2014-07-08

巨大災害の中で、少しでも助かる確率を増やす3つの方針とは


世界各国を襲っている異常気象は日本にも到達している。

2013年9月16日は、日本に大型台風18号が襲いかかって列島を縦断、暴風雨に京都や大阪の一部が水没し、数十万人に避難勧告が出されるという事態になっていた。

2014年7月8日も、台風8号が沖縄を直撃しているが、巨大台風で気象庁は7日夜の時点で沖縄に「最大級の警戒が必要」と注意勧告を出している。

もう毎年のように言われていることだが、巨大災害が日常茶飯事になっている。いつでも、そして誰もが、巨大な災害に巻き込まれることを想定しなければならなくなっている。

原因は地球温暖化から寒冷化まで、多くの「仮説」が出されていて、まだ特定できていないが、すでに地球は巨大災害が続出する時代に入ったということだけは誰もが知っている。

もう巨大な災厄が毎年のように襲いかかって来る時代になったのだ。


あらゆる観点から見て「異様な時代」に突入している


今のところ、多くの被害を「局地的」に出しながらも、人類は何とか対処できている。しかし、いずれ対処できなくなる時代がやって来る。

「そのうちに良くなる」「そのうちに誰かが何とかしてくれる」という社会ではなくなるのだ。

「どうにもならない時代がやってきた」と、覚悟しなければならないほどの凶悪な災害に見舞われるようになっていく。

いろんな災厄が次々と襲いかかって、下手したら人間の社会システムが維持できなくなるのではないか考える人が多くなっているが、それは突拍子のない考え方ではない。

明確に、世界が瀬戸際になりつつあるのである。

これほどまで自然災害が巨大化した時代はないし、これほどまで人口が増えた時代もないし、これほどまで自然破壊が進んだ時代もない。

現在は、あらゆる観点から見て「異様な時代」に突入している。

自然災害が次々と襲いかかってきて、最終的には人間社会がカタストロフィにまで行き着くと思うのは、もう「既定路線」に入ったように見える。

だから、地球規模でどんどん拡大していく自然災害を前にして、私たちはいろんな意味で、覚悟しなければならなくなった。災害と言えば「一過性」のように捉えるが、災害に見舞われた後の後遺症は一過性ではない。

少しずつ少しずつ、地域の復旧ができなくなり、インフラも社会も壊れたまま放置されて地域社会が壊死するような状態になっていく。

濁流に呑み込まれる街

危険から目をそむけ、「正常な状態が続く」と勘違い


ところで、こういった危険な事態になったときに助かるには、どうしなければならないのか。心理学的に言えば、3つのシンプルな指針がある。

(1)正常性バイアスに捕らわれない。
(2)愛他行動を起こさない。
(3)同調バイアスに捕らわれない。

心理学的な専門用語を言われてもあまりよく理解できない人が多いと思う。これを噛み砕いて言えばこういうことになる。何があっても助かる決意をしている人は、非常事態になったときには、しっかりと肝に銘じて欲しい指針だ。

(1)今が正常だと思い込まない。
(2)非常時には他人を助けようとしない。
(3)みんなと同じ行動をしようとしない。

多くの人が、今の時代の空気を嗅いで「どうも大災害がやって来そうだ」と思う。

致命傷になるのは、豪雨なのか、干魃なのか、猛暑なのか、酷寒なのか、あるいは大地震なのか、大津波なのか、大噴火なのかは誰にも分からない。

しかし、何かとてつもない破滅的な災害が目の前にやってきて、自分の身が危険になる可能性は高い。

だからこそ、(1)の心構えが重要になってくる。今が正常だと思い込んではいけないし、楽観的に感じてもいけない。

「何かとてつもないこと」が襲いかかってくるのだから、自分が巻き込まれてしまうと覚悟して備えていなければならない。

危険から目をそむけ、「正常な状態が続く」と勘違いするのが、「正常性バイアス」である。

多くの人が不安を抱えながらも「何とかなる」と思い込もうとするのは、今の生活が崩れ去ることが恐ろしいからだ。

しかし、現実を直視するのであれば、まず「終わりが来る」と認識しなければならない。

洪水に飲み込まれたアメリカ・コロラド州

巨大災害の渦中で最も危険なのは、何もしない他人


そして、ここからが重要なのだが、いったん危険が迫り来るのを察知して、自分が巻き込まれていると認識したら、認識できない人たちを助けようと説得したり、議論をしてはいけないということだ。

他人を説得しようとしても、危機を捉える感受性があまりにも人によって違うし、絶対に正常性バイアスから抜けだそうとしない人も多い。

そのときは、他人を説得しないで自分だけを助けなければならない。他人を助けようと時間を食って自分が死ねば元も子もない。

緊急事態に陥ったら、「他人を助ける=愛他行動」を起こしてはならない。自分が助かることに全力を尽くさなければならないのである。

巨大災害の渦中で最も危険なのは、実は「何とかなるだろう」という「事なかれ」「先延ばし」「根拠なき楽観主義者」と一緒にいることだ。

事なかれ主義者は、みんなが淡々としているから、自分も何もしなくてもいいと思う。何の根拠もなく、何とかなると思って何もしない。

実はこれで多くの人がまとめて死ぬ。

災害が起きたとき、常識を働かせないでみんなと同じ行動を取る人が多いが、それは他人に判断力を預けているのと同じだ。自分で何も考えていない。

これを「同調バイアス」あるいは「多数派同調バイアス」と呼ぶ。「事なかれ主義者」の無意味な楽観に流されてしまうのである。

「みんな逃げないから逃げなくても大丈夫だ」
「みんな大丈夫と言ってるから大丈夫だ」
「みんなじっとしているから大丈夫だ」

ドイツでも猛烈な豪雨に見舞われて数万人に避難勧告が出されている。

助かる方法は以下の3つのルールを厳守すること


スマトラ沖大地震のときも、津波が来ると思った人たちは速やかに海岸沿いから離れるか高いところに避難した。

しかし、逃げている人たちを笑い、「逃げなくても大丈夫だ」とイスに座って海を見ていた人も大勢いた。「みんな大丈夫と言ってるから大丈夫だ」というわけだ。

2004年12月26日の大地震・大津波で亡くなった人は20万人。この中で、最初から必死で逃げていれば助かった人たちも多い。

大丈夫だとのんびりしている人たちを見て、自分ものんびりして、やっぱり駄目だった人も相当数いるのである。

他人と同じようにしていれば助かるというのは幻想だ。自分が逃げたほうがいいと思えば、他人と同調していないで逃げておくほうが素直でいい。

もう一度まとめる。非常事態になったときに、助かる方法は以下の3つのルールを厳守することだ。

(1)今が正常だと思い込まない。
(2)非常時には他人を助けようとしない。
(3)みんなと同じ行動をしようとしない。

他人に左右されないで、自分で考えて自分で行動する、という常識的な行動が、結局のところ助かる方法なのだろう。自分がいつ巻き込まれるかなど分からない。しかし、そろそろ準備が必要だと思わないだろうか?

スマトラ沖地震でも、逃げないでわざわざ海側に見に行った人間もいた。

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