2012-08-19

日本に蔓延する陰謀論は、「現実感を奪う」という陰謀と思え


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2012年8月に入ってから、竹島問題に尖閣諸島問題に北方領土問題と、立て続けに領土問題が先鋭化するようになった。

韓国、中国、ロシアが相次いで日本に襲いかかって来ているが、その理由は何だろうか。

誰かの陰謀なのだろうか。日本は全然悪くなくて、陰謀をしかけられているからそうなったのだろうか。日本が手も足も出ないのは、陰謀の被害者だからなのだろうか。

最近、いろいろな人が憂慮し、問題を指摘しているのは、日本がどんどん国際的な地位を低下させ、国を衰退させているのを、「他人の責任」に転嫁している人が多いことだ。

しかも、その「他人の責任」というのが、非常に面白おかしい娯楽にもなっているのだという。

中には抱腹絶倒なものも多いとも言われる。たとえば、アメリカの陰謀だとか、秘密組織の陰謀だとか、ロックフェラーの陰謀だとか、宇宙人の仕業(しわざ)だとか、そんなものだ。

もっと現実をよく見た方がいい。


目を覆いたくなるような現実


まず確認したいのは、日本の凋落そのものは、今や誰にも否定できない現実だということだ。目を覆いたくなるような現実である。

しかし、2005年あたりからすでに多くの人々がそれを指摘していたし、世界もそれを認識していた。

「今のままでは駄目だ」とありとあらゆる人たちが事前に警告をしていたはずだ。

政治家からも、経済界からも、教育界からも、国民側からも、まさに全員一致して「今のままでは駄目だ」という意見が出されていた。

日本が駄目になっていく、というのは体感的にもそうだが、データでも認識されていたのである。

2008年にはすでに日本人のGDPは2000年の3位から23位にも急激に順位を落とし、国際競争力についても世界ナンバーワンだった1990年から2008年には22位に転がり落ちていた。

グローバル経済が停滞し、崩壊を何とか食い止めながらも一歩間違えれば大恐慌にすら陥る可能性も高い時代になって、世界はそれを「日本化する」と言うようになった。

長期デフレで苦しむという意味ばかりではない。「成長も発展も対策も知恵もないまま停滞し、政治家は回転ドアのようにころころ変わる」というのが日本化するという意味だ。

日本はすでに経済大国ですらないのである。そして、それをしっかり認識している政治家もいない。

日本の最大の弱点はとことん国益を追求する力ある政治家がいないことだ。そういう政治家がいない以上は日本の権益はすべて諸外国から侵食される。


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