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2013-05-18

インターネットであなたのプライバシーを狙う3つの存在とは


新聞・雑誌・テレビのような既存の媒体の重要問題は、そこに情報操作や隠蔽が紛れ込むことだ。それが既存メディアの「アキレス腱」だったのだ。

だから、本当に情報リテラシーを持った人は、新聞を三紙、四紙取ってそれを読み比べたりしていた。

やがて、インターネット時代になると、大量の情報が剥き出しになって現れるようになった。これによって情報操作も隠蔽もなくなったが、今度はインターネット特有の「アキレス腱」が生まれつつある。

インターネットのアキレス腱は、「プライバシーがどんどん漏洩していく」という部分である。

インターネットを使い続けるのであれば、もうプライバシーをあきらめなければならない時代が来ている。

クラウドやSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)を信じるか信じないかはもう関係ない。インターネットに接続した瞬間に、もうプライパシーはどこにもない時代が来ている。


他人のプライバシーを狙う3つの存在


まず、あなたのプライバシーを狙っているのは、大きく分けて3つの存在があることに気がつかなければならない。

1つ目は、言うまでもなく、悪意を持ったハッカーだ。愉快犯から詐欺師まで、プライバシーを侵害する意図は様々だが、個人情報のハッキングは年々大規模で悪質になってきているのは多くの人が認識している通りである。

手口は巧妙で犯罪的な場合が多い。

パスワード・ハックからソーシャル・ハック、あるいは開発言語やデータベースのバグを突いたものまで、高い専門性で他人のプライバシーを入手する。

そしてそれを暴露したり、そこからさらに銀行のシステムに入って預金を盗んで行ったりすることがある。

2つ目は、企業だ。企業そのものがプライバシーを侵害しているケースもある。

たとえば、グーグル社は他人の検索履歴・メール・クラウドに蓄積されたドキュメント、グーグル・プラス等のSNSを通して完全に個人の行動と思考を掌握している。

さらにアンドロイドOSの入ったスマートフォンを通して、すべての個人情報を入手するシステムを構築した。

小さな会社がマルウェアを作って個人情報を盗むような脅威はもうかわいい昔話になっている。

今は、多国籍企業そのものが個人情報をインデックスして、プライバシーを効率的に集めるようになった。

独占企業が、彼らの独占的なサービスを通して、根こそぎ個人情報を収奪にかかっているのである。だからと言って、すべてのサービスを捨てることができる個人がいるだろうか?

さらに3つ目の存在が、あなたのプライバシーを狙う。

それは政府だ。政府もまた、あなたのプライバシーを手に入れようと躍起になっている。



政府は国民を監視したいという欲求を常に持つ


ハッカー、超巨大企業、政府。

これらの3つの存在は、今後もさらに巧妙、かつ恐るべき進化を遂げながら個人に網をかけてくるようになる。

マイクロソフトのOSは使わないとか、グーグル社のサービスを使わないとか、フェイスブックやグーグルプラスを使わないとか、クラウドは使わないとか、個別の対応をすることはできる。

しかし、そうすればするほどインターネットを自ら遮断したのと同じようなことになる。

いずれ、本当にプライバシーを守りたければ「インターネットをやめる」ことさえ視野に入れなければならなくなる。

「人類は71億人もいるのだから、自分ひとりくらいは隠れる場所はあるだろう」という発想でこれからもインターネットを使い続ける。

しかし、実際にはすでに71億人くらいの人間をインデックス化することくらいは、まったく問題なくできている。

インターネットが十分に「ライフライン化」したところで、最後に大きな網をかぶせてくるのが政府である。

言うまでもないが、政府は国民を監視したいという欲求を常に持つ。それは税金を完全に取り立てるという目的もあるし、個人が反政府運動をしていないかのチェックの目的もある。

知られたらまずい情報を暴露している危険人物がいないかどうかもチェックの対象だ。そんな危険人物がいたら、個人を特定し、そして投獄する。

すでにアメリカでは「自爆テロ」だとか「アルカイダ」という言葉を使った人間をリアルタイムでチェックできるシステムを稼働させて監視対象に入れるようなことをしている。

また、テロ・暴力・死体写真掲載・政府批判を繰り返している個人を重大な監視対象として、各国政府と連携を取りながら個人情報をブラックリストに載せている。



インターネットには逃げ場がなくなりつつある


インターネットの進んでいる道を俯瞰してみれば、プライバシー侵害は粛々と進められているのが分かるはずだ。これがネットの未来なのである。

それならば、匿名の掲示板で憂さ晴らししていればいいのだろうか。いや、もう「匿名の掲示板」というものは存在しない。

日本の巨大匿名掲示板だと言われている「2ちゃんねる」はすでに匿名ではない。

IPは取られているし、実際に殺害予告した愉快犯は片っ端から逮捕されている。それは、匿名ではない証拠なのである。

アメリカは全世界のプライバシーをフェイスブックに集約しようとしている。

インターネット時代に入ったばかりのとき、当時ネットワーク企業の最大手だったサン社のスコット・マクネリCEOは「プライバシーはない」と言った。

「そのことに馴染んだ方が良い」

この時は、あまりこの言葉に注視する人間はいなかった。なぜならインターネットは当時から巨大なネットワークだったからだ。

あまりに巨大だったので、まさかインターネットを使っている人間を、全員捕捉できるようなサービスができるはずがないと思っていた。

しかし、グーグル社が徹底したインターネットの情報のインデックス化を成し遂げて、それが検索エンジンとして提供されてからしばらくして、人々は考えを改めるしかなかった。

インターネットには逃げ場がなくなりつつあることを。

今ではそれがスマートフォンにも拡大されていき、まさに自分がどこで何をしているのかが「すべて」筒抜けになりつつあるのである。

もう、私たちは丸裸だ。





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