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2012-04-20

戦後日本の最大の思想的タブー。それは「暴力への目覚め」


日本人が気がついていない日本人の特性は何か。これは日本人が世界でも稀に見る「武装民族」「暴力肯定の歴史」であったことだ。

諸外国はそれを知っている。

だから、欧米も、アジア諸国も、日本人の「野生」が目覚めるのを極端に恐れており、ありとあらゆる洗脳で「暴力反対」「日本人は優しい」という思想を日本人自身に埋め込もうとしてきた。

しかし、「日本人は優しい民族」というのは、歴史をまったく無視した概念だ。


戦争よりも平和、憎しみよりも和解


日本人は「戦国時代」「サムライ」「軍国」の時代を数百年生きてきており、世界でも有数の「武装民族」だった。現代の日本人は、武装民族の末裔だ。

サムライとは武士のことで、武士とは武装する民のことだ。そして、武装とは何か。暴力のことだ。

日本人が暴力に目覚めると恐ろしいことになるのは世界中の人々が知っており、だから戦後の日本は、牙を抜かれ、目覚めないように「されてきた」のである。

「暴力的だなんて、そんなことはない。日本人は世界一礼儀正しいし、簡単に悪態をつくこともない」という人もいる。

不思議なのは、なぜ日本人がそうなったのかを誰も考えないことだ。

誰もが腰に長刀を差して歩き、相手を怒らせれば命に関わる時代が何百年も続けば、無用な闘争を避けるために「礼儀」が発達するのは当然だ。

礼儀正しいというのは、殺されないため、生き残るための「真剣勝負」だったのである。

これは圧倒的な暴力が日常にあったからこそ生まれてきている文化だ。皮肉かも知れないが、暴力が礼儀正しさを生んだのだ。

それに気がつかないというのが、歴史を知らないということだ。日本人が歴史をまともに教えてもらえなくなったのは、下手に教えて、またもや日本人が暴力に目覚めると困るからなのだろう。

欧米の植民地主義からアジアを開放したのは日本軍だった。近代の歴史を転換させたのは日本人だったのである。

欧米は暴力と組織力に勝る日本人に激しい怨嗟を抱いて、それが日本の徹底破壊に結びついていくことになる。

そして、日本は人類史上でも類を見ない最凶の兵器「原爆」を2つも落とされ、東京も連日の大空襲で焼け野原にされ、戦争に負けた。神風は吹かず、天皇陛下も人間だと宣言した。

日本は壊滅して完全に屈服した。



優しいものが日本を覆っていった


その後、日本にはアメリカから強制された平和憲法を抱き、1945年の敗戦後からは、「戦争はいけない」「もう殺し合いはごめんだ」「平和が重要だ」という考え方だけが幅を利かすようになった。結果論で言えば、このときに日本人の「暴力性」が封印された。

徹底的に焦土にされた国土、無条件降伏、そして2発の原発の悲惨さに言葉を失った日本人は、自らもこの「暴力性」を封印することにした。

マッカーサーが持ってきた平和憲法を抱き、1960年代後半はアメリカのベトナム戦争反対の運動が日本まで上陸して、「戦争を知らない若者たち」が「戦争反対」を叫んだ。

結果的にはこのアメリカのヒッピー真似運動は、やがてセクト主義、内ゲバ、左翼テロ化によって挫折していく。

しかし、この左翼的な空気を存分に吸った1960年代の若者たちが社会を担うようになって、その社会を覆う左翼的な空気が日本の思想となった。

1970年代以降の動きは常にそうだった。

戦争よりも平和、憎しみよりも和解、暴力よりも対話、プライドよりも金、強制よりも自由……、そういった優しいものが日本を覆っていったと言っていい。

団塊の世代は、その家庭においても子供たちに「平和」「優しさ」「ゆとり」を、まるで洗脳するかのように刷り込んだので、今の日本の子供たちは牙を抜かれてとても優しい。

もはや、戦後を境にして、日本は完全に変わってしまっていた。

それは「一億総玉砕」という暴力的、かつ好戦的なものとはまったく真逆のものである。

この平和主義は、経済成長が続いたことで一層強化された。「嫌なことがあっても、黙っていれば平和でやり過ごせる」ということだ。これが事なかれ主義を増長させていった。

日本人はまた考え方を変える


そして、1980年代。日本はバブル経済に突入し1989年に崩壊、1990年代は停滞の時代になった。

2000年に入ると、戦後生まれの団塊の世代(1947年から1949年生まれ)がそろそろ老いていくのと重なって日本を形成してきた戦後のシステムが金属疲労のような姿を見せるようになった。

高齢化社会、少子化、デフレは国の衰退を加速させていく。

これに弱々しい政治家たちと、世界でも最悪の累積債務が重なっており、明らかに日本の迷走が世界でも意識されるようになった。

もう今までのやり方や考え方では駄目だと誰もが気がついている。「人類みな兄弟」ではない別の考え方が必要になりつつあると感じているのである。

守ってくれているはずのアメリカが衰退していく今、「人類みな兄弟」など言っていると侵略されて終わりになってしまう。

だから近い将来、1945年に起きたような「劇的な思想転換」がまた日本人に起こり得るかもしれない。

カタストロフィー理論というものがある。これは、社会学の一部で知られているものなのだが、今まで連続して続いてきた現象が、ある日突如として不連続なものへと転換する現象を指す。

心理学では、今までずっと仲良かったカップルが、ある日まったく取るに足らない「きっかけ」を境に、突如として憎悪と不信の関係になるようなものを指している。

夫婦・カップルの信頼・愛情が、カタストロフィー(崩壊)を起こして、不信・憎悪に転換するのである。劇的で、正反対で、完全に違う心理状態になる。

1945年の日本人は敗戦を通じて思想のカタストロフィー(崩壊)を起こして、1945年8月16日からは、まるで別の人種のように転換を計った。

日本人は、劇的な思想転換を何度もしている民族だ。

たとえば、それまでは「鎖国史上主義」だったのに、ペリーの黒船来航から倒幕に至る流れの中で「開国史上主義」へと転換した。

それまで「士農工商」の身分制度は当然だと言っていたのに、突如として「天は人の上に人を作らず人の下に人を作らず」と福沢諭吉が言い出して、思想転換をするのである。

思想のカタストロフィー


日本人は何度も考え方を変えてきた。

だから、もはや戦後の平和思想で国の発展が望めなくなってしまった今、またもや日本人に「思想のカタストロフィー」が起きる可能性はある。

いくら日本が「いろんな国と仲良くしたい」と思ったとしても、アメリカが衰退していって多くの国がアメリカに取って代わるように勃興していくと、自ずと世界は不安定になっていく。

つまり、暴力の時代に入っていく。経済の時代から暴力の時代へと転換していくのであれば、もはや日本だけが「人類みな兄弟」などと言っている場合はない。

2001年から明らかに世界は「暴力の時代」に転化しているのは、誰の目にも明らかだ。

9.11、バリ島爆撃テロ、アフガン攻撃、イラク攻撃、アルカイダのテロのグローバル化と続き、2011年に入ってからは北アフリカの民主化、中東の民主化と大きな暴力が続いている。

そして、中国や韓国の台頭に伴って、竹島や尖閣諸島の問題が深刻化してしまっている。

領土を取られても「みな兄弟」などと言っているのは単なる馬鹿だが、もちろん日本人は馬鹿ではない(一部の政治家をのぞく)。

平和を唱えていても駄目だと日本人が悟ったとき、一転して思想的なカタストロフィを起こして別のものに転換する、すなわち「暴力に転換する」舞台が揃ってきたのではないだろうか。

暴力への目覚めが起きる頃ではないか……。

思考停止の理由


戦後の日本は、憎悪されたら謝罪し、主張されたら検討し、武力には右往左往するだけでやってきた。

しかし、もはや日本人自身がそれに苛立っており、これを転換させなければならないと考えるようになってきている。

日本人の考え方は振り子のように揺れることが可能だ。

折しも、他国を崇拝させられないため、侵略されないため、領土を奪われないため、またもや新しい考え方が必要になってきている。

極端な平和主義から目を覚まし、少しずつ憎しみや暴力も人間社会では当たり前に存在するものなのだと現実を受け入れることから始める必要もあるのかもしれない。

国土を守るのに暴力が必要なのは、世界では当たり前の常識だ。

この当たり前が日本だけ通用しないのは、「日本の暴力性を封印する」という全世界のコンセンサスが日本人に押しつけられているからだ。

全世界がよってたかって日本人を目覚めないようにさせており、日本人もまた自分の中の「暴力性」を眠らせて、思考停止になってしまっている。

思考停止の理由は「暴力性が抑えられているからだ」と指摘するのはタブーを破ることであり、もし大っぴらにこんなことを指摘すれば社会的に抹殺される危険性さえもある。

「暴力を煽っている」「暴力主義者だ」とレッテルを貼られて社会から追われるはずだ。

しかし、多くの日本人が「日本国軍」がない状態を不思議に思い、「なぜ日本人だけが、平和主義の仮面をいつまでもかぶっていなければならないのだろうか?」と考え始めたとき、タブーはタブーでなくなる可能性がある。

そして、世界を揺るがすような歴史が再び始まる確率は、ゼロではない。

戦後日本の最大の思想的タブー、「暴力の目覚め」は果たして来るのだろうか。答えは、サムライの末裔の血を遺伝子の中に持つ、「あなた」の胸の内にある。


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