2013-02-02

1年間で20万人の人口減、4人に1人が高齢者、地方から崩壊


日本はもうすでに人口の23%が65歳以上の高齢者で占められている。つまり、日本は「老人の国」である。

この傾向はますます増長して行き、2040年にもなると、36%を超える高齢者が日本を覆い尽くすことになる。実に、3人に1人が高齢者になる。

社会から活気が失われ、国が衰退し、変化に対応できなくなる。

場合によっては非常に早いペースで周辺国に侵食されていき、国そのものが維持できなくなる可能性もある。

それを外交力で阻止できたとしても、国の内部から立ち腐れるように自壊する可能性も高い。

医療保険や福祉や年金を維持するために税金は上げられるが、高齢者を支える若者の人口が絶対的に足りない。

高齢化が進めば進むほど介護が深刻な問題になっていくが、誰が面倒を見るのかという問題もある。

このまま放置しておくと、自然に日本社会が自壊する。


人口が減り、老人が増え、子供が減る


もちろん、先進国の多くは、日本と同じような「高齢者の急増」に直面している。ドイツとイタリアで、共に高齢人口は20%以上だ。

アジアでも、シンガポールなどはすでに高齢化が10%を超えており、これが急激に進む可能性が指摘されている。

しかし、それでも日本よりマシなのだ。

医療が福祉が充実していくと、高齢者は生き延びやすくなる。また、社会が安定し、女性の識字率や高学歴化が進むと必然的に女性の社会進出が活発になり、それが晩婚化や少子化を促すことになる。

日本のみならず、ほとんどの先進国ではこれが同時に進むので、「少子高齢化」になっていくのである。

当然、国家は「子供を産み育てやすい環境」を徹底して整備しなければならない。

たとえば、各種の児童手当や、育児や家庭生活と両立できる労働条件(ワーク・ライフ・バランス)を進めなければならないし、時にはロシアのように徹底した子ども手当をばらまく必要もある。

しかし、日本はまったく少子高齢化に対して危機感がなく、あっても行き当たりばったりだ。

子ども手当を約束して政権を取っても、そもそも国家の累積債務も世界最悪の状況になっているので、すぐに停止されてしまったりするのである。

その結果、誰もがこの問題に対して「いずれ誰かが何かする」と考えて、先送りと事なかれ主義で対応し、ここまでひどい惨状を生み出すようになった。

日本は人口が減り、老人が増え、子供が減るという「日本民族消滅」の最中にあることを自覚している人は少ない。日本人は1年間で20万人の人口減にある国である。

高齢化していく先進国。中でも日本が最も深刻な状態にある。

今この瞬間にも「日本の末端」が静かに消えている


1年間で20万人の人口が消える日本で、この先に何が待っているのか。

もし、日本人が「産めよ、増やせよ」の政策が取れないのであれば、恐らくいずれかの時期に「外国人労働者」か「移民」を受け入れるしか方法は残されていない。

そうしないと税制度も維持できず、産業や企業の継承もできず、労働者の確保もできず、社会基盤そのものが崩壊してしまうからである。

社会基盤そのものが崩壊するというのであれば、どこから崩れ去っていくのか。

もちろん、地方から崩れ去っていく。日本の人口減の最も深刻な箇所は、地方だからである。

日本であまり少子高齢化が意識されないのは、多くの日本人が都市に集中しているからだ。逆に言うと、多くの人が地方を見捨てており、関心を失っている。

地方は活性化せず、老人ばかりが取り残され、仕事もなくなり、そういったすべての現状が積み重なって、ますます廃れていく。

すでに老人ばかりの町や村、過疎、限界集落も珍しいものではなくなった。

「限界集落」とは、人口の50%が高齢者(65歳以上)になり、社会・行政が崩壊しつつある場所を指す。

どんどん過疎が進むと、もはや自治も崩壊し、生活道路も放置され、共同体が成り立たず、電気・ガス・水道のような重要なインフラも消失する。

そして、ある日、その地区は壊死して消えて行くのである。今、日本の各地でこのような現象が起きている。いつか起きるのではない。今、それが進行している。

つまり、今この瞬間にも「日本の末端」が静かに消えているのである。そして、それはまったく何の危機感もなく放置されている。なぜ放置されるのか。

多くが「都会の人」になって自覚症状がないからだ。



日本人が日本という国の中で少数派になる


地方が死に絶えていくというのは、すなわち国の手足が欠けていくようなものだ。その場所は人のいない「真空状態」になっていく。

日本民族がその真空状態を埋められないというのであれば、遅かれ早かれ、外部からそれを埋める民族がやって来たとしても何ら不思議ではない。

元首相の鳩山由紀夫という男は「日本は日本人だけのものではない」と意味深な発言をしていたが、少子高齢化を放置していると、この発言は成就することになる。

日本人以外の民族が、どんどんやってきて国を埋め尽くすことになったとしてもおかしくない。世界には、ありあまる人口を持てあまして困っている国もたくさんあるのだ。

そして、いったんその動きが始まると、奔流のように流れて来ることになる。真空状態に穴が空くと、空気は一気にその真空を埋める動きをするのと同じだ。

日本民族が少子高齢化で減る一方で、他からやってきた民族が怒濤の勢いで増えていけば、もちろん政治も経済もすべて勢いのある民族が支配権を持つようになる。

そういった可能性を考えたことはあるだろうか?

つまり、日本人が日本という国の中で少数派になる事態を考えたことがあるだろうか?

もともと今の日本人も、縄文人や弥生人やその他の民族の混合の国であり、それが長い年月をかけて今の日本人になったという経緯がある。

だとすれば、どんどん人口を減らし、高齢化し、柔軟性を失う今の日本人が、やがては外部の民族に取って代わられ、歴史の闇の中に消されて行く可能性もあるはずだ。

そのときは、少子高齢化を解決しようとしなかったばかりに、衰退した民族として今の日本人は記録されるかもしれない。

先住民族が消される歴史はそれほど珍しいものではない。

アメリカや南米やオーストラリアの先住民族が辿った運命を見れば、それくらいは分かる。

民族の淘汰は珍しくない。




人がいなくなり、どんどん捨てられて行く住居。
過疎。限界集落。すべての地方が抱える問題である。

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