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2013-01-02

格差はやがて階級に。サラリーマンは下層の労働階級に落ちる


日本の天皇一族や、欧州の王族・貴族は世襲だ。なぜそれが世襲になるのかというと、権力構造がそこにあるからだ。権力構造のあるところには世襲がある。

世の中は、そのような仕組みになっている。

かつてはそういった一部の王族・貴族が権力構造を独占していた。しかし、やがて世の中は「金こそすべて」になっていった。

すると今度は、金がうなる世界のあちこちで、その世界を独占するために世襲が生まれ始めた。

多くの国で、政治家の子供が政治家になっている。また、高級官僚の子供が高級官僚になっている。経営者の子供が経営者になっている。

なぜなら、そこに利権と大金と権力が転がっているからである。だから、世襲ができる仕組みがそこに生まれて、どこの馬の骨とも分からない人間を排除するようになっている。


「正社員」を放り出す時代が始まった


日本は「一億総中流」と言われる時代が戦後から数十年にも渡って続いていたが、やがてこの「世襲」が社会のあちこちに生まれて、固定化していったのは記憶されていい。

この「世襲」は何を生み出すのか。それは、「超えられない格差」である。職業や身分が「固定化」されて、乗り越えることができない壁となって立ちふさがるのである。

格差が極まれば、階級になる。具体的に言えば、「上流階級」と「下流階級」が完全に別個な世界を作り出して、身分制度の社会となって表れていく。

まだ日本は格差で分離されている時代なので、誰も気がついていないが、この方向性が示す最終形の世界は、「階級」になっていく。

この動きがはっきりしてきたのは1990年からである。この年にバブル崩壊が起きて、日本は頂点から落ちる衰退国となっていった。

そして、バブル崩壊から10年、自民党小泉政権に入ってから、一億総中流だった社会が一気に崩壊し、格差の問題が大きく表れることになった。

この当時は、正社員になれない人が増えて、「正社員が勝ち組」「派遣が負け組」と言われていた。しかし、さらにそれから10年経って、時代はさらに進んだ。

日本が衰退するということは、日本企業が衰退するということでもあった。

だから、企業は自らの破綻を回避する必要性に迫られ、今度は「正社員」を放り出す時代が始まったのだ。

「正社員が負け組」「サラリーマン全員が負け組」となる社会がすでに動き始めている。上層の経営者、企業のオーナー以外は、全員が単なる労働者になる世界がこれから待っている。

他人事でいられるのはそう長くない


すなわち、日本は「エリート階級」と「下層階級」という今のアメリカやイギリスと同じような、超格差社会になっていくことになる。

アメリカでは、2011年に「ウォール街を占拠せよ」というひとつの社会運動が起きていた。

アメリカは「1%の超資産家と、99%の貧困層」の国になってしまった。だから、格差是正運動が起きて、こんな極端な社会を是正しろという国民の叫びが起きたのだ。

多くの日本人はこれを他人事のように見つめていたが、それはまだ「1%の超資産家と、99%の貧困層」という完全分離になっていないからだ。

今、そうなりつつあるのだが、その過渡期にあって日本人はそれを意識していない。だから、このアメリカで起きていた運動は他人事だった。

しかし、他人事でいられるのはそう長くない。

すでに、金がうなる世界のあちこちで、その世界を独占するために世襲が生まれているのである。

政治家の子供が政治家になっている。
高級官僚の子供が高級官僚になっている。
経営者の子供が経営者になっている。

エリート階級が利権と大金のうなる世界を独占するようになり、身分が固定化されている。

エリート階級の身分が固定化されると同時に、貧困者の身分も固定化されつつある。貧困層の家庭の子供は、やはり貧困層でしかないという現象が始まっているのだ。

今の若者のほとんどは貧困層に落ちている。単純労働や派遣労働という仕事しか見つからなくなっており、もはや仕事を探す気力すら失って家に引きこもるしかなくなってしまった。

そして、これが社会全体で見ると、「1%の超資産家と、99%の貧困層」を生み出す元になる。

「格差」が固定化すると「階級」になる


1990年のバブル崩壊と共に、世界経済はグローバル化の流れに乗っていった。

これは2000年頃から急速に広がっていったインターネットによって極限まで拡大され、今やグローバル化は後戻りできない巨大潮流となっていった。

2005年、トーマス・フリードマンは「フラット化する世界」という著書で世界のグローバル化を描いて見せた。

2000年に入ってから、先進国のホワイトカラーが担っていた仕事が、どんどん新興国に流れていた。これはすなわち、ホワイトカラーが要らなくなって捨てられていく動きだった。

日本もグローバル化に飲み込まれたのだから、当然、日本のホワイトカラーも捨てられていく。

日本ではホワイトカラーのことをサラリーマンと言っているので分かりやすく言うと、サラリーマンが要らなくなって、捨てられていくのである。

エリート・特権階級・経営者が世襲になって身分が固定化していくので、サラリーマンはいくら努力しても報われない。低賃金の労働者に落とされて行く。

すでにそのような動きになっている。

だから、「日本にも階級が生まれる」と主張する人も出て来ている。その通りだ。

「格差」が固定化すると「階級」になる。

そして、一度「階級」が決まると、二度と這い上がることができない世界が生み出される。日本が向かっているのは、その這い上がることができない世界なのである。

労働者は労働者階級で固定化される


あなたがもし「普通のサラリーマン」であれば、もう将来はない。今のままではいずれは労働者階級に落とされて、そこから這い上がれなくなる。そして、それは固定化される。

すでに日本企業もグローバル化しており、国境を越えたアウトソーシング(分業)が当たり前になった。

だから、これからはどこの企業も、賃金の高い日本人労働者を雇い入れるようなことはしない。そして、現在のサラリーマンの賃金は途上国並みに引き下げられる。

それを拒否するのであれば、意識的に辞めさせられる。

朝日新聞は2012年12月31日に、パナソニックの「追い出し部屋」を特集してこれを新聞の1面トップに持ってきた。

パナソニックだけでなく、ソニーやNEC等の大手企業で次々と設置されている「追い出し部屋」とは、いったい何なのか。

これは単に要らない社員を集めて、就業時間まで何もしないで放置させ、自主的に社員を退職させる仕組みである。

社員は要らないから切り捨てたいが、強制退職させると問題になるので、仕事を与えないで放置し、社員を精神的に追い詰めて辞めさせる。

そんな動きが続々と生まれていて、「普通のサラリーマン」を捨てる時代が来ている。多くの企業がそのような方向性を打ち出していて、とにかく社員を切り捨てている。

もう会社は社員は必要としておらず、安い賃金で働かせ、要らなくなったらすぐに切り捨てることができる「労働者」を求めている。

労働力が使い捨てにされているのである。

だから、今どき普通のサラリーマンをしているというのは、要するに将来は「低賃金の労働者階級」「下層階級」を選んだも同然なのだ。

サラリーマンは単純労働者に落とされ、労働者は労働者階級で固定化される。

あなたがサラリーマンをやっているのであれば、のんびりテレビなど見ている場合ではない。

あなたは買い叩かれ、あなたは使い捨てにされる。そんな時代なのだから、自分がどうやって生き延びるか、熟考しなければならない。

私たちが生きているのは、そんな時代である。



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