2013-06-09

放っておけば、どんどん格差が開いていってしまう社会の中で


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「年功序列で給料が右肩上がりに増えていく」という現象が停止し、年々給料が減っていくという逆流現象が生まれるようになったのはいつのことなのか分かるだろうか?

それはバブルが崩壊した4年後、1994年のことだ。

日本の空前のバブルが崩壊したのが1990年だったが、バブルで有頂天になっていた人々が金策に行き詰まり、本格的に破綻をするようになった1994年から、日本人全体の平均世帯年収が減少するようになっていった。

自殺者は1998年から一気に3万人に駆け上がったが、普通の人々が多額の借金を抱えるのは住宅ローンが原因だ。

住宅ローンの返済は「給料が年々上がって行く」という想定の下に組まれていたのだが、その右肩上がりが停止したのだから人々が追い込まれていくのも無理はなかった。

通常なら、住宅とは縁がなかったと売り飛ばすしかない。しかし、すでにバブル崩壊で土地価格は半値以下に下がってしまっている場所も多く、売ればすべてを失って借金だけが残る状況になっていた。


日本人はどのようにして地獄に落ちていったのか?


そういった人たちの一部が持ち家を死守しようとサラ金やヤミ金に堕ちて、最期に自殺まで追い込まれていったのだ。

この当時からサラ金をやっていた武富士のような胡散臭い会社が、史上空前の利益を叩き出していたのは偶然ではない。

バブル崩壊、給料現象、自殺、サラ金の隆盛と言う1990年代に起きていた現象は、すべてつながっていたのだ。この悲劇は2000年代に入ると、さらに深刻化していくことになる。

小泉政権に入ってから、何が起きたのか。

企業が続々と非正規雇用を拡大するようになっていったのだ。つまり、若年層の大部分は、景気が悪くなるとすぐにリストラされるような不安定な身分に落とされた。

その結果、若者の給料はいつまで経っても低いままで、将来設計もままならず、「格差社会」という言葉が生まれ、それが広がるようになった。

親から自立せずに家に引きこもる若者も増え、親に依存できない若者はネットカフェを転々とする生活に追い込まれるようになっていったのがこの時代だ。

追い込まれた若年層の中には人生大逆転を狙ってFX(外国為替証拠金取引)のようなギャンブルに染まっていく。

しかし、ギャンブルはしょせんギャンブルであり、それで生活が支えられるわけでも金持ちになれるわけでもなく、ほぼ99%の人々が勝負に負けて、さらなる苦境に堕ちていった。

若年層の格差社会や貧困を見て、最初は努力が足りないと言っていた人々も、やがて異様な空気が社会を覆うようになっているのに気が付き始めた。

政治は機能せず、若年層に仕事がなく、日本政府は累積債務を極限まで膨らませ、やがて年収300万円以下の世帯が当たり前になっていった。

2008年9月にはリーマン・ショックで金融史上は崩壊寸前に追い込まれ、日本の衰退もさらに早まった。

2009年にもなると、さすがに多くの日本人は衰退する日本の現状に青ざめて焦燥感を感じるようになる。そして日本人は、ここで「日本の戦後史でも最悪の選択」をしてしまった。


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