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2014-04-24

日本人の40%は貯金がまったくない危険な状態で生きている


日本人の金融資産の平均値は、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」2013年のデータによると、1101万円である。

このデータは全国の8000世帯(世帯主が20歳以上でかつ世帯員が2名以上の世帯)で取られたものだったが、この平均値は多くの人にとって高いのではないかという声が多い。

平均値というのは、一部が極端に多くの資産を持っている場合、高い方に集約されることになるので、格差のある社会での平均値は実はほとんど意味がない。

たとえば、あなたの資産がゼロであっても、隣の人が2000万円の貯金があったら平均値は1000万円になる。

この1000万円という数字は、ゼロの人からも2000万円の人からも、自分たちの実態を表していない数字に見えるはずだ。ここが格差社会の平均値の大きな矛盾になる。

格差のある社会で意味があるのは、資産を特定の金額で区分けして、どの層が一番多いのかを調べることである。そのデータはどうなっているのか。


日本人の金融資産の平均値は意味がない数字


フィデリティ退職・投資教育研究所が、「サラリーマン1万人アンケート」として2013年4月に取ったアンケートがまさにそれにあたるのだが、このデータを見ると非常に興味深い日本の真の姿が見えてくる。

まずは、以下のデータを見て欲しい。日本人の金融資産の平均値は1101万円だが、資産額で区分けしてどの層が多いのかを見ると、まったく異質な姿が見えてくる。


これを見れば誰もが絶句するのは、資産ゼロの人々が40%になっているということである。

100万円未満はそれを資産と呼ぶかどうか微妙な線ではある。資産と呼ぶには、あまりにも少なすぎる。しかし、この層も12.3%なので、資産ゼロと100万円未満を入れると、それだけで総計50%を超える。

つまり、平均値の1101万円という数字は、サラリーマンの半分は「夢のまた夢」のような数字となってしまっているのである。

平均値1101万円に最も近い1000万円で上記のデータを区分けすると、どうなるのか。下の円グラフが分かりやすい。


平均値に近い1000万円で区切ったら、実に83.4%が平均値以下なのである。分かりやすく言えば、サラリーマン10人のうち8人は資産が平均値の1101万円に届いていない。

サラリーマンと言えば、日本人の約8割はサラリーマンなのだから、日本人で資産が1000万円以上ある人は実は恵まれた存在であるということが分かる。

追い込まれた高齢者が続々と出てきている


貯金があろうがなかろうが何とかなるのは若いうちだけだ。50代を過ぎてもまだ貯金がゼロとなれば、老後の生活が非常に深刻なものになることが予測される。

ところが、50代を過ぎても老後資金などないという割合は、28.2%もある。

もうすでに本格的な高齢化社会に入っていき、膨れあがる財政赤字に政府は年金削減や受給年齢の引き上げに着手している時代である。

そこに消費税のアップが重なっていき、医療費の自己負担も上がるような話になるのだから、これから高齢者は弱り目に祟り目のような状態になっていく。

将来、そうなっていくという話ではない。もう、追い込まれた高齢者が続々と出てきているのである。高齢者が追い込まれているという根拠は何を見れば分かるのか。

それは生活保護受給者を見れば分かる。厚生労働省の2011年のデータを見れば、以下のようになっている。


高齢者が資産を独り占めにしていて、若年層が貧困に追いやられているという姿もある。

その一方で、同じ高齢者でも資産を持っている世帯と、生活保護に追いやられてしまっている世帯と二極分化している姿がこのデータは示唆している。

高齢者であれば、一概に豊かであるとは言えないのだ。ちなみに、生活保護を受給しなければ生きていけなくなった高齢者が増えている。どう増えているのかは、以下のグラフを見て確認してみて欲しい。

生活保護を受給している高齢者の推移(1997年〜2011年まで)

今後は高齢者の貧困問題が突出していく時代に


日本人がどんどん追い込まれているというのは、このようなグラフから見ても分かるはずだ。バブル崩壊以後、日本政府は失策に次ぐ失策を繰り返して来ており、そのツケは国民が払っているのが今の現状だ。

バブル崩壊後、日本政府は金融引き締めを続けて日本人の資産を吹き飛ばしたばかりか、円高政策を行うことによって産業の空洞化を招くばかりとなった。

円高になると日本企業は競争力を失い、少しでもコストを削減するために国外に工場を移転して、日本人の雇用を減らすしかなかったのである。

そこにグローバル化の大波が押し寄せてきて、「先進国の人間をどんどんリストラしてコストを浮かす」という手法が徹底化されていった。

ほぼすべての先進国で「労働者の賃金引き下げ」が行われるようになったのだが、日本人もこれに巻き込まれている。

中産階級の貧困化、あるいはワーキングプア、貧困の固定化という深刻な問題は、すべてグローバル化という大きな流れの中で起きている。

日本人は何も考えないで無防備にグローバル化を受け入れているが、その結果として日本人の貧困化が生まれてきている。

今までは仕事が見つからない若年層が、次々と非正規労働、格差問題、ブラック企業問題、就活自殺問題に巻き込まれ、そのすべてが社会問題化する時代だった。

その中で、高齢者の貧困はあまり目立たなかったが、今後はむしろ逆に高齢者の貧困問題が突出していく時代になっていく。

一時、団塊の世代は勝ち逃げ世代だと言われていた時代もあった。それは間違いだ。

日本がさらに衰退しているのであれば、これから真綿で締め上げられるような貧困地獄に堕ちていくのは、間違いなく団塊の世代なのである。



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