にも手を伸ばしている。さらに、中国密漁船はあからさまに日本の領海侵犯を行っている。

「侵略されつつあるのではないか」どころではない。「計画的に侵略されている」のである。日本政府も、全日本人に向けて、日本版の『民間防衛』を早急に出版すべきだろう。

手遅れにならないうちに……。




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