2013-08-28

ネットには匿名などない。あなたから匿名を奪う8つの項目


2ちゃんねるは、もうとっくの前から「匿名掲示板」ではない。発言は記録され、ログを追うことで誰が何を書いていたのかがすべて分かる。

ということは、ハッキングされるか、運営組織が乗っ取られるか、バグが発見されるか、システムが変更になることによって、発言履歴が特定されて表に出てくる可能性があるということだ。

2013年8月25日、2ちゃんねるに接続するための専用のビューワの個人情報が流出し、ユーザのメールアドレスからログインID、パスワード、住所、氏名、電話番号、クレジットカード番号等、いろんなものが流出したと言われている。

さらに、書き込み履歴等も同時に流出しており、誰が何を書いたのかが丸分かりになるという事態になった。

どのような経由で乗っ取られたのかは今のところ分からないが、この流出によって、改めてクローズアップされたのは、匿名掲示板と言われているものが、すでに匿名でも何でもないことである。

これによって、2ちゃんねるで自作自演をしていた人間や、他人に暴言を吐いていた人間が次々と発覚しているようだ。


比較的容易に個人特定が可能な、致命的な流出


もう2ちゃんねるのみならず、多くのサイトで発言者のIPや履歴が記録されて残されるので、「匿名はあり得ない」と考えた方がいい。

匿名に見えても、裏でシステムが個人情報を収集して記録しているのだから、問題が起きるとすべてそれが表沙汰にされる。

そうすると、匿名での自分の発言が本人と結びつけられるので、それに対して責任も発生することになる。

つまり、訴えられたとしても仕方がないということだ。

具体的に、匿名で発言したものに対して責任問題が発生するのはどのようなものか。

それは、言うまでもなく、他人を名指しで糾弾し、暴言を吐き、誹謗中傷するものである。暴言のほとんどは、個人を激しく罵っているものがほとんどである。

中には明確に名誉毀損に当たるものもある。こういったものは、表向きには誰が書いたのか分からないので、被害者が訴え出ることをあきらめ、ほぼ泣き寝入りの状態となる。

しかし、情報が漏れたことによって相手が特定できたのであれば、それが大きな証拠となって名誉毀損で訴えることが可能になり、確実に勝訴することができるようになる。

今回、漏れたユーザーのアドレスを見ると、約4万件に上っている。

匿名で作成できるGメールやヤフーメールではなく、個人が特定できるプロバイダーのメールアドレスを使っている人間や、携帯電話のメールアドレスを登録している人間も多いので、比較的容易に個人特定が可能だ。

もちろん、企業や大学のメールアドレスを使用している人間も山ほど存在していて、個人の職場も特定できる。



自作自演を行っていた人間も、発言履歴から特定


個人の罵倒だけでなく、自作自演を行っていた人間も、発言履歴から特定されていくことになる。

すでに、数名の影響力ある人間の「自作自演」が発覚しているようだが、もちろん「犯人捜し」は始まったばかりだから、これから次々と表面化していくことになるだろう。

自作自演は、誹謗中傷の発言とはまた違った意味で発言者の信用をなくし、社会的な立場も危うくなる。

自分で火を付けて、自分で煽り、自分の都合の良いように話を持って行くのだから、人間として信用がならない性格であると確定したも同然だ。

誰も見ていないとろこでは、汚いことでも何でもする性格であることが、自作自演という行為によって分かる。

自作自演というのは、別名「マッチポンプ」とも言うが、自分でマッチを擦って火を付け、後から善意の顔をしてポンプで水を掛けて火を消し「人を騙す」ものだ。

自作自演(マッチポンプ)はよく使われる策略のひとつだが、この策略はバレた瞬間に、人間としての信頼性は完全に瓦解してしまうということである。

当たり前だ。誰もそんな人間と付き合いたいと思わない。

匿名の人間がターゲットを誹謗中傷して、傷ついたターゲットをあたかも善人のように慰める。

ところが、蓋を開けてみれば、その慰めている人が誹謗中傷している本人であったとなれば、詐欺師もいいところだ。これほど悪質な人間はいない。



あなたから匿名を奪うものは以下の8つのもの


匿名になると、人は凶暴になる。隠されていた本性が剥き出しになり、それが激しい攻撃性となって表に表れていく。

匿名になると、陰湿なことも書けるようになり、誹謗中傷から自作自演まで、ありとあらゆる反社会的なことまでできるようになっていく。

問題は、インターネットではもう多くのサイト、多くの場が、すでに匿名ではなくなっていることだ。

表向き匿名だからと言っても、裏側では匿名ではない。だから、何かあれば発言者を特定し、本人が特定されていく仕組みになっている。

その匿名でないものを匿名と勘違いし、わざわざ本人が特定されるようなメールアドレスを使う。その上で誹謗中傷から自作自演までを行うのだから、それで何かあったとしても、それこそ自業自得であると言える。

インターネットは日に日に監視が厳しくなっており、リアル社会よりも匿名でいることが難しい空間になりつつある。あなたから匿名を奪うものは以下のものだ。

(1)IP記録の義務化、履歴保存
(2)SNSという本名推奨のシステム
(3)クラウドというデータ保管
(4)高度になるハッキング
(5)ユーザを追跡するスーパークッキー
(6)セキュリティホール、意図せぬバグ
(7)フィッシング
(8)システムのバックドア

これらが、すでにインターネットから「匿名」を奪っている。

それに対抗して生まれてきたのがIPを隠蔽するTORというアプリケーションだったが、これもアメリカ政府では本人追跡を可能にできているという情報もある。

さらに、スマートフォンを使うことによって位置監視からタイピング記録まですべて捕捉される。

もう時代は変わった。インターネットこそ、匿名空間が消失した場所だ。「匿名」という言葉は、もうインターネットには存在しないと考えるべきだ。



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