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2013-02-12

北朝鮮の核実験は恒例行事。アジアの緊張で得するアメリカ


2013年2月12日、北朝鮮でマグニチュード4.9の地震が発生した。場所は北朝鮮北部、震源の深さは0キロから1キロ。

この地震は地震観測の波形からして、「人工的な地震」だと言われており、アメリカもロシアもすぐに速報で「核実験実施」と報じた。

北朝鮮メディアは核実験をしたことを認め、「爆発力が大きく小型化、軽量化し、高い水準で安全で完璧に実行した」と自画自賛している。

北朝鮮の核実験はすでに数ヶ月前から必ず行われるだろうと分析されていた。

金正恩は地盤固めのために、とにかく実績を必要としている。そのためには父親である金正日が推し進めていた核実験を遂行するのは、ほぼ100%に近い確率だった。

中国も北朝鮮の強硬さに見放す発言も見られてきていたので、近日中に起きると噂されていたがその通りになった。

分からなかったのは「いつ行うのか」という部分だけだったが、3度目の核実験は、2013年2月12日だった。


繰り返し繰り返し同じシナリオが使われている


これによって何が起きるのか。もちろん、いつもと同じだ。アメリカの軍需産業が日韓に戦闘機や武器を売りつけてくるのである。

もう何十年も、繰り返し繰り返し同じシナリオが使われている。

北朝鮮は、今も国際社会から「生かさず、殺さず」の状態で生かされており、適当に張りぼてのミサイルを軍事パレードに使って、「軍事的脅威」をばらまいているのである。

北朝鮮問題を見ると、誰もがデジャブーに捕らわれる。

定期的に、まるでスケジュールで決められているかのように暴れ、「無慈悲な攻撃をする」と大騒ぎしたと思ったら、矛を収めて何もなかったように六カ国協議に戻ろうと言い出す。

そして、実際に六カ国協議が始まると、また暴れ出して壊し、「無慈悲な攻撃」と言い出して大騒ぎして、また何事もなかったかのように収まる。

それを馬鹿のひとつ覚えのように繰り返す。

だから、誰もが「またか」と思ってしまうし、「同じことばかり繰り返しているではないか」とデジャブーに陥るのである。

核実験でもそうだ。今回が核実験だとすると、

2006年 北朝鮮核実験
2009年 北朝鮮核実験
2013年 北朝鮮核実験

と、ほぼ3年〜4年おきに行われている。今回も、中国が何を言おうと、北朝鮮が核実験か核実験もどきの軍事的行動を行うというのは、小学校の生徒でも思いついただろう。

実績を必要としている金正恩。核実験はそのひとつだ。

どうせ口だけだとマスコミ以外は白けきっていた


「核実験もどき」というのは、2009年のときもそうだが、本当にそれが核実験だったのかは疑念があって、TNT爆弾を爆発させただけだという仮説もあるからだ。

その可能性は検証されないまま消えた。

アメリカはそれが何だったのかよく知っているはずだが、もし核実験ではなかったとしても、きっと口をつむぐ。なぜなら、核実験だったと日韓が思った方が、この2国を属国のままにしておけるので都合が良いからである。

哨戒艦撃沈のときも延坪島砲撃のときも、「北朝鮮にやられた!」と韓国は叫び、一触即発の状態になったように見えるときもあった。しかし、結局、韓国は北朝鮮に攻めていかなかった。

「数倍にしてやり返せ」という韓国大統領の李明博が言ったとか言わないとか記事に出てたが、どうせ口だけだとマスコミ以外は白けきっていたし、事実それは口だけだった。

なぜか。

アメリカも日韓も、「北朝鮮は脅威だ」と大騒ぎする割には、その北朝鮮を必要としているからだ。

金王朝を瓦解させるのは簡単だ。アメリカは史上最強の軍隊を持っており、それに対して北朝鮮と言えばあまりの金欠に自国の空軍パイロットの訓練すらできない。

戦争になると、アメリカは1日で北朝鮮を壊滅できるだろう。いや、アメリカが出て行かなくても、韓国軍だけでも対応できるはずだ。

それならば、その1日をさっさとして片付ければいいのだが、それをしないで、いつまでも北朝鮮を生かして「脅威だ、脅威だ」という。

もし、北朝鮮が滅んだら、韓国が北朝鮮人民の面倒を見なければならなくなる。韓国はそんな「無駄な支出」をしたくない。

まして、中国は北朝鮮を長い時間をかけて土地の収奪と朝鮮人の同化をしている最中だ。

金王朝が表看板でいてくれれば裏で収奪同化が進めやすいし、北朝鮮がいてくれるお陰で朝鮮半島の国境線で、直接、米韓と対峙しなくて済む。

北朝鮮は面倒な国だが、それでも生きてくれておいたほうが当面は「役に立つ」と思われているのである。だから、北朝鮮は生き延びて、国内で食人事件が起きても、日米中韓は素知らぬ顔をしている。

延坪島砲撃。この時も米韓は北朝鮮を軍事攻撃することができた。
しかし、北朝鮮は生かされた。

どの政権でも北朝鮮をそのまま残す選択


アメリカは「オバマ政権」だから戦争を避けており、それで北朝鮮は生き残っているというのは真っ赤な嘘だ。

ブッシュ政権のときもクリントン政権のときもレーガン政権のときも、まったく北朝鮮を攻撃しようとはしなかった。

結果を見ると、アメリカのどの政権でも北朝鮮をそのまま残す選択をしており、それが現在も続いている。

北朝鮮は中国に任せるつもりでアジアから手を引いているという見方も間違っている。

アメリカは北朝鮮を生かさず殺さず存在させており、そのバランスを取っているだけで、依然としてアジアには関わっているのである。そのスタンスは政権がいくら変わっても維持されている。

思えばブッシュ元大統領は金正日を相当嫌っていて、「金正日と個人的な信頼関係を構築することは不可能だ」とも言っていた。

タカ派のブッシュ政権ならイラクのサダム・フセインと同じように、金正日を穴から引きずり出してパンツ一枚の姿を新聞に掲載させることくらいはたやすかっただろうが、それをしなかった。

できなかったのではない。しなかったのである。

なぜ「しなかった」のか? 大量破壊兵器が見つからなかったにも関わらず、「持っているはずだ」と断言してイラクを攻めた傲慢ぶりを、なぜ北朝鮮に見せないのか。

なぜ、北朝鮮にいいようにあしらわれても、「話し合いが重要だ」と言うことになってしまうのか。

「北朝鮮には資源がないから」だとか、「現在のアメリカは経済的に疲弊しているから」と言われる。

しかし、中国に任せる云々の前に、レーガン・クリントン・ブッシュ前半期時代の経済的に疲弊していないときも、アメリカは決して北朝鮮に攻め入らなかった。

平和になると武器が売れなくなる


これは単にビジネスの問題だ。要するに、アジアに火種になるような国をひとつ置いておけば、周辺国はアメリカの武器を買ってくれる。ついでにアメリカの言うことを聞いてくれる。

周辺国というのは他でもなく日本・韓国の話だ。

アジアから北朝鮮がいなくなれば「平和」になる。そうなると日本も韓国もアメリカの武器を買ってくれないし、アメリカの言うことも聞かなくなるだろう。

アメリカのアジアでのプレゼンスは相当に低下する。しかし、北朝鮮を残して、時たま思い出したように暴発してくれたらどうだろうか?

「アジアの平和を守るためにアメリカ軍にいてもらわなければ困る」「アメリカから武器を買うしかない」という話になる。

アメリカには「巨大軍需産業」がキラ星のように揃っていて、それぞれが数十万人の従業員・関係者を抱えて武器・弾薬を製造している。

ハリバートン、ロッキード・マーティン、ボーイング、ノースロップ・グラマン、レイセオン、ユナイテッド・テクノロジー、ゼネラル・ダイナミックス、ハネウェル、ロックウェル・コリンズ、LLL、アライアント・テクシステムズ……。

そして、これらの巨大産業の下にも多くの関連企業・下請け・孫請けを抱えて、フル回転で武器・弾薬を製造している。

戦争がなければ、彼らが失業する。そして、彼らが失業したらその政権は突き上げられる。彼らを失業させないためには、紛争地区を残しておくしかない。

イラクの武装勢力や、アフガン・パキスタンの武装勢力、フィリピンのアブサヤフ、北アフリカのアルカイダ……。アメリカが本気になれば来週にでも完全制圧が可能だろう。

北朝鮮でもあっという間に金正恩政権を完全転覆できる。しかし、そんなことをしたら、どうやって軍需産業で働く莫大な人間を養うのか?

いつの時代にも紛争が必要だし、紛争していなくても武器が売れなくなるほど平和になればそれも困る。北朝鮮があるから武器を日本に売れるし、アメリカが必要とされる。

そう考えると、アジアに新たな脅威が生まれてそこでアメリカが金儲けできるようにならない限り、北朝鮮は延々と生き残るということになる。

金正恩の政権が崩壊しそうになると、逆に援助物資を送って支える。人道的援助ではない。兵器ビジネスの存続のためだ。

それはビジネスなのである。

しかし、国民を人肉食にまで追い込むような極悪な政権は、崩壊するのが筋だ。北朝鮮の現政権が崩壊することを強く望みたい。

軍事的脅威があれば武器が売れるアメリカの軍産複合体。

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